次の休日は、赤穂城跡内にある花見広場で、のんびりピクニックを楽しみませんか?播州赤穂駅から赤穂城跡につながる駅前通り・お城通り周辺には、イタリアンやフレンチをメインとした惣菜店や行列ができるパン屋、魅惑のスイーツがそろう洋菓子店、ソムリエのいるワイン店など多種多様なお店が集結しています。手ぶらで赤穂まで来て、気になる店を買い回りするのも赤穂観光の楽しみ方の一つ。青空の下、おいしいごはんとお酒をゆっくり味わいながら、とびきり贅沢な休日を満喫しませんか?赤穂土産にぴったりな商品も紹介しています♪
1.momocafe(モモカフェ)
「momocafe(モモカフェ)」は県内でも珍しい、市の重要建築物をリノベーションした蔵カフェ。「赤穂大石神社」から北へ徒歩5分ほどのところにある築約130年の「赤穂義士邸宅跡・濱尾家」を、家の持ち主の孫が受け継ぎ、2022年からカフェとしてこの建物を一般公開しながら大切に保存しています。
空間デザイナーとしての顔を持つ店主自らが図面を引いてデザインした店内は、梁(はり)や床板はそのままに、居心地や使い勝手の良さを組み込んでリノベーション。丸に梅鉢の花びらをモチーフにしたロゴマークや空間、メニューなど、随所に店主が大切にする和の精神が宿ります。
左から『フレンチトーストサンド(ドリンク付き)』1,380円、『本日のランチ(ドリンク付き)』1,480円
※写真はプラス150円で『はちみつレモンスカッシュ』をセットに
朝はアボカドトーストやスープセット、アサイーボウル、昼は手作りランチやサンド、一日を通してスイーツを提供している同店。ほとんどのメニューがテイクアウト可能なのがうれしいポイントです。
ワンハンドでパクッと手軽に食事をとりたいときは『フレンチトーストサンド』を。ハムとチーズの塩気のあるコンビにハチミツの甘い香りがたまりません。
『本日のランチ』は「ドライカレー」or「日替わりのメイン(平日のみ)」から選べ、ボリューム満点!手作りのドライカレーはひよこ豆やスパイスを使うなど、健康志向なメニューが多い同店らしい一品。スパニッシュオムレツやサラダ、キャロットラペが付いて彩りも満点。ピクニック気分も上がりそうですね。
『季節のパフェ』1,400円~ ※写真は冬春限定の『苺パフェ』(1,760円)
ピクニックの後に店内でほっとひと息つきたいときは、季節のフルーツを使ったパフェをお供に蔵でひと休みしてみては。イチゴの季節は、2種類のイチゴと自家製グラノーラやスイーツを合わせた豪華なパフェがお目見え。まるで花が開くように飾られた完熟の「あまおう」が、春の訪れをいち早く感じさせます。夏季の「モモ」や秋季の「イチジク」など、ほかのシーズンのパフェもお見逃しなく。
長い歴史を持つ蔵で、古き良き日本の伝統を大切にしながらオシャレなカフェメニューを提供する「momocafe」。岡山市のスペシャルティコーヒー専門店「アロマコーヒーロースタリー」に、店主自ら考えたブレンドを焙煎してもらっているこだわりのオリジナルブレンドも一見ならぬ“一飲”の価値ありです。「赤穂大石神社」に立ち寄った際は、ぜひ訪れてみて。
■DATA
2.KITCHEN CUBIC(キッチンキュービック)
飲食業界で20年以上腕をふるってきた店主が営む「KITCHEN CUBIC(キッチンキュービック)」。石窯で焼き上げる手作りピザやパスタのほか、旬の食材を使った多様なアラカルトが楽しめる創作イタリアンです。
ほとんどのメニューがテイクアウト可能で、ピザ1枚やサラダ1品からでも注文OK。ランチやディナータイムは満席になることも多い人気店の味を気軽に味わうことができます。
『マルゲリータ』1,350円、『ベーコンときのこのホワイトソースピッツァ』1,400円
自慢のピザは一から手作り。生地を丹念に捏(こ)ねたあと1~2日しっかり熟成させ、400℃の石窯で一気に焼き上げることで、ほどよい焦げをまとったモチモチピザが出来上がります。ふっくらした耳はカリッと歯切れよく、鼻にぬける芳醇な小麦の香りがたまりません。時間が経つとよりモチモチ感が増すので、テイクアウトでも十分おいしくいただけますよ♪
ピザは定番メニューと季節限定メニュー合わせて10種類ほど。どれもお酒に合うよう具材の塩味とうま味のバランスが考えられていて、一口目から「おいしい!」がこぼれること間違いなしです。
『スペアリブの石窯焼き』1,200円、『海鮮サラダ』800円、『小海老のアメリケーヌソーススパゲティ』1,320円
パスタも10種ほどと豊富にスタンバイ。大きめのエビがごろごろと入った『小海老のアメリケーヌソーススパゲティ』は、エビの出汁やホワイトソース、スパイスなどさまざまな素材が絶妙にまとめあげられた香り高い一品。トマトの甘みとエビのうま味の濃厚マリアージュはリピート必須です。量がたっぷりあるので、シェアして楽しむのもGOOD。
このほか、サラダやお肉料理、グラタン、ドリアなど定番メニューのほか、季節限定の一品料理も要チェック。ピクニックのお供にはもちろん、赤穂観光の締めくくりにゆっくりディナー利用するのもいいですね。「イタリアンにこだわりすぎず、旬の素材を組み合わせた創作料理でお客さんに楽しんでもらえたら」と語る店主。今日の“とっておき”を聞いてみては?
※上記はイートインの価格です。テイクアウトは税率8%、別途容器代がかかります。
※テイクアウトは当日注文可(混雑時は要1時間)。
■DATA
KITCHEN CUBIC(キッチンキュービック)
- 所在地
- 兵庫県赤穂市惣門町55-16
- 電話番号
- 0791-42-0922
- 営業時間
- ランチ/11:30~14:30(L.O.14:00)
ディナー/17:30~21:30(L.O.21:00)
3.ほっぺたぱん
開店前から行列ができる人気店「ほっぺたぱん」。ショーケースとレジ台のみを置いた小さなパン屋で、商品を選びながら「今日のおすすめは?」なんて店主との何気ない会話を楽しめるアットホームさが魅力です。パンの焼き上げは朝一のみ。開店の11:00を狙えば、お目当てのパンを買いそろえられそうです。
全50種ほどあるパンの中でもデニッシュ系が豊富で、常時10〜12種ほどがスタンバイ。パンに使うあんこやジャムなどは一から手作りし、無添加にこだわるなど、「毎日食べるものだからこそ体にやさしいものを」という店主の思いやりが感じられます。
冬〜春にかけてはミカンやイチゴなど、季節限定フレーバーも登場。サクッと歯切れのよいデニッシュは軽い口当たりで、気づけばもう一個!と手が伸びているかも。
『サンドイッチ(卵とキャロットラペ)』360円
ピクニックのお供には、手作りサンドイッチがぴったり。キャロットラペはリンゴ酢と粒マスタード、レーズン入りで、パンの内側にはツナペーストが塗ってあり、どこを食べても具材の味を楽しめます。家庭的なやさしい味わいのラペと小麦香る生食パンのバランスが絶妙。
3時のおやつには、発酵生地で作るもちもち食感のドーナツもおすすめ。気になるパンを買いそろえて、青空の下、パンピクニックを楽しんでは?
■DATA
ほっぺたぱん
- 所在地
- 兵庫県赤穂市加里屋2204-1
- 電話番号
- 080-7350-9692
- 営業時間
- 11:00〜16:00(なくなり次第終了)
- ※2024年4月1日より、営業日が火・水・金・土曜日に変更します。
4.あこうぱん
「あこうぱん」は、地元の人々に愛され続けている町のパン屋さん。赤穂の塩をはじめ、地元農家の野菜や卵、生乳を使ったオリジナリティあふれるパンが豊富で、店内に並ぶパンの数はなんと250種類以上というから驚きです。生産者とともに地元に根付き、“田舎にある一軒のパン屋”から赤穂の魅力を発信しています。
平日は朝6:00から、土日は7:00からオープンし、エプロン姿のお母さんやネクタイを締めたビジネスマンなど、さまざまな世代のお客さんが絶えることなく来店します。特に土日ともなると、お店の外まで行列ができることも。午前中には売り切れる商品もあるので、じっくりと買い物をしたい人は、平日の早朝を目指して訪れて。
店内の陳列棚には、思わずクスッと笑ってしまうユニークなネーミングが書かれてたPOPが並んでいます。一つひとつのパンには誕生するまでのエピソードがあり、スタッフが愛情込めて書いているそう。おすすめの食べ方も書いてあるので、ぜひチェックしながら買い回りを楽しんで♪
『ぶどうのバゲット』260円
数ある商品の中から、ピクニックのお供に持って行くなら『ぶどうのバゲット』がおすすめ。17年前に食パンの生地をバゲット型にして焼いてみたのが始まりだとか。見かけによらずソフトな食感で、歩き疲れた後でも食べやすいのがポイントです。
中には、甘みが強くやわらかい食感の自家製ラムレーズンが入っています。果実感とほんのりと香るラムの風味を楽しんで♪生地に黒糖を使うことで、コク深い味わいに。レーズンの優しい酸味を引き立てています。
どんな食材とも相性がよく、マスカルポーネやクリームチーズと合わせて食べれば、また違った味わいに。お気に入りのコーヒーや白ワインと一緒に味わえば、ピクニック気分が盛り上がること間違いなしです。
『赤穂の鹽あんぱん』216円
お土産に赤穂の塩を使った『赤穂の鹽あんぱん』はいかが?ずっしりとした重量感があり、それもそのはず中にはなんと生地の3倍もの重さの粒あんがたっぷりと入った、あんこ好きにはたまらない一品です。トップには大粒にカットされた赤穂の粗塩をトッピング。口に含むとあんこの優しい甘さを引き立てるようにほんのりと塩味が追いかけてきます。あんは甘さ控えめなので、このボリュームでも1個ぺろりと食べられますよ。
表面には、「塩」の旧字体をデザインした焼き印が押されています。よくよく見るとひらがなの「しお」という文字が隠れているのでチェックしてみて。
持ち運びに適したケースに入っているのもポイント。まるでカプセルを開ける時のようなワクワク感がたまりません!赤穂の魅力と遊び心がギュッと詰まった、ここにしかないお土産をぜひ持ち帰って。
■DATA
5.パンとワインに合うおそうざい Bon(ボン)
「パンとワインに合うおそうざい Bon(ボン)」は、イタリアンとフレンチをベースとした惣菜のほか、唐揚げやサンドイッチなどの多彩なメニューがそろうテイクアウト専門店です。唐揚げ専門店から2023年11月にリニューアルし、メニューも一新しました。
ショーケースには、定番から日替わりまで常時15~20種のデリが並びます。季節の野菜をふんだんに使った『ラタトゥイユ』や、牛のハチノスをハーブで仕上げた『トリッパ』など、イタリアの代表的な煮込み料理が人気。真空パックで販売しているものもあり、簡単にお店の味を楽しむことができますよ。
ハーブやスパイスを使った料理の数々は、ワインと相性抜群。お気に入りのワインと合わせて楽しむのもいいですね。
『とびきりサンド』(単品)450円、(セット)600円
断面がなんとも美しい『とびきりサンド』は、水~土曜日限定のメニュー。彩り豊かな野菜と厚切りハム、卵サラダなど6種類の具が入ってボリューム満点です。
パンは市内にある「あこうぱん」の食パンを使用。ほんのり甘くてやわらかな食パンがシャキシャキのレタスやしっとりハム、タマネギが入った卵サラダなど個性豊かな食材を包み込みます。素材本来のおいしさを味わって欲しいと、味付けはシンプルに。ハーブを利かせたオリジナルのオーロラソースが素材を引き立てます。
あえて“食べにくさ”にこだわったというボリュームが自慢のサンド。具が口からこぼれてもおかまいなし!思いっきり大口を開けてかぶりついて。
『レモン漬けバーガー』(単品)550円、(セット)850円
元は唐揚げ専門店だった同店の自慢の唐揚げはぜひ味わってほしいメニューの一つ。赤穂の学校給食の定番メニュー「鶏肉のレモン漬け」からヒントを得た『レモン漬けバーガー』は、バンズからはみ出るサイズの唐揚げがインパクト大のご当地バーガー。
うま味の強い国産ハーブ鶏を使用するのがこだわり。約80gもある肉厚のムネ肉は驚くほどしっとりジューシー!甘めの自家製レモンソースの香りが食欲をそそります。
バンズは「あこうぱん」の特注パンを使用しています。ボリューミーな唐揚げに合うようサイズや食感に至るまでこだわったそう。生地の中にまでたっぷり入ったゴマの香ばしさがアクセントになっています。
かぶりつくとあふれ出す肉汁に注意!ソースと肉汁が絡んだ極上の味わいを思う存分召し上がれ♪
■DATA
6.鈴吉屋
親会社「鈴木商店」で製造した瀬戸内播磨灘の牡蠣やちりめんじゃこなどを使った佃煮や乾物を卸し・販売する「スズキ海産」直営の土産店「鈴吉屋(すずきや)」。JR播州赤穂駅から「お城通り」を南へ下ること徒歩約8分、ちょうど「赤穂大石神社」や「赤穂城跡」へ向かう道中にお店があります。
店内には新鮮な海産物を使った「スズキ海産」自慢の佃煮のほか、赤穂唯一の造り酒屋「奥藤酒造」の地酒、赤穂の塩、「塩味饅頭」などの特産品がずらり。さらに2023年6月にイートインスペースがオープンし、購入した商品や出来たての惣菜をその場で味わえるようになり、楽しみ方の幅がぐっと広がりました。
『かき唐揚げ』、『かきコロッケ』各300円
播磨灘で捕れた新鮮な牡蠣を使った唐揚げやコロッケなど、バラエティー豊かな牡蠣メニューが味わえるのも観光客にとってうれしいポイント!牡蠣自体にも衣にも味をつけた『かき唐揚げ』は、噛めば噛むほど広がる風味や香りにうっとり。一方の『かきコロッケ』は、とろとろのコロッケの中にゴロッと牡蠣が隠れていて、クリーミーながらもうま味をしっかり感じるクセになる一品です。
『かき佃煮(210g)』、『ピリ辛かき(210g)』、『牡蠣のオリーブオイル漬(140g)』各1,080円
牡蠣やちりめんじゃこなど、瀬戸内産の海産物を甘辛く炊いた佃煮シリーズは、全部で6種類がラインアップ。中でも牡蠣を使った『かき佃煮』と『ピリ辛かき』が人気トップ2です。
どちらも形が崩れないように丁寧に火入れすることで、中までうま味がギュッと凝縮された巧みな逸品。ご飯がぱくぱくと止まらないおいしさで、一度食べた人の中にはわざわざ商品を取り寄せたり赤穂までリピート買いに来る熱いファンも。贈答用の箱入り商品も用意されているので、お土産に迷ったときは、駅までの帰り道にふらりと立ち寄ってみて♪
■DATA
7.ヴァンティーム・マトノ
“ここでしか出合えないワイン”がそろうワイン専門店「ヴァンティーム・マトノ」。日本女性初となる「プロフェッショネル・ソムリエ」や「ワインコーディネーター」など数々の資格を持ち、たびたびメディアにも出演している女性ソムリエが営むお店です。
「ワイン好きもそうでない人も気軽に試していただいて、“本当のおいしさ”を知ってほしい」との思いで、ヨーロッパのワインショップのように試飲販売のスタイルが特徴です。常時100種類ほどそろうラインアップの中には、日本中探してもここにしかないものや年に一回しか入らない希少なワインも。それらはすべて、店主がスペインやベルギーで暮らしていたときに直接ワイナリーへ足を運び、交友関係を築き上げた賜物(たまもの)です。
『リマルツ・カバ マルティネス ロゼ(750ml)』3,850円
ワインを飲み慣れていない人や女性からは、スパークリングワインが飲みやすいと評判。特にお花見やピクニックなどのアウトドアシーンでは、淡いピンクカラーが魅力の「ロゼ」が人気だそう。
スペインやカリフォルニア、オーストリアなど、ヨーロッパ各地から取り寄せるワインはどれも、ソムリエの資格を持つ店主が納得したこだわりのものばかりですが、その中でもイチオシが「リマルツ」のもの。「ヴィナリ国際ワインコンクール2023」で銀賞を取るほどの権威あるワインで、イチゴのような甘酸っぱい香りがふわりと広がるフルーティーな一杯です。
『ワインのベイビーモスト』各1,944円~
「車で来ているからお酒が飲めない」という人は、収穫されたばかりのブドウを発酵させずに、自重で搾った『モスト』をぜひ試してみて。一言で言うと「絞りたてのブドウジュース」ですが、その味わいは“ワインの原液”とも言われるほど芳醇!甘味料は一切入っておらず、ブドウ本来の甘さと果実味が詰まっています。
同店では「赤」「白」「オーガニック赤」「オーガニック白」「スパークリング」の5種類を常時スタンバイ。2月には桜色の「ロゼ」も数量限定で入荷します。ジュースと言えども、ワインのように製造年数で味わいが大きく違うのが『モスト』の魅力の一つ。子どもも大人もワイングラスを片手に、お酒気分を楽しんでみては?
■DATA
VINTIME-MATONO(ヴァンティーム・マトノ)
- 所在地
- 兵庫県赤穂市上仮屋南4-5
- 電話番号
- 0791-45-3101
- 営業時間
- 10:00~18:00
- ※公式Instagramで営業スケジュールを確認してから来店を。
8.菓澄想(かすみそう)
「菓澄想(かすみそう)」は2023年10月にオープンした米粉の洋菓子店。米粉を使った焼き菓子から生ケーキまで、“心と体に優しい米粉のお菓子”をモットーにした米粉スイーツを販売しています。
左から時計回りに『サブレ(ココア)』206円、『フロランタン』292円、『きな粉アーモンド』400円
ピクニックシーンに気軽に持ち寄りやすい焼き菓子は、全部で10種類ほどと豊富なラインアップ!自分用に一個から購入する人や、ギフトや手土産にと箱詰めで購入する人まで、生ケーキに引けを取らないほどの人気ぶりです。
どれも小麦粉を使わず、新潟県産の米粉のみで作っているというから驚き。それでいてサックリと軽く、ホロッと崩れるような儚い食感が食べた人を虜(とりこ)にしています。特に店主が苦戦したという『サブレ』は食べ応えのある厚みとサクホロな食感とのギャップが絶妙。友人や家族と取り合いになること間違いなしです。
『シフォンラスク』270円、『赤穂の塩バターフィナンシェ』270円
大人気の『米粉シフォンケーキ』を使ったサクサクのラスクや「赤穂の塩」を使ったフィナンシェも見逃さないで!どちらも食べたいときにパクッとつまめるサイズ感が魅力で、ピクニックにもってこい。
『ラスク』は口に入れた瞬間にすっと消えてしまうようなエアリー感が自慢。この不思議な食感は、とろんとした同店自慢のシフォンケーキを使っているからこそ生まれるもの。食べた個数を忘れてあっという間にペロリと平らげてしまえるような軽さを体感して。
「赤穂名物の一つになれば」との思いで誕生した『赤穂の塩バターフィナンシェ』は、ちょっぴり塩味が利いたフィナンシェ。塩そのものをお土産として贈るのもすてきですが、「赤穂の塩」を使った洋菓子でご当地の味覚を届けてみてはいかが?
■DATA
9.赤穂のお菓子+カフェ・プリエール
「赤穂のお菓子+カフェ・プリエール」は、2026年に創業20年を迎える地域に根付くパティスリー。赤穂出身の店主が「地域のもので、地域の人の暮らしを豊かにしたい」との思いで、「赤穂あらなみ塩」やブランド卵「赤穂の源」など、地元素材を使った洋菓子や焼き菓子を販売しています。
『塩まどれーぬ』(プレーン)330円/(チョコ・抹茶・紅茶)390円、
『塩クッキー』(箱・10個入り)960円/(ボトル・23個入り)1,990円
ピクニックには、プリエールの名物『塩まどれーぬ』を持っていきませんか?発酵バターの芳醇な香りが漂うマドレーヌは、素朴な味わいの中に塩のうま味が溶け込んでいて絶品。味が何種類かあるので、半分個して、シェアを楽しむのもいいですね♪
芸能人のSNSでも紹介されたという話題の『塩クッキー』にも注目。ほろほろしゃりっとした食感と、クッキーの中に隠されたアクセントの粗塩が相まって、手が止まらなくなるので要注意!レトロなネイビーのパッケージやくまちゃんボトルは手土産にも喜ばれそうですね。
このほか、塩と縁をかけた『えんむすびクッキー』や、伝統工芸・赤穂緞通からインスピレーションを得た『緞通カステラ』など、赤穂ならではの焼き菓子が豊富にそろい、どれにしようか迷う時間も楽しめますよ。
上から時計回りに『いちごパフェ』660円 ※冬〜春限定、『ベリーのケーキ』540円、『ぎゅうひクレープ』510円
せっかくならケーキも味わいたいという人は、テイクアウトはもちろん、店内のカフェスペースも利用OK。ケーキは一つひとつのビジュアルが乙女心をくすぐる華やかさ。旬のフルーツを使ったラインアップを中心に、常時10〜12種ほどのケーキがそろいます。カップ入りのパフェやプリン、シュークリームなら、ピクニックにも気兼ねなく持っていけそうですね♪
■DATA
10.F.T.E.(エフティーイー)
ティータイムのお供をお探しならロールケーキ専門店「F.T.E(エフティーイー)」へ。素材からとことんこだわり、一つひとつ丁寧に作られたロールケーキをはじめ、プリンやクッキーなどのスイーツを販売しています。先代が大切にしていた“上質な素材を使ったスイーツを”という思いを受け継ぎ、小麦粉は兵庫県産の最高級のものを、卵は赤穂産のものを全てのスイーツに使うなど、素材選び一つとっても努力を惜しみません。
人気の秘密は商品に向き合う姿勢だけでなく、お店にいて感じる“居心地の良さ”にも。来店するお客さん一人ひとりの希望に真摯に対応し、丁寧に接客する姿や季節の花がさりげなく飾られた店内からは、商品を待つ間も心地よい時間を提供したいという心づかいが伝わってきます。
『ロールケーキ』(1ロール)1,700円、(ハーフ)900円
キメ細やかでふわっとしたスポンジ生地とミルキーなクリームが魅力の『ロールケーキ』は、創業当時からの看板商品。生地に北海道産のハチミツ「菩提樹(ぼだいじゅ)」を使うことでしっとりとした上品な甘さに仕上がっています。脂肪分が異なる2種類の純生クリームをブレンドした濃厚生クリームとのハーモニーを楽しんで。
スポンジ生地は、理想の食感に近づけるために何度も何度も試行錯誤を繰り返した末にたどりついたものなんだそう。気温や湿度によって焼き上げる温度や時間を調節しているとか。実は未だに完成には至っていないという店主。これだけの人気店でありながらも現状に満足することなく、日々改良を惜しまず続ける姿勢こそが人気店を支える原点なのでは。
『濃厚プリン』400円
シンプルな素材で作るからこそ扱いが難しく、時間と手間がかかるとされるプリン。1時間かけてじっくりと低温で火入れをした後、徐々に温度を上げていくことで、なめらかな食感に。その口溶けの違いは一口目から感じるはず。卵のコク深い上質な味わいとほろ苦いカラメルとのコントラストはまた絶妙です。
一度に作れる数が限られているので確実に購入したい人は事前予約がおすすめです。
■DATA
11.岩佐屋 花岳寺通り 本店
「岩佐屋」は、創業1853年、170年の歴史を誇る老舗和菓子店です。代々の味を受け継ぎ、丁寧な手仕事によって昔から変わらない和菓子を作り続けています。
赤穂銘菓としても知られる『塩味饅頭』をはじめ、季節の生菓子や大福などが店頭を彩ります。赤穂土産にはもちろん、暖かい季節は店先の縁台で購入したてのお菓子を楽しんだり、食べ歩きや花見のお供にもおすすめです。
同店自慢のあんこは、深みのある味わいが特徴の北海道産の小豆を使用し、銅釜で丁寧に炊き上げています。小豆本来の風味を生かした極上のあんこをぜひ味わって。
『塩味麩まんじゅう』190円
自慢のあんこをお麩の生地で包んで蒸し上げた『塩味麩まんじゅう』は、もちもちとした食感が女性を中心に人気。あんこには赤穂の塩を使っているので、甘さのなかにほんのりと塩のうま味が感じられます。
笹で巻かれた姿も涼やかで◎。夏は冷えた緑茶と合わせて食べたい一品です。
『塩大福』160円
『塩大福』は、30年という時代、世代を超えて愛され続けている店の定番商品。毎日お店でついているふっくらやわらかなお餅で一つひとつ丁寧に包まれています。
中には天塩を入れた塩味こしあんがたっぷり。伝統的な製法で作られた塩は、他の素材を引き立て、まろやかな味わいにまとめ上げます。
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12.かん川本舗
JR播州赤穂駅前と赤穂城跡大手門前の2カ所に店を構える「かん川本舗」は、創業50年余りの老舗和菓子店。『塩味饅頭 志ほ万』のほか、『義士もなか』や『松の雪』といった赤穂銘菓を手がけています。
『塩味饅頭 志ほ万(白・抹茶)』(2個)270円
同店を代表する和菓子と言えば、赤穂名物「塩味饅頭」。あんこの中に地元の特産品である塩を忍ばせ、ほんのり甘じょっぱく仕上げたまんじゅうは、世代を超えて愛される逸品です。同店では、北海道産の小豆を使ったこしあんに、赤穂の塩をプラス。周りを包む寒梅粉が比較的薄付きなのが特徴で、口に入れた瞬間にほどけるようなやわらかさが魅力です。
お土産には、白と抹茶が入った『10個入り』(1,188円)が一番人気。このほか、6個・15個・20個・25個・30個・40個・50個といろんなサイズ展開をしているので、シーンや予算に合わせて選んでみては。
『名月と抹茶のセット』560円
「かん川本舗 大手門前店」では、日本庭園を眺めながらゆっくり和菓子や抹茶を嗜(たしな)めるティーサロンを併設。「赤穂城跡」の目の前にあるので、観光の帰りに立ち寄る人も少なくありません。
ここでいただけるのは『志ほ万』『名月』『義士もなか』といった定番の和菓子のほか、ぜんざい(※冬季限定)やアイスなど。和菓子のセットに付く抹茶は、注文が入ってから点てるので香り豊か。心を内側からほっこりと温めてくれます。時間があればぜひ、ピクニックの後にひと休みしに訪れて。
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13.茶舗わかさ
50年以上にわたって赤穂市民のお茶の間を支えてきた「茶舗わかさ」。無添加にこだわった日本茶や国産紅茶、丸粒麦茶や昆布茶などを幅広く取り扱うお茶専門店です。
京都や奈良、滋賀など関西地域の産地から新鮮な茶葉を取り寄せ、シングルオリジンのほか、オリジナルブレンドも販売しています。4月末〜6月末は新茶の季節で、この時期を毎年楽しみにしているお客さんも多いそう。自宅用や贈答用の大容量のお茶製品はもちろん、ティーバッグタイプ(2個入り120円〜)もあるので、ピクニックに気軽に持っていっては?
ほとんどの商品のパッケージデザインは店主が手がけているというから驚き。レトロな風合いがほっこりしたティータイムを演出してくれます。どのお茶にするか迷ったら、日本茶インストラクターの資格を持つ店主に相談してみて。
『濃いアイス抹茶ラテ』500円
目の前で点ててもらえる抹茶ラテは、わざわざ立ち寄ってでもゲットしてほしい一品。店主のスムーズで正確な手さばきに見とれているうちに早完成。通常の2杯分の抹茶を使って淹れるラテは濃厚ながらもスッキリとした後味で、ごくごくと飲み進められます。
香料や着色料は使わず、無添加で作られた一杯は、体が喜ぶのを感じられるはず。苦みや渋みが苦手な人も、ミルクがマイルドに調和してくれるのでぜひトライしてみて。
11月〜春先はホットラテが加わり、甘酒やあられ入りしるこも販売されます。店内にカフェスペースはありませんが、「奥の囲炉裏でひと休みしていってください」と店主。
『抹茶ソフト(コーンorカップ)』300円 ※3月上旬〜12月中旬限定
期間限定で抹茶のソフトクリームも販売。店先のソフトクリームのオブジェが、駅前通りの夏の風物詩になっています。抹茶本来の香り高さや濃厚さが最大限に引き出された、お茶専門店ならではの本格的な味わいをお試しあれ。
お土産には『播州赤穂のお茶屋がつくった抹茶鹽(しお)』(40g/300円)をぜひ手に取って。揚げ物や焼き物、お茶漬けの味付けに使える人気の調味料で、ファンも多い逸品。赤穂の天然塩を炒ったものに抹茶を加え、さらに昆布でツンとした塩味を抑えマイルドな味わいに仕上げています。
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14.KONOKA(コノカ)
赤穂でオシャレな雑貨をお探しなら「KONOKA(コノカ)」へ立ち寄って。地元で十数年工務店を営む夫婦が「家を建てた人が新しい家で使うオシャレな雑貨が購入できるお店があれば」との思いから雑貨屋を始めたそう。暮らしのなかにプラスすることで、生活を楽しく、彩りを添えてくれるアイテムがそろっています。
店内には、食器やマグカップなどのこだわりのキッチン雑貨屋をはじめ、篭バッグや時計といった生活雑貨、文具、グリーン、作家さんによるアクセサリーまでが、所狭しと並びます。季節によってラインアップも変わるので、訪れる度に新しい出合いがあります。
『バスケット』3,300円
ピクニックに持って行きたいバスケットも充実しています。天然素材のものから保冷バックが付いたもの、蓋付きのものまで種類豊富にスタンバイ。店主のオススメは、「Creer(クレエ)社」のかごバッグ「UTILE(ユティル) 」。水洗いができる素材でできているので、汚れたり濡れたりしても安心!サイズやデザインも豊富で、お出かけにはもちろん、収納やインテリアとしても使えるので、いくつもそろえたくなりそうですね。
お出かけにぴったりのボトル類や、レジャーシートも展開中。店主がセレクトしたアイテムはどれも気分を上げてくれるおしゃれで機能的なものばかり。手ぶらででかけても現地でおしゃれなピクニック雑貨が調達できるなんてうれしいですね。
『二十四節気のコーヒー』240円
姫路市にある「mai mai sha(マイマイシャ)」のドリップバッグも取り扱っています。二週間ごとに違う味わいのブレンドが届くという『二十四節気のコーヒー』は、季節に合わせた味わいのコーヒーが楽しめます。一つから購入できるので、ちょっとしたギフトにはもちろん、青空の下でコーヒーを淹(い)れて飲むのもいいですね。
コーヒーが苦手な人には、紅茶やお茶のティーバッグもあります。ティーバッグの中に白桃やサツマイモなどのドライフルーツが入ったちょっと珍しいフレーバーもあるので、店頭でチェックしてみて。
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本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年3月1日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。