瀬戸内海に面する自然豊かな町・赤穂。瀬戸内で採れる塩や牡蠣など、赤穂にはおいしい恵みが盛りだくさんです。今回はそんな厳選食材を使ったランチやオシャレなカフェランチなどのおすすめ品を紹介。個室完備のお店やペット連れOKのお店、テイクアウトメニューなど、気になる情報も要チェックです♪
1.赤穂野菜と地魚の店 五月(めい)<創作料理>
赤穂産野菜と地魚を使った17種類の小鉢が彩る『五月の木箱ランチ』が自慢
赤穂産の野菜や地魚を、ちょっとずついろいろ味わいたいときは「赤穂野菜と地魚の店 五月(めい)」がおすすめ。JR播州赤穂駅から南へ徒歩3分の場所にあり、公共交通機関でのアクセスも抜群です。
店内は、アニメ「となりのトトロ」に出てくるような、森の奥にたたずむ小さな小屋をイメージ。ドアの取っ手や壁の装飾にスコップやホウキを飾った、遊び心あふれるインテリアにも注目です。テーブル席のほか、カウンター席や座敷の個室も完備しているので、おひとり様から団体まで幅広いシーンで利用できるのもポイントです。
『五月の木箱ランチ』1,900円
看板商品は17種類の小鉢とみそ汁、ご飯が木箱にのった『五月の木箱ランチ』。赤穂産の旬野菜をふんだんに使い、季節感あふれる自家製のおかずが木箱を艶やかに彩ります。岡山県日生(ひなせ)町の魚屋から仕入れる新鮮な刺身や揚げ物、炊き合わせ、煮物など、調理方法や食材が偏らないように創意工夫して献立しているそう。取材日は、オクラの豚巻きや夏野菜の寒天寄せ、ゴーヤチャンプルなど、夏らしい爽やかな副菜が登場。自家製リンゴのコンポートが入ったリンゴゼリーも付いて、ボリューム満点です。
伊賀の老舗醤油「はさめず醤油」や函館の「おとひめ昆布」、赤穂の塩、アゴ出汁など、素材だけでなく調味料にもこだわりが満載。毎朝丁寧にとった出汁をベースに、心がほっこり温まるような家庭的で優しい味わいに仕上げています。
『牡蠣木箱ランチ』3,300円 ※前日までに要予約
せっかく赤穂に来たら、『牡蠣木箱ランチ』で心ゆくまで赤穂の牡蠣を味わって。大粒の牡蠣が3~4粒入った小鍋や炊き込みご飯、そのほか約10種類ほどの牡蠣を使った小鉢がのった“牡蠣尽くし”のランチセットです。
まずはシンプルに、小鍋や牡蠣のおろし和えで、一粒一粒に凝縮された牡蠣のうま味を楽しんで。天ぷらや牡蠣フライ、牡蠣グラタン、牡蠣オコなど、バラエティ豊かな料理がもてなしてくれ、牡蠣のさまざまな魅力を味わい尽くせます。完全予約制なので、前日までに電話予約をしてから来店して。
『彩り弁当』1,100円 ※前日までの予約がベター
「五月」の料理を持ってお外ランチを楽しみたいときは、約15種類のおかずが入った『彩り弁当』がおすすめ。塩サバとだし巻き卵、かにクリームコロッケと自家製ピクルス、鶏の唐揚げとホウレンソウのお浸しなど、内容は日替わり。1マスにつきメインや副菜など1~2種類のおかずが入っているので、栄養バランスが抜群です。当日購入できる場合もありますが、前日までに電話予約がベターです。
このほか、『日替わり弁当』(550円)も販売。予算や内容に応じてオードブルや仕出し弁当もオーダーできるので、気になる人は電話で問い合わせてみて。
■DATA
赤穂野菜と地魚の店 五月(めい)
- 所在地
- 兵庫県赤穂市加里屋40-6赤穂プラザハイツ101
- 電話番号
- 0791-56-6221
- 営業時間
- ランチ/11:30〜14:00
ディナー/17:00〜22:00
2.暖木(のんき)<カフェ>
自家農園の米と旬野菜を使ったランチに心がほっこり
赤穂市坂越にある人気カフェ「暖木(のんき)」。大正末期の下駄屋さんをリノベーションした店内には、昔懐かしい風情とアンティーク家具が調和したおしゃれな空間が広がります。いろんなテイストの席がスタンバイしていて、どこに座ろうか思わず迷ってしまいそう。カウンター席もあるので、おひとり様でも気兼ねなく過ごせます。
『一汁多菜定食』1,100円
同店の自慢は、自家農園で育てた減農薬米や野菜をふんだんに使い、一品一品丁寧に作るランチ。カレーやサンドイッチなど、ランチメニューは全部で5種類あり、どれも栄養とボリューム共に満点です。
中でも人気No.1は、週替わりのメイン料理に減農薬米(小豆と黒豆入り玄米or雑穀米)、有機大豆のみそ汁、野菜を使った副菜が数種類付く『一汁多菜定食』。取材日のメインは、夏の疲れを吹き飛ばしてくれる油淋鶏(ユーリンチー)。ジューシーな鶏もも肉の唐揚げに特製香味ダレをたっぷり絡めた一品で、ほどよい酸味とショウガの風味が食欲をかき立てます。副菜も「ピーマンのゴマ和え」「冷や奴ザーサイのせ」「ナスの揚げ浸し」「トマトのお浸し」と夏野菜たっぷりで、心も体も喜ぶこと間違いなしです。
『一汁多菜定食』は平日、土日祝問わず毎日完売するほど人気なので、電話で事前予約するのがおすすめです。
『わんぱくサンド』900円
軽めのランチにピッタリのサンドメニューは『わんぱくサンド』と『出汁巻き卵のわさびマヨネーズサンド』の2種類。肉も野菜もしっかり摂りたい人は『わんぱくサンド』をチョイスして。レタスとキュウリ、ニンジン、ローストチキン、目玉焼きと具材たっぷりなので、大きく口を開けても入りきらないほど極厚!味付けはチキンのうま味とマヨネーズのみなので、シンプルに野菜の新鮮さや素材本来の味わいを楽しめます。
『カフェ弁』880円 ※前日までに要予約
『一汁多菜定食』がテイクアウト仕様になった『カフェ弁』。電話で前日までの事前予約をした場合に限り、テイクアウトが可能です。サンドイッチやドリンクを持ち帰りたい場合は、同じ通りにある系列のテイクアウト専門店「nonki picnic」もチェックして。近くの「坂越港」を眺めながらランチを広げて、のんびりピクニック気分を味わうのもいいですね。
■DATA
3.伝馬船(てんません)<海鮮・軽食>
地元名産「坂越かき」の直売と赤穂の美食のアンテナショップ
赤穂市坂越のメインストリート「坂越大道(さこしだいどう)」にある「伝馬船(てんません)」。2022年2月、港町の風情ある石畳や漆喰塗りの町家、立派な酒蔵などの歴史的建造物が軒を連ねる一角にオープンした、牡蠣や赤穂のおいしいものを集めたアンテナショップです。
店に入ると、テントやテーブルが置かれるイートインスペースが。買った商品はテイクアウトはもちろん、その場でゆっくり味わうこともできます。
店名の「伝馬船」とは、本船と岸との間を往来して荷物または人を運ぶための小船のこと。そんな伝馬船のように、赤穂のおいしい食べ物や文化をさまざまな人に届けたいとの思いが店名に込められています。看板商品の『伝馬焼き』のほか、手土産にぴったりな『牡蠣ラスク』(500円)や赤穂の塩、いかなごのくぎ煮など、さまざまな赤穂の特産品を販売しています。
牡蠣のシーズン(11月~3月ごろ)は、牡蠣生産業者「㈲大河水産」の牡蠣も直売。その日の朝水揚げした新鮮な牡蠣のむき身や殻付きを販売しています。
『伝馬焼き』400円
名物はオリジナルメニューの『伝馬焼き』。赤穂産ネギが入ったモチモチの生地に大粒の牡蠣と紅ショウガをのせ、プレスしながら焼き上げた、イカ焼きならぬ“牡蠣焼き”です。一枚につき「坂越かき」が3~5粒(牡蠣の大きさによる)も!どこを食べても牡蠣が味わえるのが魅力的です。
味付けは牡蠣醤油、塩ポン酢、ソースの3種類スタンバイしているので、その日の気分で好きなフレーバーをチョイスして。迷ったときは人気No.1の牡蠣醤油がおすすめです。味変に塩ポン酢をプラスすれば、さっぱり爽やかな味わいも楽しめますよ。
『蒸し牡蠣(3個)』500円 ※11月~3月末ごろの期間限定
牡蠣が旬を迎える11月~3月末ごろは、「坂越かき」を使ったみそ汁や『蒸し牡蠣』の販売も。採れたて・剥きたて・蒸したての牡蠣は驚くほどプリップリ!シンプルにレモンや塩ポン酢を合わせて、牡蠣のうま味を存分に味わって。
『潮の香うどん(牡蠣の佃煮付き)』500円 ※4~10月の土日祝限定
牡蠣のシーズンオフ期間中(4月~10月)の土日祝は、瀬戸内海で水揚げした新鮮なシラスを使ったうどんを販売。モチモチの太麺にフワフワのシラスと大きな自家製磯辺揚げ、カマボコがトッピングされたボリューム満点の一品です。
シラスのおいしさを引き立てる出汁は、毎朝昆布と削り節から丁寧にとっているそう。上品な味わいで、最後まで飲み干したくなるおいしさです。「坂越かき」を使った牡蠣の佃煮のサービスもうれしいポイント。気に入ったら店内でテイクアウト用を販売しているので購入することもできます。
牡蠣生産業者「㈲大河水産」の牡蠣の直売と赤穂の特産品が集まったアンテナショップ「伝馬船」。冬期は大粒の「坂越かき」、そのほかのシーズンには新鮮な瀬戸内海産シラスが味わえます。坂越ぶらり旅の道中に立ち寄ってみてはいかが?
■DATA
4.AMAMI TERRACE(アマミテラス)<和・洋食>
赤穂特産の塩やにがり、海洋深層水を使ったメニューを堪能
赤穂御崎のおしゃれスポット、きらきら坂を登り切ると見えてくるのが伊和都比売(いわつひめ)神社。その境内にあるのが「AMAMI TERRACE(アマミテラス)」です。穏やかな瀬戸内を眺めながら、フードやスイーツをお供に、ゆったりとした時間が過ごせます。
『豆腐煮込みハンバーグランチ』1,300円
赤穂の塩を作るときにできる「にがり」をさまざまな料理に使うことでおいしさアップ♪
にがりで作った豆腐はひき肉と合わせて、豆腐煮込みハンバーグに。ヘルシーなのにボリューム満点!一口味わうと、うま味と甘みが口いっぱいに広がります。小鉢やみそ汁などの隠し味にも使用。同店だから出せる、深みのある味わいの料理が並びます。『蟹クリームコロッケランチ』(1,300円)も人気です。
『テラス THE 素麺』1,300円 ※8月末まで限定
前菜がついた夏限定のメニューにも注目を。兵庫名産の「そうめん」のつけだれには、無形民俗文化財に登録された「土佐節」をぜいたくに使ったつゆを使用しています。ここでしか味わえない風味豊かなそうめんが堪能できます。夏になったらぜひチェック♪
同店の料理やドリンクなどで使われる水は、全て高知県室戸の沖合から取水した「海洋深層水」。マグネシウムやカルシウムなど、体に良いミネラル成分を含んでいます。
『特別ランチ付きのワークショップ(蟹クリームコロッケランチ)』4000円~
平日には、日本遺産にも認定された塩の国・赤穂らしい体験ができるワークショップを開催。土鍋を使って海水を炊き上げ塩を結晶化させる体験や、海苔や出汁を作る体験などが月替わりで楽しめます。
体験後はランチタイム♪デザート付きの特別メニューを味わいながら午後のひと時を満喫できます。
特別ランチのメインは『豆腐煮込みハンバーグ』か『蟹クリームコロッケ』からチョイス。『蟹クリームコロッケ』は、豆乳を使ったホワイトソースにカニの身がたっぷり。カリカリ、アツアツを味わって。
食を通して赤穂の魅力を満喫できるカフェ「アマミテラス」。ドライブがてら足を運んでみては。
■DATA
AMAMI TERRACE(アマミテラス)
- 所在地
- 兵庫県赤穂市御崎2-1(伊和都比売神社境内)
- 電話番号
- 0791-42-4140
- 営業時間
- 10:00~17:00(L.O.16:30)
ランチ/11:00〜14:00
5.そば処 衣笠<蕎麦>
播州赤穂駅から徒歩3分!創業48年の老舗蕎麦店で、自家製麺に舌鼓
JR播州赤穂駅前のロータリーからすぐの場所にある「そば処 衣笠」は、創業48年の老舗蕎麦店。赤穂の塩ネギ、塩、米など地元産の食材にこだわった蕎麦や定食メニューが充実しています。
1階には一人でも入りやすいカウンター席が並び、お昼時はあっという間に席が埋まります。2階には家族や子連れでゆっくり食べられる座敷も。
『海老天ざる蕎麦』1,490円
蕎麦は出石市から取り寄せた粉を、毎朝店内で打っています。通常メニューは全て二八(にはち)蕎麦ですが、プラス240円で十割蕎麦に変更することも可能。両方頼んで食べ比べてみると味と香りが違うのが分かります。
『海老天ざる蕎麦』は、店自慢の蕎麦にサクサク揚げたての海老天がついた贅沢なセット。一年を通して人気の定番メニューです。ざる蕎麦か温かい蕎麦から選ぶことができるので、季節に合わせて選んで。
『穴子天丼(ミニ麺セット)』1,130円
丼ものや定食メニューも豊富な同店。中でもおすすめは、高温の油でカラッと揚げた穴子の天ぷらが1匹丸ごとのった存在感たっぷりの『穴子天丼』です。丼ぶりからはみ出すほど大きな穴子の天ぷらは食べ応え抜群。穴子は、その時々で仕入先を変えるなどして、一年を通して新鮮な穴子を提供しています。
ご飯と天ぷらに丼汁を回しかけ、さらに穴子天には「自家製穴子のタレ」をハケで塗るそう。丁寧な仕事こそが繊細な味わいを生み出します。上品な穴子の香りと甘めのタレが絡んだ白飯を、余すことなく召し上がれ。
『かき蕎麦』1,030円
提供期間:10月下旬〜3月末
毎年牡蠣の季節になると牡蠣を使ったメニューが登場します。中でも『かき蕎麦』は、坂越の牡蠣、赤穂の塩ネギ、蕎麦が一度に楽しめる一杯。毎年この時期を楽しみにしている常連も多い、冬の看板商品です。
火を入れても縮まないという大ぶりな坂越の牡蠣を、カツオと昆布の出汁で炊き上げています。火を入れすぎず、絶妙な柔らかさで炊いているのでふっくらプリプリ。口に入れると出汁と牡蠣のうま味があふれ出し、口の中に広がります。
トッピングの「塩ネギ」は、塩水とニガリで育てる地元の名産品。ネギ特有の辛みがなく、濃い甘みと、みずみずしさが特徴です。あえて大きめのぶつ切りにしているので、シャキシャキとした食感が楽しめます。
家族で経営している「衣笠」は、おかみさんをはじめ温かみのある接客も人気の秘密。思わず「ただいま」と言いたくなるアットホームなお店です。
■DATA
6.くいどうらく<牡蠣・海鮮>
漁港直結の海鮮処!ぷりっぷりの牡蠣が一年中楽しめる♪
牡蠣をはじめとした新鮮な魚介が一年中味わえる食事処「くいどうらく」。目の前に雄大な坂越(さこし)湾が広がる、「海の駅 しおさい市場」内にあります。11月〜3月の牡蠣シーズンには、開店前から行列ができるほどの人気店です。
旬の魚介を堪能できるボリューム満点の定食のほか、単品メニューも充実しているので、いろんなメニューを頼んでシェアするのがおすすめ。各テーブル(座敷を除く)で、海鮮1種から炭焼きバーベキューが楽しめるのもうれしいポイントです。
『坂越御膳』3,300円 ※季節によって内容の変動あり
人気No.1メニューは『坂越御膳』。生牡蠣、蒸し牡蠣、牡蠣フライなどがずらりと並び、牡蠣好きにはたまらない定食です。夏でも牡蠣が楽しめるようにと、地元の漁師さんと長年かけて坂越名産の真牡蠣「なつみがき」を開発したそう。冬には、一年かけて大きくなる栄養満点の真牡蠣や、濃厚な牡蠣みそを使用した土手鍋が登場します。
牡蠣フライには牡蠣みそをベースにした自家製ソースを添えたり、アオサのみそ汁には生産量全国一を誇る三重から一番掴みのアオサを仕入れたりと、細部にまでこだわりが満載です。
『カキフライ巻き(8巻)』990円
創業時からのロングセラー『カキフライ巻き』。注文が入ってから牡蠣フライを揚げ、一つひとつ丁寧に巻いています。味付けはマヨネーズでしっかりコクを出しているので、何も付けずに頬張って。キュウリのシャキシャキ食感がアクセントになって、後味もさっぱり。
『豪海鮮丼』2,200円 ※4月〜10月ごろ限定
“豪快”とかけた『豪海鮮丼』は4月〜10月に登場する期間限定メニュー。分厚くカットされた旬のネタがドン!と盛られ、名前のとおりインパクト大な一品です。主役を務めるのは、うま味が凝縮された秘伝の継ぎ足しタレでふっくら炊き上げる煮穴子。丸々一本使っていますが、ふわっふわの食感と濃厚なタレがやみつきになり、ペロリと食べられますよ。
このほか『穴子ひつまぶし』(2,200円)や『かき釜飯(1合)』(1,100円)など、海鮮好きにはたまらないメニューが目白押し!新鮮な漁師飯を満喫しに、ドライブがてら坂越まで足を伸ばしてみてはいかが?
■DATA
海の駅 くいどうらく
- 所在地
- 兵庫県赤穂市坂越290-7
- 電話番号
- 0791-46-8800
- 営業時間
- 【11月~3月】
平日/11:00~L.O.15:00
土日祝/11:00~L.O.15:30
【4月~10月】
11:00~L.O.14:00
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2022年8月9日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。