その土地の魅力がギュッと詰まったマンホールのふた。最近、見過ごされがちな道路の芸術作品に目を向ける「マンホール女子」がじわじわと増えてきています。それに合わせて「マンホールカード」を作成し、全国各地て配布中。実は姫路駅前にも姫路城を描いたレアなマンホールのふたがあるって知ってますか?
姫路駅前にある新旧マンホールに注目!
姫路市内の道路でよく見かけるマンホールのふたは1987年、市の下水道事業開始50周年を記念して製作。市花のサギソウが描かれ、色はモノトーン調とパステル調の2種類があります。
世界遺産・姫路城のマンホールのふた。平成の大修理を終えた記念に製造され現在、姫路駅前の4カ所に設置されています。
城の白さがより引き立つように、屋根の線の幅を広くしたり、格子窓を白く塗ったり。細部にまでこだわったデザインにうっとり見とれてしまいそう。
新マンホールの設置場所は4カ所!
JR・山電姫路駅前4カ所設置されている姫路城のマンホールのふた。
4カ所の中でもJR姫路駅前にあるマンホールのふたは、実物の姫路城をバックに写真が撮れる撮影スポット! インスタ映えする一枚を狙ってみて!
マンホールにはこんな誕生秘話も
姫路市大津区にある「相互製作所」が樹脂で型を製作。
同区に本社がある鋳物製造会社「虹技」が観光用看板からイラストを起こしてデザインしました。「姫路城のマンホールを作りたい」という熱い思いで製造し、姫路市に提案したのが誕生のきっかけ。秘話を知ると、鉄製のマンホールにも温もりを感じます。
色付けしているのは広畑区にある「前川産業」の樹脂塗料。色を塗るのではなく、くぼんだ部分に塗料を流し込んでいます。
1枚を仕上げるのにかかる日数は、熟練した職人でも丸4日。地元企業が協力して手作りしていると知れば、もっとマンホールが好きになりそう。
マンホール型モニュメントも登場!
2018年夏、JR姫路駅南に登場したのは「灘のけんか祭り」を描いたマンホール型モニュメント。「虹技」が創業100年を迎えた記念に設置しました。
駅前は世界各国から姫路を訪れる観光客が最初に目にする場所。駅北の姫路城と共に姫路の魅力を伝えるマンホールとなりそうです。
姫路城の「マンホールカード」も配布中!
下水道広報プラットホームが行っている下水道の広報活動の一つとして、各自治体と共同して作成し、無料で配布している「マンホールカード」(原則1人1枚)。
現在、478種類が全国各地で配布されています。姫路市は姫路市下水道局下水道管理センターで配布中。コレクターじゃなくても、集めたくなりますよね。
■配布場所
【姫路市下水道局下水道管理センター】
- 所在地
- 姫路市飾磨区今在家1351-22
- 営業時間
- 平日9:00~17:00
- URL
- 下水道区報プラットホーム
http://www.gk-p.jp/activity/mc/
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2019年5月8日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。