ほっとするやさしい甘さときなこの香ばしさに、食べはじめると止まらなくなるわらびもち。黒蜜をからめるとまた違ったおいしさを楽しめます。夏のイメージがあるわらびもちですが、もっちりぷるぷる食感のおいしさは季節問わず味わいたいもの。姫路・加古川周辺で、一度は食べておきたい絶品わらびもちのお店を紹介します。職人が丁寧に手作りしたこだわりの9選。わらびもちマニアもきっと納得の逸品に出合えるはず!?
1.わらびもち専門店 門藤(姫路市)
2021年6月22日、姫路市本町商店街にテイクアウトのわらび餅専門店「門藤(かどふじ)」がオープン。藤色の格子の入り口を進むと、店内は日本庭園をイメージした和の空間が広がっています。イートインスペースもあり、姫路城観光の際に休憩に立ち寄る人も多いそう。
『ぜいみ 筥(はこ)』1,500円
左からふかいり、黒ごま、ふくゆたかの3種入り
本わらび餅『ぜいみ』は全3種。「脆味(ぜいみ)」は“とろけるように柔らかくおいしい菓子”を意味し、名前の通り口に含んだ瞬間とろけるような食感と、香ばしいきなこの風味が自慢です。
『ふくゆたか』は佐賀大豆「フクユタカ」を使用したやわらかな甘みが特徴。『ふかいり』は大豆の薄皮をむき、よく煎(い)ることで、大豆本来の香ばしさが感じられます。『黒ごま』はオリジナルブレンドのきなこに黒ごまを加え、コクある味わいに仕上げた一品。風味の違う3種のきなこで味付けされた、個性豊かなわらび餅を食べ比べてみて。
『ぜいみ 小筥(こばこ)』各500円
左からふかいり、黒ごま、ふくゆたか
それぞれのわらび餅の単品も販売しています。気に入った味付けをぜいたくに堪能できるのもうれしいですね。高級感のあるパッケージで、手土産としても喜ばれそう。
『WARABI-TA(ワラビータ)』
左から焙じ茶ラテ(700円)、いちごラテ(750円)、珈琲ラテ(750円)、抹茶ラテ(700円)
SNSで話題になっている、新感覚のわらび餅ドリンクも要チェック。女性や子どもに人気の甘い『いちごラテ』や、わらび餅と相性抜群の和風な『焙じ茶ラテ』など、全部で4種類あります。
小さくカットしたわらび餅が入っていて、するりと喉元をすぎていくのどごしはやみつきになるはず。トッピングには、エスプーマで泡立てたフワフワの軽い口どけの生クリームがたっぷり!かき混ぜながら飲むと味変も楽しめます。
ほかにも、暑い夏にうれしいソフトクリームとわらび餅のセットを試作検討中。ソフトクリームの上に黒蜜、醤油、ポン酢、チョコレートなどソースをかけて仕上げるそう。気になる新作は、公式インスタグラムからチェックしてみて。➡︎公式インスタグラムはこちら
「門藤」のすぐ近くには姫路城や大手前公園があります。コロンとかわいいフォルムの『WARABI-TA』をもって、姫路城をバックにシャッターを切れば、インスタ映えの写真が撮れるかも♪
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2.江戸屋なごみ店(姫路市)
姫路市下手野に本店を構える創業45年の和菓子店「江戸屋」。本店からほど近いところにある支店の「なごみ店」では、販売している和菓子を併設のカフェスペースでいただくことができます。
赤い和傘が和の雰囲気を演出しています。
『わらび餅セット』(コーヒーor紅茶or緑茶付き)
※価格など詳細は店舗へ問い合わせを
「江戸屋」名物の『本わらびもち』は、平成27年度「五つ星ひょうご選定商品」に選ばれた逸品。本わらび粉を使用し、本来のねばりを出すため練り方にこだわっています。おはしで持ち上げると、伸びること伸びること。きめの細かい「超微粒子国産大豆のきなこ」がたっぷりとまぶされ、とろける舌触りがくせになります。
持ち帰り用の『本わらびもち』(600円)は手土産としても好評。大阪や京都への出張販売も展開していて、この味を求めて姫路へ足を運ぶファンも多いのだとか。
店内には、定番商品から季節限定のものまでさまざまな和菓子が並びます。
フレッシュなぶどうをまるごと包んだ『ぶどう大福』(1個200円)は、5月下旬から11月半ばまでの目玉商品。巨峰やピオーネ、桃太郎ぶどうなど、その時期の旬のぶどうを使っています。
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3.あまねや(姫路市)
山陽電鉄網干線「平松駅」から徒歩9分のところにある「あまねや大津長松店」。創作和菓子店「甘音屋」が経営する、築80年以上の古民家をリノベーションしたしっとりした雰囲気のカフェです。
『真蕨 shinwarabi(しんわらび)』990円
「あまねや」の『真蕨』は、本わらび粉、砂糖、水の3つの材料で作るシンプルなわらびもち。希少な本わらび粉100%にこだわり、余計なものを入れていないので、わらびもちのほのかな甘味が際立ちます。
波照間産の黒糖を使った黒みつと香ばしい深煎りきなこが添えられた『真蕨』は、オーダーが入ってから練り上げ、出来立てのおいしさを味わえます。本わらび粉ならではの、歯にしがみつくようなもっちりした食感がたまりません。わらびもちにかける蜜は、黒蜜とエルダーシロップの2種類から好きなものを選んで。
『真蕨』は平日限定メニューで、イートインのみ。ぜひ、洗練された和モダンな空間で、ここでしか味わえないおいしさをゆっくりと楽しんで。
店内には、心躍るようなかわいらしいお菓子がずらり。詰め合わせもあるので、お土産にもぴったりです。
➡︎和スイーツが楽しめる古民家カフェ「あまねや」の紹介記事はこちら
■DATA
あまねや 大津長松店
- 所在地
- 兵庫県姫路市大津区長松424-1
- 電話番号
- 079-239-1230
- 営業時間
- 販売/10:00〜18:00
カフェ/12:00〜18:00(L.O.17:00) ※メニュー制限有
4.抹茶さろん ひとこと(姫路市)
呉服店「きぬや姫路本店」に併設された和風カフェ「抹茶さろん ひとこと」。姫路にいながらにして、京都で味わうような抹茶のスイーツが楽しめる甘味処です。
広々とした店内。ガラス窓からは自然光が入り、ほっとできる和の空間になっています。
『抹茶わらび餅』550円
京都宇治の「丸久小山園」の抹茶を贅沢に練り込んだ『抹茶わらび餅』は、抹茶の風味を損なわないように毎朝手作りしています。なめらかでぷるんとやわらかくあっさりした甘さで、自家製の黒みつをたっぷりかけていただくとやみつきに。つるりと喉を通る清涼感も魅力です。
持ち帰り用(620円)も好評です。
『抹茶パフェ』900円
わらびもちのほかにも、パフェやあんみつ、ぜんざいなど、目移りしてしまうほど甘味メニューが充実。あんこや白玉、ゼリーなども手作りにこだわっています。
もちろん、丁寧にたてた香り豊かな抹茶も味わえます。抹茶好きもわらびもち好きも、大満足のひとときを過ごせますよ。
■DATA
抹茶さろん ひとこと
- 所在地
- 兵庫県姫路市三左衛門堀西の町214 きぬや本店内
- 電話番号
- 079-282-1802
- 営業時間
- 11:00~19:00 LO.18:30
ランチ/11:00~14:00
5.宝橘(姫路市)
昭和45年創業の播磨銘菓店「宝橘(ほうきつ)」。本店は姫路市白浜町にあり、そのほか加古川市や姫路市に5店舗を展開。この地域で親しまれている和菓子店です。おいしさの秘密は、すべての商品を本店の裏手にある自社工場で製造し、できたてを販売していることにあります。
『わらび餅』390円
夏季限定の『わらび餅』は、本わらび粉の量を抑えることでぷるんとみずみずしく、暑い日でも食べやすい喉ごしの良い食感が特徴。ほんのり甘いので、そのまま食べても良し、別添えのきなこと黒みつをたっぷりかけていただくのも良しです。
『わらび饅頭』150円
こだわりの自家製こし餡を、もっちりとしたわらび餅で包んだ新食感和スイーツ『わらび饅頭』も、夏の定番商品のひとつです。
北海道産小豆から作る自慢のこし餡は、丸一日かけて丁寧に炊(た)き上げることで、まろやかな甘みの中に豆の風味が感じられるような、上品な味わいに仕上げています。外はもっちり、中はねっとりとした2種類の食感が、一度食べるとやみつきに。
店頭には看板商品『かりんとう饅頭』(130円)やどら焼きなどの定番和菓子、季節限定のものまで豊富に取り揃っています。夏季は冷菓が人気で、その中でも産地選びからこだわったフレッシュな果物を使ったゼリーがイチオシ。
揖保川のトマトを使った『トマトゼリー』(290円)や日向夏の果汁をたっぷり使った『日向夏ゼリー』(290円)など、味は5種類。GWごろから9月初旬ごろまでの販売で、日持ちするので贈答用としてもおすすめです。
本店には購入した商品を、すぐに食べられる4人掛けテーブルも1席あるので、時間があるときはお店の人との会話を楽しみながら和菓子を味わってみては。
また、JR東加古川駅から南へ徒歩5分の場所にある「東加古川店」でも、購入した商品を腰かけて楽しめるお茶スペースがあるのでぜひ利用して。
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6.special cafe(スペシャルカフェ)(姫路市)
姫路市飾磨にある韓国風スイーツが人気の「special cafe(スペシャルカフェ)」。店内は広々とした設計で、通路はベビーカーも楽に通れるので子連れママも気兼ねなく利用できます。2階にはテラス席も完備。天気が良い日は、風を感じながら優雅なカフェタイムが過ごせそう。
『わらびもち』650円
2021年6月からは、スイーツメニューに『わらびもち』が新登場。100年の歴史を持つ老舗まんじゅう屋とコラボした、本格的な一品です。
木箱には、甘さ控えめのあんことフルーツを添えたわらびもちがたっぷり。大きめサイズのもちもちとした食感で食べ応えがあります。黒蜜を追い掛けして、味の変化も楽しんで。洋風な皿やフォークと木箱のコントラストがおしゃれで、インスタ映えも狙えそう♪
季節によってフルーツが変わるので、毎シーズン新しい味わいに出合えるのも魅力。『抹茶ラテ』(600円)など、和なドリンクと一緒に食べればおいしさもひとしおです。シンプルながらもセンスが光る店内で、おしゃれなスイーツを味わいながらまったり過ごして。
➡︎SNS映えする韓国風スイーツが楽しめる「スペシャルカフェ」の紹介記事はこちら
■DATA
special cafe(スペシャルカフェ)
- 所在地
- 兵庫県姫路市飾磨区須加230-2
- 電話番号
- 079-235-3633
- 営業時間
- 金・土・日曜 12:00~17:00 (LO.16:30)
- 電話での事前問い合わせを推奨します
7.六萬石 加古川駅前店(加古川市)
加古川を中心に4店舗を構える手作り和菓子の店「六萬石」。“家族団らんやいろいろな人生の節目に、幸せを運ぶ手作りのお菓子を食べてもらいたい”という思いで、夫婦で経営をしています。
『まさごわらび』496円
店頭には、和菓子職人の旦那さんが自社工場で作る新鮮なわらび餅が毎朝並びます。迷ったら『まさごわらび』をチョイスして。葛根(かっこん)のデンプンを100%使用した上質な「吉野本葛(くず)」で作られるわらび餅は、つるんとした新食感が楽しめます。きなこに砂糖をプラスして、より甘く仕上げているのがポイントです。
『珈琲わらび』496円
香ばしいコーヒーの風味がクセになる一品。子どもでも食べられる甘さで、コーヒーフレッシュを回しかけるとよりマイルドな味わいに。『まさごわらび』とはまた異なり、もっちりとした食感が楽しめます。
このほか『こはくわらび』、『小倉わらび』、『マンゴーわらび』など、全5種類のわらび餅を販売(各496円)。どれも小さめにカットしてあるので、子どもやお年寄りでも食べやすいのがうれしいですね。
※2021年は「こはくわらび」、「小倉わらび」、「マンゴーわらび」の販売を休止しています
店内には求肥が入った看板商品の『六萬石最中』や、夏季限定の『すいか大福』など、さまざまな和菓子がずらり。懐かしくも新しいラインアップに目移りしてしまいます。公式オンラインショップでも販売されているので、遠方へのお中元にいかが。➡︎公式オンラインショップはこちら
■DATA
六萬石 加古川駅前店
- 所在地
- 兵庫県加古川市加古川町溝之口 507 サンライズ加古川ビル1階
- 電話番号
- 079-422-2002
- 営業時間
- 月~金 9:00~19:00
日・祝 9:00~18:00
8.喫茶万葉(稲美町)
明石西インターを降りて北へ5分のところにある「喫茶万葉」。田園風景の中にたたずむ一軒家カフェです。
木のぬくもりが感じられる店内は心地よく、自家製野菜をふんだんに取り入れたモーニングやランチが豊富で、開店からにぎわいを見せます。
『わらびもちセット』(ドリンク付き) 750円
本わらび粉を使用した看板商品の『万葉わらびもち』は、そのもちもち食感とボリュームにファンやリピーターが続出。一口では食べられないほど一切れが大きく、食べごたえ抜群です。
『わらびもちセット』のほか、『シフォンケーキセット』(900円)や『冷しわらびぜんざい』(750円)など、ホッと一息つけるメニューが多彩。
『万葉わらびもち』進物用大(15切れ入り) 1,350円
持ち帰り商品(8切入り600円〜)を求めてお客さんが列をなすことも。箱を手にしたときのずっしりした重さに驚く人が多いのだとか。ふたを開けると、たっぷりまぶされたきなこの香ばしい香りが鼻孔をくすぐります。
期限内であれば冷蔵庫で冷やしても固くならないので、暑い日にはしっかり冷やして味わいたいですね。
■DATA
喫茶万葉
- 所在地
- 兵庫県加古郡稲美町岡1162-2
- 電話番号
- 079-439-4713
- 営業時間
- 8:00~19:00
モーニング 8:00~11:00
ランチ 11:00~14:00
カフェ 8:00~17:00
持ち帰り商品の販売 8:00~19:00
9.本わらびもち専門店 小町本店 明石直売処(明石市)
2020年7月、明石市大久保町にオープンした「小町本店 明石直売処」。本わらびもちのテイクアウト専門店です。オープン間もないうちから口コミが広がり、すでにリピーター続出だとか。そのおいしさを求め、1時間待ちの行列ができることもあるそう。
『抹茶 わらび餅』小箱(250g入り) 870円
名古屋で修行を積んだ職人が丁寧に作るわらびもち。最大の特徴は、口に入れた瞬間のとろける食感です。本わらび粉を使用した独自の配合で、蓮粉(はすこ)を混ぜることにより粘り気ややわらかさをプラス。火加減にもこだわり、分単位で火力を調整しています。
『チョコ小町』(6個入り) 500円
とろけそうなわらびもちに、カカオパウダーをトッピングした新感覚のフレーバー。ビターなカカオが香る大人な味わいです。以前は期間限定で販売していましたが、好評のため定番メニューになった実力派です。
わらびもちの味は全部で5種類。抹茶やチョコレートのほか、きな粉(760円)、黒ごま(870円)、ほうじ茶(650円)と豊富なラインアップ。家庭用パッケージのほか、進物用の木箱で販売している商品もあるので、手土産にもピッタリです。
きなこと抹茶のわらびもちと、あんをねりこんだ新感覚のわらびもちがセットになった『カップわらび』(650円)や、月替わりの限定わらびもちメニューも登場。さまざまなテイストのわらび餅16粒がセットになった『わらび餅 オードブルセット』(2,890円)もあるので、ギフトにもおすすめです。
毎年11月から4月にかけては、温かいわらびもちも販売。催事イベントでの出店や出張販売も行っています。出店や新商品の情報は公式インスタグラムをチェックして。 ➡︎公式インスタグラムはこちら
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本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2021年6月22日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。