ほっとするやさしい甘さときなこの香ばしさに、食べはじめると止まらなくなるわらび餅。黒蜜をからめるとまた違ったおいしさを楽しめます。夏のイメージがあるわらび餅ですが、もっちりぷるぷる食感のおいしさは季節問わず味わいたいもの。姫路・加古川周辺で、一度は食べておきたい絶品わらび餅のお店を紹介します。職人が丁寧に手作りしたこだわりの11選。わらび餅マニアもきっと納得の逸品に出合えるはず!?
1.わらびもち専門店 門藤(かどふじ)<姫路市>
姫路市本町商店街にあるわらび餅専門店「門藤(かどふじ)」。藤色の格子の入り口を進むと、店内は日本庭園をイメージした和の空間が広がっています。イートインスペースもあり、姫路城観光の際に休憩に立ち寄る人も多いそう。
『筥(はこ) ぜいみ』1,850円
ふくゆたか・ふかいり・黒ごま(各5個入り)
本わらび餅『ぜいみ』は全3種。「脆味(ぜいみ)」は“とろけるように柔らかくおいしい菓子”を意味し、名前の通り口に含んだ瞬間ほどけるような食感と、香ばしいきなこの風味が自慢です。
きな粉は100%国産大豆を使用するのがこだわり。『ふくゆたか』は佐賀大豆「フクユタカ」を使用したやわらかな甘みが特徴です。『ふかいり』は大豆の薄皮をむき、よく煎(い)ることで、大豆本来の香ばしさが感じられます。『黒ごま』はオリジナルブレンドのきなこに黒ごまを加え、コクある味わいに仕上げた一品。風味の違う3種のきなこで味付けされた、個性豊かなわらび餅を食べ比べてみて。
『小筥(こばこ) ぜいみ』各550円
ふかいり、黒ごま、ふくゆたか(各4個入り)
それぞれのわらび餅の単品も販売しています。気に入った味付けをぜいたくに堪能できるのもうれしいですね。高級感のあるパッケージで、手土産としても喜ばれそう。
『黒わらびもち』(4個入り)630円、(10個入り)1,300円 ※数量限定
沖縄県産の黒糖を練り込んだ『黒わらびもち』は、口当たりまろやかな甘みとコクが特徴。きな粉は北海道産の黒豆きな粉「ひかりぐろ」を使用しています。黒糖ならではの上品な甘みと食感が楽しい一品。
『WARABI-TA(ワラビータ)』
左から焙じ茶ラテ(700円)、いちごラテ(750円)、珈琲ラテ(750円)、抹茶ラテ(700円)
SNSで話題になっている、新感覚のわらび餅ドリンクも要チェック。女性や子どもに人気の甘い『いちごラテ』や、わらび餅と相性抜群の和風な『焙じ茶ラテ』など、全部で4種類あります。
小さくカットしたわらび餅が入っていて、するりと喉元をすぎていくのどごしはやみつきになるはず。トッピングには、エスプーマで泡立てたフワフワの軽い口どけの生クリームがたっぷり!かき混ぜながら飲むと味変も楽しめます。
ほかにも、エスプーマで作るオリジナル生クリームと本わらび餅が入った『生クリームわらび餅』(各400円)など、続々と新作が登場しています。気になる人は、公式 Instagramからチェックしてみて。➡︎公式Instagramはこちら
「門藤」のすぐ近くには姫路城や大手前公園があります。コロンとかわいいフォルムの『WARABI-TA』をもって、姫路城をバックにシャッターを切れば、インスタ映えの写真が撮れるかも♪
■DATA
2.生わらび餅専門店「とろり天使のわらびもち」<姫路市>
姫路城から南へ歩くこと5分ほど、姫路駅前商店街「みゆき通り」の中にある「とろり天使のわらびもち」。『生わらびもち』のテイクアウト専門店で、厳選素材で作る生わらび餅や、わらび餅ドリンクの『飲むわらびもち』、新食感和スイーツ『クリームわらびもち』を販売するお店です。
現在は全国に約130店舗を展開している人気店で、2021年には明石店もオープンしました。
『生わらびもち(小箱)』650円
看板メニューは『生わらびもち』。ワラビの根の部分10kgからたったの70gしか採れないという希少な「本わらび粉」を贅沢に使用しています。フォークですくえないほどとろとろな口溶けを心ゆくまで堪能して。
フレーバーは『和三盆』と『あずき』の2種類をスタンバイ。上品な甘さが魅力の『和三盆』は溶けるように柔らかいわらび餅の食感を引き立てます。風味豊かな『あずき』は北海道十勝産あずきをわらび餅の中にたっぷり練り込んであります。
焙煎する時間や温度にまでこだわった、香り高いきな粉がたっぷりとかけられていて、贅沢感を味わえます。わらび餅の風味を存分に感じてもらいたいとの思いから、きな粉は砂糖は使用しないのがこだわり。
『飲むわらびもち(白鷺姫)』730円
※「姫路店」限定
姫路店限定の『飲むわらびもち(白鷺姫)』をお供に姫路観光はいかが?白鷺城の愛称で親しまれる姫路城をモチーフにした、桃味のドリンクの下には『生わらびもち(和三盆)』がたっぷりと入った新感覚ドリンク。トップにはホイップクリームとモモの果肉、さらに姫路城を模った最中をオン!爽やかでフルーティーな香りとコクのあるわらび餅が奏でるハーモニーは一度体験したらクセになりそう。
“天使が舞い降りたようなやさしい味わい”と評判の生わらび餅を味わいながら、姫路観光を楽しんでは。
■DATA
3.甘味処 鎌倉<姫路市>
JR姫路駅から北へ10分ほど歩いた、みゆき通り商店街の一角に店を構える「甘味処 鎌倉」。和モダンな店構えとのれんに描かれた大きなロゴを目印に訪れて。
『鎌倉わらびもち(5個入り)』730円
希少な国産わらび粉を秘伝の配合によってブレンドした『鎌倉わらびもち』が看板商品。もっちり、とろけるような口溶けの良さが自慢です。
きな粉は厳選したこだわりの大豆を、高めの温度で時間をかけてしっかりと焙煎し、きな粉本来の香りを引き立たせた、独自のものを使用しています。風味豊かな味わいを思う存分味わって。
『桐箱入り鎌倉わらびもち』(1,700円)は、手土産や贈答用におすすめ。
『珈琲ミルク』通常サイズ720円、Sサイズ620円
“わらびもちドリンク”はSNSで話題の新感覚ドリンク。珈琲×ミルク×わらび餅という、なんとも不思議な組み合わせも、一口飲めばわらび餅の新たな可能性を感じるはず。
フレーバー4種類で、サイズは通常とSの2種類をスタンバイしています。フレーバーは『贅沢いちごミルク』(S650円、通常780円)、『贅沢苺ヨーグルト』(S680円、通常810円)、『浅川園のお抹茶』(S620円、通常720円)、『珈琲ミルク』(S620円、通常720円)があります。たっぷり味わいたいなら通常サイズをチョイスして。
■DATA
4.江戸屋なごみ店<姫路市>
※休業中(2023年8月30日時点の情報)
姫路市下手野に本店を構える創業45年の和菓子店「江戸屋」。本店からほど近いところにある支店の「なごみ店」では、販売している和菓子を併設のカフェスペースでいただくことができます。
『わらび餅セット』(コーヒーor紅茶or緑茶付き)
※価格など詳細は店舗へ問い合わせを
「江戸屋」名物の『本わらびもち』は、平成27年度「五つ星ひょうご選定商品」に選ばれた逸品。本わらび粉を使用し、本来のねばりを出すため練り方にこだわっています。おはしで持ち上げると、伸びること伸びること。きめの細かい「超微粒子国産大豆のきなこ」がたっぷりとまぶされ、とろける舌触りがくせになります。
持ち帰り用の『本わらびもち』(600円)は手土産としても好評。大阪や京都への出張販売も展開していて、この味を求めて姫路へ足を運ぶファンも多いのだとか。
店内には、定番商品から季節限定のものまでさまざまな和菓子が並びます。フレッシュなぶどうをまるごと包んだ『ぶどう大福』(1個200円)は、5月下旬から11月半ばまでの目玉商品。巨峰やピオーネ、桃太郎ぶどうなど、その時期の旬のぶどうを使っています。
■DATA
5.あまねや<姫路市>
山陽電鉄網干線「平松駅」から徒歩9分のところにある「あまねや大津長松店」。創作和菓子店「甘音屋」が経営する、築80年以上の古民家をリノベーションしたしっとりした雰囲気のカフェです。
壁には黒漆喰(しっくい)や白漆喰を使用した日本らしい和の雰囲気で、落ち着きのある店内。ここでしか味わえないおいしさをゆっくりと楽しんで。
『真蕨 shinwarabi(しんわらび)』990円
「あまねや」の『真蕨』は、本わらび粉、砂糖、水の3つの材料で作るシンプルなわらび餅。希少な本わらび粉100%にこだわり、余計なものを入れていないので、わらび餅のほのかな甘味が際立ちます。
波照間産の黒糖を使った黒みつと香ばしい深煎りきなこが添えられた『真蕨』は、オーダーが入ってから練り上げ、出来立てのおいしさを味わえます。本わらび粉ならではの、歯にしがみつくようなもっちりした食感がたまりません。わらび餅にかける蜜は、黒蜜とエルダーシロップの2種類から好きなものを選んで。
※2023年8月16日現在、『真蕨 shinwarabi(しんわらび)』は販売中止中。再開時期は未定。
『夏の露』422円
和三盆糖を使用した風味あるわらび餅。深煎(い)りの香り高いきな粉と一緒にいただきます。夏の葉に滴る、まるで露のような清涼感ある一品です。
店内には、心躍るようなかわいらしいお菓子がずらり。詰め合わせもあるので、お土産にもぴったりです。
■DATA
あまねや 大津長松店
- 所在地
- 兵庫県姫路市大津区長松424-1
- 電話番号
- 079-239-1230
- 営業時間
- 販売/10:00〜18:00
カフェ/12:00〜18:00(L.O.17:00) ※メニュー制限有 - ※閉店しました(2023年10月20日時点の情報)
6.抹茶さろん ひとこと<姫路市>
呉服店「きぬや姫路本店」に併設された和風カフェ「抹茶さろん ひとこと」。姫路にいながらにして、京都で味わうような抹茶のスイーツが楽しめる甘味処です。
広々とした店内。ガラス窓からは自然光が入り、ほっとできる和の空間になっています。
『抹茶わらび餅』600円
京都宇治の「丸久小山園」の抹茶を贅沢に練り込んだ『抹茶わらび餅』は、抹茶の風味を損なわないように毎朝手作りしています。なめらかでぷるんとやわらかくあっさりした甘さで、自家製の黒みつをたっぷりかけて召し上がれ。つるりと喉を通る清涼感も魅力です。持ち帰り用(650円)も好評です。
『抹茶パフェ』980円
わらび餅のほかにも、パフェやあんみつ、ぜんざいなど、目移りしてしまうほど甘味メニューが充実。あんこや白玉、ゼリーなども手作りにこだわっています。
もちろん、丁寧にたてた香り豊かな抹茶も味わえます。抹茶好きもわらび餅好きも、大満足のひとときを過ごせますよ。
■DATA
抹茶さろん ひとこと
- 所在地
- 兵庫県姫路市三左衛門堀西の町214 きぬや本店内
- 電話番号
- 079-282-1802
- 営業時間
- 11:00~19:00(L.O.18:30)
ランチ/11:00~14:00
7.宝橘(ほうきつ)<姫路市>
昭和45年創業の播磨銘菓店「宝橘(ほうきつ)」。本店は姫路市白浜町にあり、そのほか加古川市や姫路市に5店舗を展開。この地域で親しまれている和菓子店です。おいしさの秘密は、すべての商品を本店の裏手にある自社工場で製造し、できたてを販売していることにあります。
本店には購入した商品を、すぐに食べられる4人掛けテーブルも1席あるので、時間があるときはお店の人との会話を楽しみながら和菓子を味わってみては。
また、JR東加古川駅から南へ徒歩5分の場所にある「東加古川店」でも、購入した商品を腰かけて楽しめるお茶スペースがあるのでぜひ利用して。
『わらび餅』420円
夏季限定の『わらび餅』は、本わらび粉の量を抑えることでぷるんとみずみずしく、暑い日でも食べやすい喉ごしの良い食感が特徴。ほんのり甘いので、そのまま食べても良し、別添えのきなこと黒みつをたっぷりかけていただくのも良しです。
『わらび饅頭』180円
こだわりの自家製こし餡を、もっちりとしたわらび餅で包んだ新食感和スイーツ『わらび饅頭』も、夏の定番商品のひとつです。
北海道産小豆から作る自慢のこし餡は、丸一日かけて丁寧に炊(た)き上げることで、まろやかな甘みの中に豆の風味が感じられるような、上品な味わいに仕上げています。外はもっちり、中はねっとりとした2種類の食感が、一度食べるとやみつきに。
店頭には看板商品『かりんとう饅頭』(140円)やどら焼きなどの定番和菓子、季節限定のものまで豊富に取り揃っています。夏季は冷菓が人気で、その中でも産地選びからこだわったフレッシュな果物を使ったゼリーがイチオシ。
揖保川のトマトを使った『トマトゼリー』(330円)や日向夏の果汁をたっぷり使った『日向夏ゼリー』(330円)など、味は5種類。GWごろから9月初旬ごろまでの販売で、日持ちするので贈答用としてもおすすめです。
■DATA
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年8月18日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。