世の中が目まぐるしく変化し、ストレスを抱え込みがちな毎日。そんな時は少しだけ、日常から離れ、ほっこり心和むお寺を訪ねませんか?境内には幸せを招くふくろうの置き物や願掛けができる椅子、厄を落とす絵馬など、パワーがもらえる縁起物でいっぱい。心地良い風に揺られて聞こえてくる風鈴の音色は、疲れた心を癒やしてくれます。
七福神霊場や安産祈願で有名な古刹(こさつ)
養老3(719)年、奈良の大仏建立に関わった行基菩薩(ぎょうきぼさつ)によって開創。本尊は地蔵菩薩で、播磨六地蔵の一つと言われています。また、安産祈願の「子安大師」のほか、「西日本播磨美作七福神」霊場の一つで、不老長寿の寿老尊をまつり、広く信仰を集めています。
また、数多くのふくろうがまつられていることから別名「ふくろうの寺」としても有名。
気になるご朱印は、本尊「地蔵尊」と西日本播磨美作七福神一番札所「寿老尊」の2種類。かわいいふくろうとモミジのスタンプにご朱印ガールも胸キュン!
境内は幸せを招くふくろうの置き物でいっぱい!
境内には、丸くてかわいいフォルムから、写実的で勇ましいフォルムまで、大小さまざまなふくろうが置かれています。
「ふくろうの寺」と呼ばれるようになったのは、光明寺にまつられている不老長寿の寿老尊が由来。実は七福神の寿老尊と福禄寿尊は呼び方が違うだけで、同じという説があり、両方を合わせると「福老(ふくろう)尊」となり、寿老尊の分身として、ふくろうをまつるようになったとか。
また、「気軽に足を運んでもらえるお寺にしたい」との思いもあり、さまざまなふくろうを置くように。
「森の賢者」とも呼ばれているふくろうは、知恵や学問の象徴。学業成就や合格祈願に訪れた人たちは、境内の一角にまつられた「智恵ふくろう」に手を合わせるそう。
また、語呂合わせから「福来朗」(福が朗らかに来る)、「福老」(しあわせに老いる)、「不苦労」(苦労しらず)など、幸せを招く吉鳥としても親しまれています。
住職の遊び心とユーモアセンスに思わずクスッ
「人を楽しませるのが好き」というユーモアセンスあふれる住職の井上隆快さん。
境内に手の形をした椅子を置き、神仏の手に腰を掛け、願いを掛ける「願掛けイス」と命名。椅子に腰掛ければ、どんな願いもかなえられそう。
添えられているメッセージに思わずクスッと笑ってしまうことも。
境内のあちらこちらに置かれている石板にも注目!
干支にちなんだグッと心に響く言葉が書かれています。ほかの石板やボードに書かれているメッセージにもダジャレが隠れています。じっくり頭をひねりながら読んでみて!
逆さになった「厄」の文字が書かれた厄除祈願の絵馬。よく見ると文字が切り抜かれ、指で押すと下に落ちます。これぞ本当の「厄」落とし!
厄年の人はお試しを!
涼やかな音色を響かせる「風鈴まつり」を開催!
「インスタ映えする」「涼しげな写真が撮れる」とSNSで話題になっている「風鈴まつり」。カメラを持参し、深緑のモミジに映える一枚を撮影してみて。
参道には約3000個の風鈴がつるされ、ちりんちりんと涼やかな音色を奏でています。
心地良い風を感じながら、風鈴のやさしい音色に耳を傾けませんか?
門前に置かれたチェーンソーアートもお見逃しなく!
近隣地域の人が趣味で彫った達磨(だるま)大師と7匹のふくろう。チェーンソーのみで彫った迫力ある作品で、ふくろうの表情や羽がリアルに表現されています。
■詳細情報
姫路から鳥取へと続く因幡街道の宿場町として栄えた兵庫県佐用町平福。その山裾に十輪山光明寺はあります。400年前の景観が残る古い町並みや佐用川沿いの土蔵群、「道の駅ひらふく」などを訪ねた後に立ち寄りたい癒やしのスポット。木々に囲まれた境内は四季折々の花が咲き、ペットと共にのんびりと散策することができます。
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年6月12日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。