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2020.11.26
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【朝来】雲海が取り巻く神秘的な「竹田城跡」見どころやスイーツの紹介も♪

映画やドラマ・CMに登場し、年に60万以上もの人々が拝みに訪れる「天空の城」。今まさに雲海シーズンを迎えています。日々の喧騒を忘れられるゆったりとした時間を過ごしに、朝来(あさご)へ出かけませんか。

雲海観測は寒暖差10℃以上で無風の朝がベスト!

「天空の城」は年間を通して見られ、シーズン中は雲海が2、3日に一度見えることも

【写真提供:吉田利栄】

兵庫県朝来市にある、国史跡にも指定された竹田城跡。「日本のマチュピチュ」「天空の城」とネットの検索欄に打ち込めば、上位にランクインするほど有名です。

【写真提供:吉田利栄】

幻想的な「雲海」が竹田城跡に立ち込めるのは、街を貫く一級河川・円山川から川霧(かわきり)が発生するからだそう。
行けば必ず雲海に取り囲まれた竹田城跡が見られるわけではなく、気象条件や時間帯など、細かな条件がそろった時のみ観測できます。
「せっかくだから雲海を見てみたい!」という人は、川霧の発生条件である“前夜が冷え込み、翌日は晴れて温かく、寒暖差が10℃以上で、風が少ない”という条件を満たす日を狙いましょう。

「虎臥城(とらふすじょう)」の異名を持つ竹田城の全景が見えるスポットは二つ。
一つ目は、城の南東にある「立雲峡(りつうんきょう)」で、山陰随一の桜名所で朝来群山県立自然公園にも指定される峡谷。展望台が三つもあって、どこから見ても美しい眺望が楽しめます。二つ目は、城の北西にある「藤和峠(ふじわとうげ)」。朝日がちょうど逆光となり、いつもと一味違う竹田城跡を見ることができます。
いわゆる「雲海シーズン」といわれる9〜11月の早朝は暗いので、懐中電灯は必須です。

高倉健さんの遺作になった映画「あなたへ」。

撮影時、このベンチに座り、何を見て何を思ったのでしょう?

かつては入城者数が年間2万人ほどだったにもかかわらず、人気観光スポットへと飛躍した竹田城跡。高倉健さんの遺作映画「あなたへ」の撮影場所となったことなどがきっかけで、訪れる人が増えたそう。

海への散骨を望んだ亡妻の過去を辿る際の訪問地の一つで、この山城が印象深いシーンとして映画に刻まれています。
「撮影の合間、健さんがこのベンチに腰を下ろしていた」という撮影秘話から、竹田城跡の三の丸にあるベンチは“健さんファンの聖地”に。ベンチに腰掛け、ここで何を見て、何を思ったのか。今は亡き健さんに寄り添うことができる場所となっています。

その後も竹田城跡は絶景スポットとしてSNSや口コミで知られるようになり、CMやドラマのロケ地として採用されることが増えた結果、2012年から年間20万人以上もの観光客が訪れています。

【写真提供:吉田利栄】

標高353.7mの山頂にある「秘境の地」への登山コースは、「駅裏登山道」「南登山道」「表米神社登山道」「西登山道」の計4つ。

いずれのルートも決して楽な道のりではありませんが、健さんの腰掛けた「天空のベンチ」は、座ったカップルに幸せが訪れるというウワサもあるんだとか。大切な人を誘って、ウワサの真偽を確かめるために山頂を目指してみるのもいいかもしれませんね。

石垣は、近江の石工集団「穴太衆」作?!

建物が無くても国史跡として名城100選にも指定される石垣は、見応え抜群!

【写真提供:吉田利栄】

国史跡として名城100選にも指定されている竹田城跡ですが、残念ながら実際の「城」本体が残っているわけではありません。
それでも観光客の絶えない城跡は、いったいどのように人々を魅了しているのでしょう。

城郭を見ながら「1443年の築城時は、どんな建物が建っていたんだろう?」と思いを巡らせるのも楽しみ方の1つですが、無加工の自然石を積み上げた「石垣」が、実は一番の見所なのです!

この石垣は、「石の声を聴け」を合言葉に安土城や大阪城も手掛けた石工(いしく)集団「穴太衆(あのうしゅう)」作。
奥行きのある大きな石と小さな石をバランス良く組み合わせることで、ジェット機1台分に相当する250tの加圧にも耐えられる強度がある秀作だという一説も。

技術もさることながら、掘削機もクレーン車もない時代に、大きな石を険しい山の上に運んで組み上げたこと自体が神業(かみわざ)だと言っても過言ではないかもしれません。

特筆すべきは石垣の中にあるひときわ大きな石の「鏡石」。“神の力を借りて城を守る”という意味合いで置かれたものです。見つけることが出来たら、400余年のパワーをチャージさせてもらえるかもしれません。

通常、再建を防ぐため廃城時に石垣ごと壊すものを、なぜか石垣は残された竹田城跡。幾多の時代を生き抜いた石垣ですが、拝観者が急増したため倒壊の危機があるそうなので、優しく愛でてくださいね。

竹田城に渦巻く あの謎、この謎、その謎。

下山後の城下町でサクッと解決できます!

築城から廃城まで、なにかと謎の多い竹田城跡ですが、その謎を紐解いてくれるのが山のふもとにある「情報館 天空の城」です。旧木村酒造をリノベーションした建物の中には、竹田城跡のジオラマや歴史年表、石垣の技術的解説などの展示があります。お土産物の販売もあるので、ぜひ立ち寄ってみて。

この情報館のある「EN(エン)」は複合商業施設になっていて、レストランやカフェ、お土産店、ホテルが連なり、一帯が観光拠点役を担(にな)っています。
情報館でお城にまつわる謎が解けたら、カフェやレストランで一服しながら、山の上で見てきた竹田城跡の魅力を振り返ってみるのもいいかもしれません。

ひと息ついたら、「寺町通り」で城下町風情を味わいながら、ゆかりある「表米神社」「法樹寺(ほうじゅじ)」「勝賢寺(しょうけんじ)」「常光寺(じょうこうじ)」「善證寺(ぜんしょうじ)」を巡ってみるのもおすすめ。また、近畿最大級の「茶すり山古墳」、東洋一の生産高を産んだ「神子畑選鉱場跡」へ足を運べば、また一味違ったロマンを味わうことができますよ。

このように、朝来市には竹田城跡のほかにもいろいろな観光地が目白押し。自然にも恵まれているので「大町藤公園」「さのう高原」「生野銀山湖」などで四季折々のレジャーも満喫できますよ。

夜間はライトアップも!より一層神秘的に

幻想的な雲海が印象深い竹田城跡ですが、夜間はライトアップも実施。日没から22:00頃まで毎日実施される予定です。闇夜に浮かび上がる石垣の姿は、昼間とは違った雰囲気を醸(かも)し出しています。

普段は夜間に登城することは出来ませんが、夜の特別イベント実施期間中なら夜間でも竹田城跡に登城できます。ライトアップされた竹田城をより間近に見ることができるチャンスです。
竹田城跡のふもとには500台分の駐車場も完備。都会の喧騒から離れてゆったりと過ごすことが出来るので、大人のデートスポットとしてもおすすめです。
※予定が変更となる場合もありますので、詳細は公式ホームページでご確認ください。

竹田城をイメージしたスイーツも

観光地として人気の竹田城跡では、竹田城をイメージしたオリジナルスイーツ『もふもふソフト』の販売も行われています。色鮮やかなピスタチオをトッピングしたソフトクリームに、石垣をイメージしたウェハースが添えられたスイーツです。コーンの周りを包み込む、雲海をイメージしたふわふわの綿菓子は、SNS映え間違いなし!かわいい見た目は子どもにも大人気です。

販売店舗は竹田城下町にある「カフェこり」「福苗」「ぽわん」の計3店舗。訪れたらぜひ購入してみて。

■竹田城跡の詳細情報

【竹田城跡】

住所
兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地
観覧料
大人 (高校生以上)500円
中学生以下無料(20人以上の団体は割引により大人450円)
入城時間
●スプリングシーズン3月1日〜5月31日 8:00〜18:00(最終登城17:30)
●サマーシーズン6月1日〜8月31日 6:00〜18:00(最終登城17:30)
●雲海シーズン9月1日〜11月30日 4:00〜17:00(最終登城16:30)
●ウィンターシーズン12月1日〜翌1月3日 10:00〜14:00(最終登城13:00)
定休日
1月4日〜2月末は入城不可、悪天候時には入場規制があります。
アクセス
・JR播但線の「竹田駅」が最寄駅です
竹田駅には自動改札機がないため、ICOCAはご利用いただけません
・北近畿豊岡自動車道・播但連絡自動車道の「和田山IC」が最寄りのICです
IC下車後、「和田山IC前」信号を左折、約10分ほどで各駐車場です
駐車場500台あり
観光バスは「山城の郷駐車場」と「竹田城下町観光駐車場」に駐車可能
※「山城の郷駐車場」は予約制
お問い合わせ先
朝来市役所産業振興部観光交流課
079-672-4003
公式HP
http://www.city.asago.hyogo.jp/takeda/

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2020年11月24日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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