明石市の観光スポットとしても人気の「明石城」は、日本の100名城にも選ばれている歴史ある城。JR「明石駅」から、徒歩5分という立地の良さも観光客には魅力的です。今年は築城400周年を迎え、さまざまなイベントが企画実行されるそう。初めて訪れる人はもちろん、再訪する人も「明石城」の新たな魅力を発見できるかも。
国の重要文化財にも指定。「明石城」!
JR明石駅から徒歩5分、駅の北側に位置する「明石城」。築年は1619年(元和5年)で、今年で400周年を迎えました。初代明石藩主の小笠原忠政が、徳川幕府2代将軍秀忠から命じられ造った歴史ある城で、日本100名城にも選ばれています。
現存されているのは、本丸跡に建つ南東の巽櫓(たつみやぐら)と、南西の坤櫓(ひつじさるやぐら)。国の重要文化財にも指定されています。1995年の阪神・淡路大震災では石垣が崩れ、大きな被害がありましたが、約5年の歳月をかけて、2000年に修復工事が完了しました。石垣は長さ約380メートルと、全国的にも珍しく、長いことで知られています。
広大な中堀の内側は、現在「明石公園」として整備され、季節ごとにに美しい自然を見られる場所として存在しています。
城跡併設の広大な都市公園「明石公園」
JR明石駅のホームから見える「明石城」の石垣と、巽櫓・坤櫓がある本丸跡。二ノ丸や東ノ丸などの櫓跡等も含めると、城跡の面積は約4ヘクタール。明石城跡を中心に、周辺を整備された都市公園が「明石公園」です。
城跡は明治16年に民営公園として開園され、その後、現在の県立公園として開園したのは、大正7年。公園全体の面積が54.8ヘクタールもある広大な敷地です。都市の中にありながら、園内の自然と美しく調和した公園は地元の人々にも愛され、「日本の都市公園100選」にも選ばれています。
芝生広場やこども広場、野球場や陸上競技場などの多種多様な施設が整っています。公園は無料で入ることができ、また明石駅から近いこともあり、休日には多くの人が訪れます。
■明石公園施設案内
スポット名 | 内容 |
---|---|
城跡 | 本丸跡(巽櫓、坤櫓)二ノ丸、東ノ丸他櫓、門跡、石垣、掘等 |
武蔵の庭園 | 屋敷門、建仁寺垣、御茶屋、鞠の懸かり、大滝、小滝、中嶋、石橋、あずまや |
スポーツ施設 | 明石トーカロ球場、第二野球場、きしろスタジアム、補助競技場、NDK来夢・嬉しの森テニスコート、球技場、自転車競技場、ローンボールスコート |
広場 | 芝生広場・子どもの村・こども広場・仲よし広場 |
水辺 | 剛ノ池・ボートのりば(ボート料金 ローボート30分620円 サイクルボート20分620円) |
花と緑のまちづくりセンター | 緑の相談所、研修室、園芸教室 |
会議室 | 和室(茶室)、会議室、研修室 |
サービスセンター | 公園受付(運動施設や会議室の予約、車椅子の貸し出し等)パークギャラリー(市民グループの作品展等) |
約54ヘクタールもの広い敷地に、多くの文化施設やスポーツ施設があり、芝生広場では子ども連れでピクニックも楽しめるなど、多彩な楽しみ方ができる明石公園。丸1日遊べそうですね。
手作りお弁当でピクニックも良いですが、園内には軽食やドリンクをテイクアウトできるおしゃれなカフェ「TTT」も。おいしい「ホットドッグ」や「海老カツバーガー」などテイクアウトもできるそう。
おしゃれな店内や、風が心地よいテラス席で食べるのも素敵です。テラス席は、ワンちゃん連れでも利用可能だそう。
お店ではレジャーシートやアウトドアグッズもレンタルできるので、手ぶらでピクニックも楽しめちゃいます。「TTT」では、4月から10月はビアガーデンも営業するそう。明石公園の新しいお楽しみスポットとして注目のお店です。
■「TTT」の詳しい記事はこちら
⇨ 【明石】明石公園の「TTT」で、おしゃれ&おいしいテイクアウトフードを満喫!
四季折々の自然も美しい
「明石城」を取り巻く自然はとても豊かで、特に春には美しい桜が咲き誇ります。「日本さくら名所100選」にも選ばれるほどの美しさで、お花見シーズンには多くの人が訪れます。
花の見頃は3月下旬から4月上旬で、公園内で最も美しい場所と言われている「剛ノ池」付近では、約1000本もの桜が美しいピンクに色づきます。
「剛ノ池」では、ボートに乗ることもできます。デートや子連れでも、のんびりと楽しめそうですね。
新緑の夏が終わると、明石公園は美しい紅葉に彩られます。もみじの赤やイチョウの黄色が、公園内のあちらこちらで見ることができます。
明石市の市花である菊の花の展覧会も、毎年秋に行われます。大菊や盆栽菊など約1,500鉢もの作品が、明石城をバックに展示されます。
その他、園内には「ツバキの森」や「バラ園」などもあり、季節ごとにたくさんの花が美しく咲き乱れます。どの時期に訪問しても、四季折々の豊かな風景に出合えます。
「明石城」、「明石公園」の駐車場情報
主な駐車場は2カ所あります。公園の南西側にある「南駐車場(協会駐車場)」は、駐車スペース366台。営業時間は7:00~23:00。料金は全日200円/時間で平日最大料金600円、土・日、祝日最大800円です。「明石城跡」からも、「西芝生広場」や「明石トーカロ球場」からも近い駐車場です。
もう1カ所は北駐車場(県営駐車場)で、公園の北東側にあります。駐車スペースは134台。営業時間は7:30~21:00で、料金は全日30分以内だと無料。以降5時間までは、500円、5時間以降1時間毎に100円加算。最大料金は全日1,000円です。「ボートのりば」や「テニスコート」などは、こちらの駐車場が便利です。
付近には24時間営業のコインパーキングなどもあるので、目的の場所や駐車時間などを考えて選んで。
詳しい駐車場案内はこちら(明石公園 公式HP)
築城400周年の「明石城」イベントが熱い!
2019年で築城400周年を迎えた「明石城」。これを記念して、同年3月23日のオープニングイベントを皮切りに、11月30日まで、さまざまなイベントが行われます。
春のテーマは「桜」、夏は「光」、秋は「観月と能」。春には桜のライトアップが行われ、5月のゴールデンウイークには、「あかし伝統夢まつり」や「忍者ショー」、「ストリートパフォーマンス」など、たくさんのイベントが催されました。
■秋の主なイベント
9月13日(金)18:00~20:30 | 「明石城観月会 」和楽器演奏、朗読会、天体観望会。飲食コーナー(有料) |
9月28日(土) | 「明石薪能」 |
9月29日(日) | 「明石能舞台コンサート」 |
10月1日(火)~4日(金)13:00~16:00 | 「能舞台 公募ステージ」県民が様々なパフォーマンスを披露 |
10月5日(土) | 「 明石ミュージックフェスタ」 |
10月6日(日)13:00~15:00 | 「 明石城雅楽フェス」雅楽公演と雅楽器ふれあい体験 |
11月23日(土)、24日(日) | 「 B1グランプリin明石」ご当地グルメでまちおこしの祭典 |
■期間中常時イベント
「櫓の特別公開」・・・春期と秋期の土・日・祝日限定で公開していた櫓が、期間中は毎日公開(平日は12:00〜13:00のみ)。歴代城主の家紋が入った瓦などの展示もあり。(人数制限あり)
「武蔵の庭園お茶席」・・・10・11月の土・日・祝日 10:00~15:00 武蔵の庭園のお茶屋で抹茶と和菓子を販売。(日程は未定)
このように明石城400周年記念事業では、期間中多彩なイベントが行われます。11月30日(土)の閉会式典は、あかし市民広場で、これまでの歴史を映像で振り返りながら締めくくります。
記念すべき築城400周年イベントを通して、今まで知らなかった「明石城」の魅力を再発見することができるかも?アクセス便利な「明石城」に、ぜひお出掛けしてみてはいかが?
■詳細情報
【明石城・明石公園】
- 所在地
- 兵庫県明石市明石公園1-27
- 入城・入園料
- 無料
- 明石城
櫓公開日・時間 - 通常は春期と秋期の土・日・祝日限定、400周年イベント開催期間は毎日公開。平日は12:00~13:00、土日祝は10:00~16:00
- 営業時間
- 【明石公園】 見学時間は自由
【明石公園サービスセンター受付】8:45~17:00(毎月の初日は9:00~17:00) 定休日 年末年始 - アクセス
- (鉄道)JR・山陽電車明石駅下車北へ徒歩5分
(自動車)第二神明道路「大蔵谷I.C」より約10分
第二神明道路「玉津I.C」より約15分 - お問い合わせ先
- 明石公園サービスセンター
078-912-7600 - URL
- 明石城公式 https://www.akashijo.jp/index.html
明石公園公式 https://hyogo-akashipark.jp
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2019年7月3日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。