昭和40年代の街並みや暮らしをジオラマで精巧に表現した「昭和レトロ情景館」。古い街並みが残るたつのの城下町の一角にあります。築200年の古民家をリノベーションした趣のある空間と懐かしい昭和の風景が、訪れる人をノスタルジックな世界へといざなってくれます。
架空の街が広がる「昭和レトロ情景館」
“播磨の小京都”と呼ばれるたつの市の旧市街地にある「昭和レトロ情景館」。
館長の加瀬康之さんが「趣味の工作で懐かしい昭和の風景を再現したい」と、10数年の月日を費やし、記憶や資料をもとに、架空の街「東龍野町」を実物の80分の1のサイズで表現しました。
展示室には、経済が大きく動き始めた昭和40年代の暮らしを舞台としたミニチュア模型が広がります。昭和を過ごした世代は当時を懐かしみ、平成に生まれた世代は造形美を愛でる商店街の風景。完成度の高いジオラマに、まるでタイムスリップしたような気分に。
列車が走り灯りがともる、変化する街並みを観賞
鉄道ファンが喜ぶレトロな旅客列車や蒸気機関車、懐かしい雰囲気の「国有鉄道」の駅などもディスプレイ。毎時00分になると約10分間にわたって列車が走行します。
また、毎時30分になると照明を調節し、幻想的な夕景や夜の街並みを演出。建物一軒一軒にも灯りが点灯されるので、細部にまでこだわった建物内部をじっくり鑑賞してみて。
街に動きが出ることで、「東龍野町」の生活がより鮮明に浮かび上がります。変化する街並みをお見逃しなく。
オリジナルジオラマが手に入るチャンス!
※写真は2020年のプレゼント作品
来場時に館内で配布されるアンケートに答えると、毎年度1名にオリジナルジオラマ(展示台付)がプレゼントされます。
館長が細部までこだわって作ったオリジナルジオラマは、世界にひとつだけのプレミアムな作品。毎年4月に結果が発表されるのでお楽しみに。来場の際には是非アンケートへの回答をお忘れなく!
趣ある雰囲気の中でノスタルジーを満喫して
喫茶コーナーも備えてあり、コーヒーや紅茶、ジュースを飲みながら、スーパージオラマの世界を楽しむことができます。販売コーナーでは、ジオラマの完成品や一点物の小物を販売。
また、築200年の古民家をリノベーションした「昭和レトロ情景館」では、大きな梁や柱を建築当時のままの姿で見ることができます。
長きにわたって風雪に耐え続けてきた古民家の趣ある雰囲気とともに、全国的にも珍しいユニークな展示を満喫し、ノスタルジーに浸ってみてはいかがでしょうか。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2021年5月14日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。