“ご朱印ガール”の間で最近、話題になっているアートご朱印。文字だけでなく、仏像や季節のイラストなどを描いた絵画のようなご朱印で、予約が殺到しているお寺もあるそうです。かわいい絵にそっと添えられるやさしい言葉。そんな乙女心をくすぐるご朱印をもらいに高砂市のお寺を訪ねてみませんか。
巨大な鳥居が目印の「米田大師寺」
「米田大師寺」へは一願成就で有名な高砂市の鹿島神社の巨大な鳥居をくぐり、北へ10分ほど参道を歩きます。二つ目の鳥居を超え、名物「かしわ餅」の店が並ぶ参道沿いにお寺が見えてきます。
目印は石で作られた大きな線香立て。絵馬が奉納された本堂で手を合わせてから、横にある納経所へ。呼び鈴を押すと「玄関から中へ入ってください」と住職の声が聞こえてきます。
100種類以上から選べるオリジナルご朱印
大きなテーブルをはさんで、住職の前に腰を下ろします。なんとご朱印は100種類以上のサンプルから自分の描いてほしい絵と言葉を組み合わせてチョイス。自分だけのオリジナルご朱印がもらえます。
絵は、かわいいお地蔵さまや力強いだるま、迫力満点の龍など。それに心がほっこりする言葉が添えられます。なかなか決まらない人はピン!ときた絵と言葉を選んでみて。ご朱印は1ページだけではなく、希望ページ数に応じて描いてもらえます。
完成するまでを間近で見られるのも楽しみ
まずは墨で日付けと寺院名を記入。その後、筆を使い分けながら絵の輪郭を描いていきます。
色は顔彩や透明水彩の絵の具を使用。黄やオレンジ、緑など明るい色を使った絵が多く、見ているだけで気持ちも晴れやかになります。
ご朱印を描きながら、参拝者とさまざまな話をするという住職。絵を描くのが好きで、なんと40年以上も前から絵のご朱印を描いていました。ネットで紹介された7年ぐらい前から、国内はもちろん、中国やアメリカなど海外からの参拝者も増加。「悩みを抱えた人も、ここで気持ちを軽くし、一笑いして帰ってもらえれば」という思いで描いています。
仕上げに押印し、完成したご朱印がこちら。にっこりほほ笑むお地蔵さま、かかし、柿を描いてもらいました。言葉は腹を立てても仕方がないよ!という気持ちを込めて「人生まるく まるく」。描いてもらったら終わりではなく、何度も見返して、元気をもらえる癒やしご朱印です。
ご朱印本来の意味を伝えるために読経も
完成したご朱印と共にお経を唱えるのも住職のこだわり。ご朱印は本来、納経や読経をした印としてもらうもの。その意味を伝えるため、参拝者と一緒に般若心経を唱えています。
※納経…お経を写して、お寺に収めること
※読経…声に出してお経を読むこと
住職が描いた絵をオリジナルのご朱印帳に
ここでしか手に入らないオリジナルのご朱印帳も授与しています。種類は、表紙がちりめん生地と住職の手書きの2タイプ。いずれも大判サイズで鳥の子紙を使用し、ビニールカバー、だるまを描いたご朱印帳を入れる袋付き。持っているだけで、周囲の目を引きそう。
ご朱印をするともらえるコースターやカードお守り
丸く切り抜いて、ラミネート加工したコースターは、会社のデスクや家の冷蔵庫など、見えるところに飾って。
財布やスマホなどに入れ、持ち歩けるカードお守り。干支やお地蔵さまが描かれ、心に寄り添う言葉が書かれています。そのほか、祈願済みの色紙や絵はがき、カレンダーなども要チェック。
■米田大師寺の詳細情報
●米田大師寺(よねだだいしじ)
真言宗勧修寺山階(やましな)派の寺院。弘法大師、不動明王、地蔵菩薩を本尊としてまつっています。
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2018年9月21日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。