兵庫県はりまエリアの“楽しい”をチョイスする地域情報サイト TANOSU [タノス]
2018.06.03
1,104 views 0 チョイス

【お寺巡りの楽しみ方~應聖寺編~】1日だけしか咲かない花!?純白の沙羅が咲く花の寺へ

梅雨の時期になると清らかな白い花を咲かせる沙羅(さら)。一日で散ってしまう“はかなさ”に魅了された「應聖寺」(おうしょうじ)の先代住職は境内に沙羅の木を植え、大切に育てました。また、仏教と深い関わりがある花としても知られています。雨の多い季節、沙羅を愛した先代住職の思いがあふれる花の寺を訪ねてみませんか。

沙羅の花の見ごろはいつ?咲くのは1日だけ?

桜の時期が終わると境内はアヤメやサツキ、シャクナゲなどが一斉に咲き始め、色鮮やかな花で彩られます。

中でも注目してほしいのが6月中旬~7月上旬に純白の花を咲かせる沙羅の花

別名ナツツバキとも呼ばれ、朝に咲き、夕方には散ってしまう“はかなさ”に心を打たれる人も多いのでは。

先代住職と沙羅にまつわる不思議なエピソード

お釈迦(しゃか)様の入滅を現した涅槃(ねはん)図の四隅に描かれているほか、平家物語の一節「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」にも登場するなど、誰もが一度は耳にしたことがある花です。

※入滅…亡くなること
※涅槃図…亡くなる様子を描いた絵図

仏教と縁の深い沙羅に魅了された先代住職は、境内に約200本の木を植え、大切に育てました。

15年前の6月2日に亡くなったとき、まだ咲くはずのない花が一輪だけ咲いたそうです。きっと大好きだった沙羅に見守られていたのかもしれませんね。

季節によって衣を替える涅槃仏がお出迎え

山門左には「涅槃の庭」があります。5月末から6月上旬になると先代住職が長年かけて石に仏頭、仏足を刻み、胴体となる部分に植えたサツキが開花。

ピンクや赤、白の花衣を身にまとい、穏やかな顔で眠る涅槃仏を見ているとほっこりした気持ちになります。

四隅には沙羅の木が植えられ、涅槃図を立体的に表現。
夏になると衣は緑一色で覆われ、季節によって衣を替えます。

本坊裏にある名勝應聖寺庭園もお見逃しなく!

本坊裏には山の斜面を利用し、大小の石を巧みに重ねあわせた江戸時代前期の名勝(めいしょう)應聖寺庭園(県指定文化財)があります。別途500円が必要(抹茶と和菓子付き)

※名勝…景色が良いことで知られている土地

書院から庭を見ると、サツキやモミジ、山野草に彩られ、まるで襖(ふすま)絵を見ているかのよう。

庭を眺めながら銘菓「沙羅」を食べる至福のひととき

書院に入ると出てくるのが抹茶と銘菓「沙羅」。

涅槃仏を作った先代住職が沙羅のつぼみをイメージして考案しました。
真っ白い羽二重餅の中にほっこりした甘さの黄身あんが入っていて、1911(明治44)年に創業した姫路の和菓子店「杵屋(きねや)」から販売されています。

沙羅の時期には、お寺でも購入することができます。

庭にひっそりと咲く山野草も見どころの一つ

境内一帯には約1000種類を超える山野草が季節ごとに花開きます。山野草の魅力は飾らず、控えめな姿。ひっそりと咲く花を探すのも楽しみです。

初夏になると、つり鐘のような花を咲かせるホタルブクロ。

穂の下から先端に向かって咲くオカトラノオはしっぽのよう。

耳を澄ますとどこからともなく聞こえてくるカエルの鳴き声。
庭園の池に張り出す木の枝には6~7月ごろ、泡に包まれたモリアオガエルの卵を見ることができます。

2018年6月17日(日)に一般公開する茶室で一服も

■應聖寺茶室「不動庵」夏期特別公開
茶室「不動庵」で一服の抹茶をいただきながら、沙羅の花を眺めることができます。同時に茶道具や寺宝も公開。正座が苦手な人には椅子もあり。

日時:2018年6月17日(日) 10時~15時
抹茶券(500円、庭園の拝観料込み)が必要
当日寺務所で受け付け
※事前申し込みは不要

■詳細情報

関西花の寺の第8番霊場。白雉年間(650年ごろ)にインドの僧・法道仙人によって開基。
南北朝時代には播磨国守護・赤松則祐の祈願所として繁栄しました。また江戸時代には姫路城主が訪れ、その遺品が残っています。

■DATA

妙見山 應聖寺(みょうけんさん おうしょうじ)

所在地
兵庫県神崎郡福崎町高岡1912
電話番号
0790-22-1077

掲載内容は2017年5月24日時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

POST

こんな記事を書いて欲しい!ここの特集をして欲しい!
などのご意見、お待ちしております。

TOP