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2022.9.7
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【篠山】親子で楽しめるお出かけスポット「篠山チルドレンズミュージアム(ちるみゅー)」

姫路から車で1時間40分。辺り一面に緑が広がる篠山に、1998年に廃校となった多紀中学校を再活用した「篠山チルドレンズミュージアム」があります。子どものための施設と思いきや、大人も楽しめて何度も行きたくなるような魅力いっぱいのミュージアム。木造校舎の面影を残した博物館の中は、まるで"思い出の宝庫"のよう。体験型ミュージアムで懐かしい気分に浸ってみて。

廃校が生まれ変わり「ちるみゅー」に

1998年、統廃合によって廃校が決まった多紀中学校。「廃校になっても子どもたちのための施設を」という地域住民の声を受け、2001年の夏に「ちるみゅー」こと「篠山チルドレンズミュージアム」として生まれ変わりました。

「デジタル化が進む現代だからこそ、アナログの良さを幅広い世代に体感してほしい」との思いが詰まった一日中遊べるミュージアム。懐しい文化に触れられる展示やワークショップは心が躍ります。

エントランスを抜けると、大きなシャボン玉を作れるスペースが。大人も子どもも作ったり割ったりと楽しめて、シャボン玉遊びだけでも時間がたちそうです。


テーマごとに分けられた「5つの教室」

「時代の変遷(へんせん)」の教室

教室は全部で5部屋。各教室にはそれぞれテーマがあります。この教室のテーマは「時代の変遷(へんせん)」。黒板に描かれているのは、昭和20年代~平成までのそれぞれの時代を彩った流行語やキャラクター、アイドルです。黒板の引き出しを開けると、当時のおもちゃが所狭しと並んでいます。「子どものころ、これで遊んでいた!」と思える懐かしいおもちゃが見つかるかも。

昭和20年代 男子のおもちゃ

昭和20年代 女子のおもちゃ

教室の中央では、当時流行したキャラクターが、回転寿司のようにくるくると動いて回ります。お気に入りだったおもちゃが見つかるかもしれません。回転しているキャラクターの前には、「子どもが大人のためにつける成績書」を書く場所も。一番優秀な評価は、「グレートです」。ママやパパはこの機会に、子どもに成績をつけてもらうのもいいですね。

木製の「ちるみゅー城」で遊べる教室

篠山のヒノキで作られた「ちるみゅー城」は子どもの成長段階に合わせて遊べる仕組みになっています。

ちるみゅー城の中にある「おままごとカフェ」。子どもがシェフになりきって料理を作り、カウンター越しに座っているお客さん(保護者)に振る舞います。

このほか、「木のたまご工場とはたらく車」も。巨大な木製のチェーンリフトでたまごを移動させ、木のダンプカーでたまごを運びます。

「世界の10歳」の教室

スペインの春祭りやタンザニアのマサイ族などの民族衣装を無料で着ることができます。140~150cmサイズの衣装が並び、小学生に大人気!

「こども横町」の教室

ノスタルジックな雰囲気の教室。こま、めんこ、けん玉、わなげ、将棋といった昭和のおもちゃで遊ぶことができます。タイムスリップしたかのようなひとときが楽しめます。

「河合隼雄(かわいはやお)の子ども部屋」

ちるみゅーの名誉館長を務めた故・河合隼雄さんの功績を紹介した教室も。丹波篠山市に生まれ、心理学研究の第一人者として京都大学名誉教授や文化庁長官を務めた河合さんの軌跡が、年表、著書などで紹介されています。

懐かしの教室で給食メニューを満喫

学習机が並ぶこの教室は、給食メニューが味わえる食堂です。

『懐かしの給食』800円
※土・日曜限定

揚げたてのミニきなこパンや牛乳、日替わりのおかず2種類、汁ものをアルミの給食皿で楽しめる『懐かしの給食』。大人も童心に帰ることができる人気メニューです。なくなり次第終了なので、電話で事前予約をするか、着いてすぐに給食室で予約するのがオススメ!

給食室のとなりには駄菓子屋さんが。100円玉を握りしめて行ったのを思い出す人もいるのでは?



5000冊の絵本が並ぶ部屋

5,000冊の絵本がテーマ毎に分類されていて、子どもの好みのジャンルの本が探しやすいと好評です。自由に手にとって絵本の世界に浸ってみて。

こーんなに大きな本のオブジェの上で読書ができます。大人5人でも広々と座れるほどのBIGサイズ!やわらかいマットなのでくつろげますよ。

ワクワクドキドキ!子ども向けワークショップ

「心とからだ」「自然と科学」「食と農」「仕事と職業」の4つのテーマのもと、アウトドアや工作、料理、職業体験など多彩なワークショップが開催されています。教えるのではなく、子どもたちに“気づき”を与えるような、チルドレンズミュージアムならではの体験ができるのが魅力です。


ワークショップは、地元のボランティアが中心となって開催。取材日は紙飛行機作りやレザークラフト、石のペイントなどが体験できました。


このほか、いろりやピザ窯、ナンが焼けるタンドールなど世界のかまどが並ぶ「かまどワールド」や、農業体験ができる「チルドレンズガーデン」、昆虫や小動物が暮らす緑豊かな里山「ごんた山」もあり、子どもたちの感性を刺激するさまざまなワークショップが体験できます。

今後のワークショップの予定や申し込みなど詳細は、HPからチェックして。
➡ワークショップの詳細はこちら(公式HP内)

毎週イベントが盛りだくさんで、遊びながら学べるミュージアム。子どもたちが意欲的に体験することで、より記憶に残る遊びになりそう。冬は寒さが厳しく雪が積もる地域なので、春から秋までがベストシーズン。ファミリーにはぜひ訪れてほしいおでかけスポットです。


■詳細情報

【篠山チルドレンズミュージアム】

住所
兵庫県丹波篠山市小田中572
料金
大人700円・子ども(小・中学生)500円・幼児(2才~未就学児)250円
営業時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日
平日(3月~12月)※詳しくはHPにて要確認
※1月・2月は休館
アクセス
・舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口IC」より25分
・阪神高速「池田木部第2出口」より45分
・京都縦貫道「丹波IC」より25分
駐車場
普通車150台、大型5台
お問い合わせ先
079-554-6000
公式HP
http://www.chirumyu.jp

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2022年8月17日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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