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2017.9.27
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灘のけんか祭り【お祭り用語集】

たくさんの祭り用語がありますが、なじみがなくて難しいものも多くて…という人もいるのでは。これだけは知っておきたい、知っておくともっと祭りを楽しめるような祭り用語を集めました。これであなたも“祭り通”に!?

お旅山(おたびやま)

松原八幡神社から西へ1kmほど離れたところにある小高い山。山上には御旅所である御旅山神社があり、山麓の練り場では激しい神輿合わせや屋台練り合わせが繰り広げられる。山の両側の段々畑に桟敷(さじき)席が設けられ、まるで天然のコロシアムのような光景に。祭り当日には10万人以上の観衆が詰めかける。


担ぎ手(かつぎて)

屋台や神輿を担ぐ人。練り子ともいう。

ケンゴー

灘のけんか祭りで3基の神輿合せを行うときに使う竹の棒のこと。神輿が倒れるのを防いだり、ぶつけ合うときに支えたりする役割がある。



このしろ寿司

秋に旬を迎えるニシン科の魚「コノシロ」の酢漬けをネタにするすしで、祭り料理にはかかせない。各家庭の主婦が調理し、祭りを祝う食卓や例祭当日の桟敷席などで家族や来客に振る舞う。

獅子檀尻(ししだんじり)

灘のけんか祭りにおいて露払いの役割を果たす。特に広畠の練り場では、獅子屋台として松原地区の練り子に担がれ、激しく地面にたたきつける露払いの儀は圧巻。その太鼓の音は、「残したい日本の音風景百選」にも選ばれている。


紙手(しで)

竹の先に取り付けたカラフルな紙を球形に折ったもの。屋台を先導したり、練り子を鼓舞したり、時には屋台や練り子の安全を守ったりするなど、その役割は大きい。主に練り子になる前の子どもや若者、練り子を引退した熟年者たちが持つ。紙の色は、各地区のシンボルカラーによって色分けされている。

露払い(つゆばらい)/荒練り

一般的に、神幸行列などの通り道を清めることを言うが、灘のけんか祭りでは獅子屋台を激しく差し上げ、地面にぶつけるなど荒々しいやり方で道中を固め、清める。

てんてんつき

灘のけんか祭りに登場する獅子檀尻のことで、太鼓の音が「てんてん、ててんてん…」と聞こえることから、地元では親しみを込めて「てんてんつき」と呼ばれている。てんてんつきは、差し上げた後に倒しながら思い切り地面に叩きつける荒々しい露払いという練りが見どころ。太鼓の音を止めてはいけないとされていて、地面に叩きつけられたときもその後も、乗り子は体中傷だらけになりながらも太鼓を叩き続けなければならない。

胴付き(どうつき)

灘のけんか祭り「妻鹿」屋台に代表される屋台の練上げ方。ほとんどの地区がシーソーのように前後を交互に上げ練り上げるのに対し、練り棒を腕で抱え込み、前後の屋台の足を同時に地面に打ち付ける豪快な練上げ方。

練り合わせ(ねりあわせ)

 

複数の屋台が同時に練り上げ、脇棒がひっつくほど接近し力比べを行うこと。各地区の力と意地がぶつかりあうシーンは祭りの見どころ。

練り場(ねりば)

一般的に屋台練りをおこなう場所の総称。宮前の広場や御旅山のふもとにある広畠などが練り場として使われる。

乗り子(のりこ)

屋台乗り太鼓を打つ役割を担う人。太鼓打ちともいう。

法被(はっぴ)

祭りに参加する人の衣装のひとつ。刺しゅうやプリントなどで、所属する地区名や役職などが分かるようになっている。

囃子(はやし)

獅子舞や檀尻が動く際における伴奏。

棒端綱(ぼうばなつな)

屋台を担ぐ部分の本棒の先端に取り付けられている綱のこと。引っ張ることで屋台をコントロールし舵取りをするためのもの。綱を持つ人を棒端と呼び、屋台の先端にいる舵取り役として綱を持つ人を棒端と呼ぶ。

本宮(ほんみや)

祭り2日目。御旅所への巡幸やメインとなる神事が行われる。

まわし

屋台を担ぐ人の衣装。播州内陸部ではまわしに地下足袋が、海岸部では泥まわしや繻子のまわしが代表的な衣装である。近年は、まわし率が高くなっている。

神輿(みこし)

神様が本殿から御旅所へ旅をされる際に乗るもの。その年の当番の地区や厄年の人たちがご奉仕することが多い。

宮入り(みやいり)

屋台が神社に到着または本殿前まで練り進むこと。地域により宮入りの概念が若干違う。

屋台(やたい)

太鼓をのせた担げる乗り物。にぎわいのために出される練り物の1種。神輿型の屋根が取り付けられた「神輿屋根型屋台」と屋根の部分が布団でできている「布団屋台」に大別される。

屋台新調(やたいしんちょう)

屋台を新しく作り替えること。約20年~30年くらいの周期(地区により差がある)で作り替えられ、新しい屋台は屋根に漆を塗らず、金物も少なめに取り付けられた“白木”と呼ばれる状態で1年から2年練り出される。

宵宮(よいみや)

秋祭り初日。屋台の巡行は町内練りをメインに行われる。本宮に比べ、屋台の宮入時間は遅く、地域によっては宮入りをしないところもある。

楼門(ろうもん)

神社の門のこと。形状や地区により、山門や大門などともいわれる。屋台の大きさぎりぎりにつくられているものが多く、擬宝珠と露盤をはずし、引きずりながら屋台を境内に入れている光景は祭り好きの心をくすぐるシーンである。

◇灘のけんか祭りって本当にけんかしているの?【灘のけんか祭りQ&A】はコチラ

 

協力/姫路ケーブルテレビ 番組「播州秋祭り特集」制作スタッフ

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年9月22日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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