築80年の古民家をリノベーションした「かふぇ・ど・結」。梁(はり)見せ天井や骨董を中心としたインテリアに、手入れの行き届いた日本庭園。古き良き日本の風景を思わせる癒やしの空間です。素材の味を生かした本格和食とともに、心安らぐひと時を過ごしてみては?
古き良き日本を思わせる「かふぇ・ど・結(ゆい)」
JR神野駅から車で10分、加古川市平荘町にある「かふぇ・ど・結」。田園風景の中に突然現れるその姿は、隠れ家的でありながら堂々たる存在感。思わず「ただいま」と言いたくなるような懐かしさが感じられます。
「結」には、縁やつながりの意味が込められています。たくさんの人の手によって一つひとつ丁寧に作られたお店を象徴しています。
もとは築80年の古民家。オーナー姉妹が約2年かけてリノベーションを施し、アンティークのタンスや手作りの棚など、こだわりのインテリアを配置しました。広々とした座敷は小さなお子さん連れでも安心です。
囲炉裏(いろり)や梁見せ天井など、古き良き日本家屋の面影をそのままに。眺めているだけで心が安らぎます。
本格和食を味わえる季節のランチ
料理を担当するのは姉夫婦。大阪で約30年和食の修行をしていたご主人が作るこだわりの料理は、とても繊細で素材の味を活かしています。
『本日のランチ』1,000円
メニューは『本日のランチ』のみ。旬の食材を使用した主菜に、小鉢4品、ごはん、漬物、おみそ汁、フルーツが付きます。ごはんはおかわりOK。プラス250円でコーヒーも付けられます。
取材日の主菜は、季節の天ぷら。えび、イカ、白身魚、鶏むね肉、カボチャ、ナス、ピーマン、シイタケの8種類。揚げたてアツアツの天ぷらを食べてもらいたいと、2種類ずつ揚げて運んでくれるほどのこだわりです。
やわらかく煮込んだふろふき大根は、じっくり練り上げた甘めの自家製鶏ミソが決め手です。ぶどう豆は、1~2時間煮込む工程を3日間に分けて行うことで、しっかりと歯ごたえを残しながらねっとりとした口当たりに。小鉢はこのほか、生姜の効いた鯛の煮こごりと、あっさりとした白和え。どれも丁寧に作られていて優しい味わいです。
苔アートが魅力!グリーンと石が調和した日本庭園
グリーンと石が調和した自慢の日本庭園は、植物や骨董品を愛する妹さんの担当。造園からはじまり、剪定、草引き、植え替えなど、毎日こまめに手入れしています。初夏には新緑、夏には紅葉。冬にはうっすら雪化粧が見られることも。四季折々の風景に癒やされること間違いなしです。
特に注目してほしいのが、ナチュラルなグリーンカラーを楽しめる苔アート。DIYした小屋の屋根にも苔がびっしり。コロンとぶら下がった苔玉もかわいらしく、思わず足を止めて眺める人も多いそう。至るところに細かな苔アートが飾られているので散策してみて。
骨董品や多肉植物を販売しているスペースもあります。お気に入りをぜひ見つけてみて。
どの席からも眺められる大きな日本庭園と、本格和食が楽しめる手作りランチ。時間を忘れてゆっくりくつろぐにはピッタリのシチュエーションです。和の心を感じに、一度訪れてみてはいかが?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2020年2月3日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。