目を奪われるような景色が広がる神社が、兵庫県内にあるのを知っていますか?池に浮かんでいるかのような神社や海に向かって鳥居が建つ神社など、一度は行ってみたい!と思う神社ばかり。神秘的な雰囲気の漂う絶景神社を紹介します。
1.池に浮かぶ神秘的な風景に心奪われる「須濱神社」
池に浮かんでいるかのような幻想的な景色が楽しめる「須濱(すはま)神社」。社殿へと延びるまっすぐな道は、別世界へといざなうアプローチのよう。その先の島に、木々に囲まれた神社がひっそり佇(たたず)んでいます。
近年、インスタグラムやツイッターへの投稿が増加するなど、県内外の人が多く訪れる話題のスポット。スマホやカメラで撮影すると、山や木々など、周囲の景色が池の水面に映り、幻想的な一枚に。真っ青な空や浮かぶ雲まで映り込み、合わせ鏡のような景色に心奪われます。
季節や時間、天気によって、さまざまな景色が楽しめるので、晴れた日や夕焼けのきれいな日に訪れて。
1617(元和3)年、林田藩祖・建部政長が集落の干害を防ぐために林田川の水を引いて西池(鴨池)を築造。この時、池の中に小島を築いたのが「須濱神社」の始まりで、1984年に今の社殿が再建されました。まつられているのは、水の神、子どもの守護神で、航海安全や安産祈願、商売繁盛などのご利益がある「市杵島姫神(いちきしまひめかみ)」。島全体は、すがすがしい空気に包まれ、神秘的な雰囲気が漂っています。
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2.夕日が照らす参道や鳥居越しの海が魅力の「家島神社」
姫路港からフェリーで約30分。家島本島の宮港東にある「家島神社」は周囲を原生林に囲まれています。参道沿いには等間隔に灯籠が立ち並び、昼間に訪れると、鳥居の向こうにキラキラと輝く海が見えます。日没が近づくと、海面に反射し、鳥居の間から参道を照らす夕日。厳かな空気が辺り一帯に漂う夕暮れ時も魅力です。
神武天皇が即位前に祈願したと伝わる神社で、祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、少名彦命(すくなひこのみこと)、天満大神(てんまおおかみ)。平安時代、菅原道真が太宰府に向かう途中に参拝し、その時上陸した場所が「詩ヲ書場」として神社近くの海岸に残っています。また、毎年7月下旬に行われる「家島神社大祭」は、だんじり船が出る勇壮な夏祭りとして有名。
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3.鳥居の先に青い空と海が広がる「伊和都比売神社」
赤穂市御崎の温泉街にある「伊和都比売神社(いわつひめじんじゃ)」は、鳥居の先に青い空と海が広がる絶景の神社として有名です。拝殿で手を合わせ、振り返った瞬間、目に飛び込んでくる景色は息を吞むほどの美しさ。「日本の夕陽百選」に選ばれているので、日が沈むころに訪れるのもおすすめです。
祭神は伊和都比売神(いわつひめのかみ)。もとは前方の海上に浮かぶ岩の上にまつられていたものを1683(天和3)年、赤穂浅野家の初代藩主・浅野長直によって現在の場所へ。航海安全や大漁祈願にご利益があり、船に乗ったまま参拝できるように、と海に向かって鳥居が建っているとも言われています。また、縁結びの神社としても知られ、〝恋人の聖地〟として、訪れるカップルも多いそう。
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本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2021年11月25日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。