2024年9月14日、山陽電鉄曽根駅からJR宝殿駅のすぐ近くに移転した「ただの珈琲」。コーヒーを愛して止まないご主人の高い焙煎の技術と豆の知識がギュッと詰まったこちらのお店は、地元の常連さんや遠方から来るコーヒー通に圧倒的に支持されています。豆のおいしさをここまで引き出すなんて、“ただの”コーヒー屋じゃない!?
・地域に愛されるコーヒースタンド「ただの珈琲」
2024年9月14日、スペシャルティコーヒーを扱うコーヒースタンド「ただの珈琲」が、山陽曽根駅からJR宝殿駅の目の前に移転オープン。以前のレトロな雰囲気から一変、新店舗は木材を壁一面に張り合わせたナチュラルな印象を与える外装に仕上げられています。
移転を機に日曜日だけの週1営業から木~月曜日に営業日を拡張!地元の常連客はもちろん、遠方からのコーヒー通も訪れやすくなりました。
店主自身も手を加えたという店内は、コルクの壁や木材で統一。ふらっと立ち寄りサクッとコーヒーを味わえるようなカウンター席が7席あり、おひとり様でも入りやすいカジュアルな雰囲気が漂います。偶然隣になった人とコーヒーの話題で、会話に花が咲くこともありそうですね♪
店主が立つバーカウンターの背面に描かれた大きな世界地図にも注目を!この地図は、同店が取り扱っているコーヒー豆の品種と産地が記されていて、世界のどこらへんのコーヒー豆なのかが一目で分かるようになっています。原産国の位置を知ることで、コーヒーの世界にもう一歩踏み入ることができるかも。
・豆の良さを引き出す焙煎で個性豊かなコーヒーのおいしさを
「地元の人においしいコーヒーを飲んでもらいたい」との思いで、かねてより続けていたコーヒーの移動販売を辞め、2018年から曽根駅に構えたお店でコーヒー豆の販売とドリンクを提供してきた店主。店に並ぶコーヒーは、すべて店主自ら手がけた自家焙煎というのがこだわりです。
「コーヒーのおいしさは、豆自体のおいしさと焙煎の方法によって決まる」と話す店主。酸味があってフレッシュな豆なら浅煎(い)りに、コクや苦みを出すなら深煎りに、など豆の持つ個性を生かすような焙煎を心がけています。
同店では、さまざまな産地の豆をシングルからブレンド、デカフェを合わせて常時6種類ほどスタンバイ。原産国や農園、採れた年などによってコーヒーのおいしさや個性は変わり、フルーティーなもの、酸味や苦みの強いもの、コクのあるものなどが多彩にそろいます。自分の好みに合ったコーヒーを探してみては?
・異なる魅力を持つハンドドリップとラテ
コーヒーに真摯に向き合う店主が丁寧に淹(い)れる一杯は、苦みや雑味が少なくさっぱりと飲みやすいのが特徴。この一杯を求めて地元だけでなく遠方のリピーターが多いのが、何よりものおいしさの証拠です。
『ただのブレンドコーヒー』500円
ブレンドコーヒーは、ブラジルやグアテマラ、エチオピアなど複数の銘柄を飲みやすく配合した一杯。夏場はフルーティーにさっぱりと、冬場はコクを持たせ、まったりとした口当たりにするなど、季節によってブレンドする豆の種類や配合を変えています。
エスプレッソマシンを使ったラテメニューは、コーヒーをブラックで飲み慣れていない人から人気。カウンター越しに見える、ミルクで模様を描く様子は見ものです。なんと店主は、過去にラテアートの大会にも出場した腕前の持ち主。その繊細な手さばきにうっとりします。
『カフェラテ(HOT)』600円
フォームミルクをエスプレッソの上に注ぎ込み模様を描くフリーポアは、一見簡単そうに見えますが、高い技術が必要。取材日に描いてもらったスワンのほかにも、いろいろな模様を描けるそうですよ。どんなアートに出合えるかはその日のお楽しみに♪
・「A BAKE SHOP」の焼き菓子やベーグルの販売も
同市に店を構える「A BAKE SHOP(ア ベイクショップ)」の焼き菓子やベーグルも常設販売しているので要チェック!顔ぶれはその時々で変わり、クッキーなどのコーヒーに合うお菓子のほかに、運が良ければベーグルも2種類ほど並びます。
国産小麦粉と米油を使うベーグルはふんわりもっちり食感がたまらないとリピーターが続出!子どもからお年寄りまで、世代を問わず食べやすいと好評だそう。見かけたらぜひ味わってみて♪
“ただの”とうたいつつ、コーヒーを愛して止まないご主人の高い焙煎の技術と豆の知識がギュッと詰まったこだわりあふれる「ただの珈琲」。日曜日は早朝から営業しているので、たまには早起きして、特別な一杯から休日をスタートしてみては?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年10月17日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。