春は桜、秋は紅葉が山を彩る龍野公園。この公園の中にある「すくね茶屋」では、幻のそうめん『三神(さんしん)』をはじめとした希少性の高いそうめんや山菜料理が味わえます。きっとこの『三神』を食べれば、そう麺の概念が覆るほど衝撃を受けるはず!
大正13年築の醤油蔵を移築した山菜料理とそう麺の店「すくね茶屋」
醤油のふるさと・たつの市で、大正13年に建った醤油蔵を、30年ほど前に龍野公園内に移築した「すくね茶屋」。播州地方の名産品『揖保乃糸(いぼのいと)』や、茶屋ならではの山菜料理、冬から春にかけては自然薯料理がいただける和の情緒にあふれるお店です。
醤油蔵で実際に使われていたタルや木材を利用した趣ある店内には、どこか大正ロマンを感じます。どの席も木の温かみを感じながらゆったりとくつろげて、魅力的。
家族連れや年配の夫婦など、幅広い世代のお客さんが訪れます。
龍野公園は、春は桜、秋は紅葉の名所として多くの観光客が訪れる人気の観光スポット。一番人気があるのは、その絶景を眺めながら料理がも満喫できる座敷席!四季折々に違った表情を見せる自然を一望できる特等席です。
そうめんの新境地!希少な『三神』と『大ひね』は必食
播州地方の名産品として親しまれている揖保乃糸(いぼのいと)は、素材や製造工程、麺の細さなどで細かくランク付けされています。
数ある種類の中でも最高ランクといわれる『三神(さんしん)』は、幻のそうめんと呼ばれ、470軒ある製造者の中でも、選抜指定された3軒にしか作ることが許されていないそうめんです。
一般的な赤帯のそうめんが0.70〜0.90mmの細さなのに対し、三神はわずか0.55〜0.60mmという細さ!この極細麺は、熟練した職人の技があってこそです。
『冷し三神そう麺(単品)』1,380円
しっかりと熟成させることで、麺が非常に細いにも関わらず、しっかりとしたコシのある食感が楽しめるのも三神の特徴の一つ。このコシの虜になるお客さんが多く、寒い冬でも三神は冷しが人気だそう。たっぷりのかつおと昆布からとったダシをベースにした麺つゆもお店のこだわり。歴史あるたつの自慢の醤油を合わせています。
「すくね茶屋」ではもう1つの希少なそうめん『大ひね』もいただけます。倉庫で一定期間寝かせ、熟成させたものを「古(ひね)」と呼びます。大ひねは寒い季節に作り、3年しっかりと寝かせているので、今までに出合ったことのないコシの強さに加え、のど越しも良くなり、手延本来の風味が味わえます。
季節の山菜料理が楽しめる『四季定食』と『田舎定食』
『田舎定食』1,650円
山菜料理にも力を入れている「すくね茶屋」では、真心こもった季節の山菜料理が頂けます。山菜料理が楽しめる定食は『田舎定食』と『四季定食』の2種類。
『田舎定食』はそば巻き、山菜や根菜の煮物と旬野菜の天ぷら、小鉢、おにぎり、ばち汁、わらび餅の定食です。
『四季定食』2,100円
もっと山菜料理や和のおかずを楽しみたい人は『四季定食』がおすすめです。茶碗蒸しや濃厚なごま豆腐、手作り味噌がかかったこんにゃく田楽など、さらに内容が盛りだくさん!オーナーが丁寧に一品ずつ手作りした真心こもった料理は、どれも優しい味わいでどこか懐かしさを感じます。
四季折々の絶景を眺めながら甘味でホッと一息
『わらび餅』500円
龍野公園の散策を楽しんだ後の休息にと、抹茶や甘味を求めて多くのお客さんが訪れます。人気があるのはお店で手作りしている『わらび餅』。つるんとした舌ざわりの秘密は、かんしょでんぷん粉をよく練っているから。きな粉と自家製黒蜜がたっぷりかかり、程よい甘さがクセになります。お持ち帰りも可能なので、手土産にいかが?
『抹茶(茶菓子付)』570円
飲み物は『抹茶(茶菓子付)』が群を抜いて人気!播磨の小京都という異名を持つたつので愛されているお茶屋さんの抹茶を使っています。しっかりとした抹茶の苦味を引き立てる、柚子入りの巻き柿がセットになっています。四季折々の景色を眺めながら、和の雰囲気を存分に楽しんで。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2020年6月30日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。