観光で姫路に訪れたら一度は味わってほしい「姫路おでん」。生姜醤油でいただく、姫路のご当地グルメです。姫路駅周辺のおいしい姫路おでんが食べられる人気店を6店舗厳選!播磨地域の地酒を片手に、アツアツおでんを頰張りませんか?
姫路おでんとは?
「姫路おでん協同組合」「姫路おでん普及委員会」が運営する姫路おでん公式HPによると、姫路おでんの定義は
■小皿に上からたっぷりと生姜醤油をかける
■生姜醤油を小皿に入れて、付けて食べる
一言に“生姜醤油”といっても、味わいは店それぞれ。今回は、姫路おでんが食べられる店6店舗をライターが厳選しました!各店のこだわりの姫路おでんを味わって、身も心もほっこり温まりませんか?
※姫路おでんの詳しい情報やイベントについては、公式HPで確認できます。➡︎公式HPはこちら
1.おでん処 能古(のこ)
ビブグルマンに選ばれた「ミシュランガイド2016」掲載店
JR・山陽姫路駅から北へ約5分歩いたところにある、和の雰囲気がただようおでんの老舗「能古(のこ)」。
入り口の暖簾(のれん)をくぐると、だしのいい香りと共に若女将が笑顔で出迎えてくれます。
おでんの具材は約30種類(220円〜)。播磨灘産のタコや姫路れんこんなど、地元でとれる季節の食材などを使っています。
黄金色に輝く自慢のだしは、創業から変わらないやさしい味。カツオとこんぶからとった関西風のだしはあっさりしていて、具材を食べ切った後に飲み干せるほど。
姫路おでんの特徴でもある生姜醤油は、おでんのだしで割ったものを別皿で提供。お好みで生姜醤油につけていただきます。だしが染み込んだ『だいこん』はシャキシャキのネギと一緒に。刺身でも食べられる『たこ』は、プリプリの食感です。
ほかにも姫路では珍しい『赤こんにゃく』や、ベーコンが入った『はくさい巻き』も人気!季節によって旬の具材が登場します。
一口で食べきれないものは切ってくれるなど、若女将の心遣いにもほっこり。
お酒の種類が豊富なのも魅力。姫路の地酒は壺坂(つぼさか)酒造の「雪彦山(せっぴこさん)」や下村酒造の「奥播磨」のほか、兵庫県以外の地酒や焼酎も用意しています。
帰省で立ち寄る人や接待などで利用する常連客も多いそう。子ども連れでは入店できませんが、ゆっくりおでんを楽しみたい人はぜひ。一度は訪れたい大人の名店です。
予約可/テイクアウト不可/ランチ営業なし
■DATA
2.停主(ていしゅ)
有名人も多数来店!姫路城のお膝元で老舗の“染みウマ”おでんを堪能
地元の人はもちろん観光客にも一目置かれ、足しげく通う有名人も多いという「停主(ていしゅ)」。
世界文化遺産・国宝姫路城のお膝元に店を構えてから約60年。現在の店主は二代目で、一代目のころは姫路市市民会館の近くでお店を営んでいたそう。親子代々で伝統の味を紡いできた老舗です。
店内の壁には有名人のサインがずらり。俳優やアーティスト、スポーツ選手など、姫路おでんデビューを同店で果たす人も多い様子。
座敷には冬になると囲炉裏が登場。足をくずしてくつろげる居心地の良さに、つい長居してしまいそう。カウンター席も数席あります。
「こんなにおいしいおでんは食べたことがない!」と惚れ込んでしまう停主の『姫路おでん』。甘めのダシはとにかく濃くて、提供する直前に生姜醤油を回しかけ、甘さと辛さがちょうどいい加減になるように調整されています。
おでんダネは店主自らが栽培している野菜や地元の食材がメイン。各110~250円で、常時12種類ほどを置いています。
中でもダシがよく染み込んだ厚みのある大根と卵が人気。あまりのおいしさに、一度に何個も注文する人がいるほど。ほろほろとやわらかい国産牛肉の牛すじ串も外せません。もちっとなめらかな食感の厚揚げ豆腐も定番です。
停主といえば、充実した鳥料理も忘れてはいけません。播州赤どりを使った『ひねぽん』(1,000円)や、1羽から1個しか取れない希少な部位『まつば』(1個400円)、抹茶塩でいただく『なんこつ』(660円)など、鶏のおいしさをいろいろな角度から楽しめるメニューがそろっています。
また、真アナゴを使う店として明石浦漁業協会組合から認められている同店。3月〜10月ごろは、地物天然穴子を使った『穴子丼』(1,650円 ※時価)も一押しです。
料理のお供、お酒にもこだわりが。蔵元・ワイナリーとコラボした自慢のオリジナル商品を用意しています。
店の前にある赤提灯と姫路城のコラボは絶好の撮影ポイント!休日だけではなく平日も多くの人でにぎわうので、予約はお早めに。
人に教えたいけれど教えたくない……本当は独り占めしたい……そんな心に残る名店「停主」。きっと特別な一軒になるはずです。
予約可/テイクアウト不可/ランチ営業なし
■DATA
3.くにさだ
創業60余年の老舗の味!お鍋を囲んでほっこり
山陽姫路駅から徒歩6分の繁華街にある「くにさだ」。先代の母から伝統の味を受け継ぐ、創業60余年の老舗おでん屋です。
人工調味料を使わず、カツオと昆布ダシでじっくり煮込んだ自慢のおでん。素材そのものの味が生かされ、体にすっとなじむ優しい味わいです。さっぱりめの手作り生姜醤油をかけていただけば、味がぐっと引き締まります。
おでんダネは全部で30種近く(150円〜)。フキやタケノコなどの季節ものも随時登場します。
ほとんどのおでんダネを手作りすることにこだわっている同店。中でも、店主が一つひとつ丁寧に巻いて作る『チーズロール』が人気です。一口かじると、中からダシのうま味が染み込んだチーズがとろ〜り。思わず笑顔になるクリーミーな一品です。
座敷やテーブル席では、希望すればおでんを鍋に入れて提供してもらえます。みんなで鍋を囲みながらいただくおでんはおいしさも格別!
おでんのほかに、焼き鳥メニューも充実。
麦ごはんにたっぷりのとろろをかけた『麦とろごはん』も創業時からの人気メニュなので、要チェックです。
おでん1品から注文可能な「くにさだ」。もうちょっと食べたいと思ったときにふらっと立ち寄れる、アットホームな雰囲気も魅力です。
予約可/テイクアウト可(容器持込の場合に限る)/ランチ営業なし
■DATA
4.居酒屋 楽歳(がっさい) 姫路駅北店
ツンと生姜がきいた姫路おでんが地酒の冷酒と相性抜群!
JR姫路駅から徒歩3分、江戸時代の町家をイメージした外観や内装が目を引く「居酒屋 楽歳(がっさい) 姫路駅北店」。
『姫路おでん』630円
ひねぽんや姫路れんこんなど姫路名物のメニューが並ぶ中、やっぱり外せないのが『姫路おでん』。
ずっしり大きい大根にこんにゃく、厚揚げ、ちくわ、ごぼう天の5ダネ。昆布とカツオからとったダシにつけて一晩寝かした京風おでんです。
仕上げにたっぷりとかける生姜醤油は、生姜に合うようにブレンドされた醤油の甘さとツンとした生姜の風味のバランスがよく、ダシがよく染み込んだタネとよく合います。トッピングのネギのちょっとした苦さもアクセントになってGOOD!
5ダネ全部がおいしいのですが、特に注目してほしいのが厚揚げ!豆腐店から取り寄せている絹豆腐の厚揚げで、箸で持ち上げたときのぷるぷる感がきめ細やかさの証。食感はとてもなめらかでフワフワとろとろ。口の中でとろけます。
「姫路おでんのお供にはぜひ地酒の冷酒を!」と同店のオーナー。8種類の播磨の地酒がラインアップ。生姜がきいた姫路おでんはちょっと癖のあるお酒との相性が良いのだとか。
姫路おでんは駅南店、別館でも楽しめます。
予約可/テイクアウト可(前日までの事前予約を推奨)/土日のみランチ営業あり
■DATA
居酒屋 楽歳(がっさい) 姫路駅北店
土日/12:00~24:30
(料理L.O.23:30、ドリンクL.O.24:00)
5.姫路の地酒と姫路おでん本舗
ちょい飲みに最適!姫路おでんをおすすめの地酒と一緒に
JR姫路駅中央コンコース改札口から歩いて30秒。「ピオレ姫路おみやげ館」内にある「播州うまいもん処」には、ご当地グルメを提供する5つの店舗が集結しています。
その並びにあるのが姫路おでんが食べられる「姫路の地酒と姫路おでん本舗」。ゆったり過ごせるフードコート(約120席)になっていて、荷物が多かったり、ベビーカーがあったりしても、気軽に立ち寄れるスポットです。
『姫路おでん本舗5品盛り』680円
一番の人気メニューは『姫路おでん本舗5品盛り』。姫路城をかたどった『お城こんにゃく』がなんともかわいらしく、食べる前から心がほっこり温まります。こんにゃくの鯱(しゃちほこ)部分は初めからあったのではなく、改良して今の形になったそうです。
タネに付けるのは、もちろん生姜醤油。味はしっかりめで、おでんの和風ダシに負けることなく口の中で主張し、思わず「ザ・姫路おでん!」と言ってしまいそう。
おでんのタネは定番の大根や卵、ちくわなど全部で20種類以上!季節によって旬のものも登場します。タネは130円、180円、240円の3種のいずれかで、単品でも注文可能です。
そのほか、姫路おでんに五目御飯がついた定食や、アルコールドリンクが付いたちょい飲みセットなどがスタンバイ。ランチに飲み歩きに、さまざまなシーンで利用できそう。
単品のアルコールメニューも充実。中でも姫路の銘酒・地酒・日本酒がおすすめです。辛口、フルーティーなどスタッフが好みを聞き、その人に合った日本酒をセレクトしてくれますよ。
駅直結とアクセス抜群の「姫路の地酒と姫路おでん本舗」。観光や出張で姫路を訪れたら、気軽に立ち寄ってみては。
予約不可/テイクアウト可/ランチ営業あり
■DATA
6.おでんと串かつ 姫路のお店
姫路おでん協会認定の味!飲み屋横丁のにぎやかな雰囲気も魅力
赤い提灯がどこか昭和なつかしい雰囲気を放つ「おでんと串かつ 姫路のお店」。姫路駅各線から徒歩1分とアクセス抜群の飲み屋横丁「のれん街」に店を構えます。
看板商品は、姫路おでんと本場大阪に負けない揚げたてふわふわの串カツ。ほかにも一品料理や、姫路の地酒や焼酎など100種以上のドリンクを取りそろえ、毎週のように通う地元民も少なくない人気店です。
『おでん7点盛り』1,100円
定番の大根や卵のほか、季節の替わりタネなど、自慢のおでんをたっぷり7種楽しめる一品が一押し。昆布とカツオのダシがひたひたに染みた具は、箸で持つとずっしり。姫路城の形をしたこんにゃくも見逃さないで。ピリッと生姜が効いた、手作りの生姜醤油をたっぷりかけて召し上がれ。
おでんダネはぜんぶで13種類(176円〜)。単品での注文やテイクアウトも可能です!
おでん以外にも、自慢の串カツや姫路名物の『ひねぽん』(539円)、明石タコをふんだんに使った海鮮コロッケ『タココロッケ』(2個 690円)、姫路B級グルメ『うどんとそばのMIXちゃんぽん焼』(590円)など、ご当地メニューが充実しているので、観光客にもおすすめしたいお店です。
「どんなメニューよりもクセになる!」と人気なのが看板娘の愛ちゃん。キュートな笑顔と愉快なトークに、きっとあなたも虜(とりこ)になりますよ。
「お一人様でも大・歓・ゲイ〜♡(by愛ちゃん)」
予約可/テイクアウト可/ランチ営業あり
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2022年12月5日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。