神戸市中央区、各線元町駅から徒歩5分ほどのところにある「南京町」は、日本三大チャイナタウンの一つであり、関西でも人気のある観光スポットです。東西約270m、南北約110mにわたって広がる通りには、中華グルメを中心に、スイーツや雑貨、神戸発のお店など多彩な店舗が軒を連ね、異国情緒溢(あふ)れる空間が広がります。その中でも、地元民に聞いたおすすめのグルメ&スイーツを紹介します♪
●「南京町」とは?アクセスも紹介

神戸市中央区、各線元町駅の南側に5〜10分ほど歩いたところにある「南京町」は、「横浜中華街」「長崎新地中華街」に並ぶ日本三大チャイナタウンの一つ。明治元年(1867年)の神戸港開港によって、華僑が集まり、発展して今の「南京町」ができました。東西約270m、南北約110mにわたって、多彩な店舗が軒を連ね、異国情緒溢(あふ)れる町並みで地元の人はもちろん、神戸の観光スポットとしても愛されています。

季節ごとにイベントも開催されているので、異国の年中行事も一緒に楽しむのもおすすめ!ぜひ、おいしい中華料理を堪能しながら異国の文化に触れてみて。
●アクセス
【電車】
新幹線「新神戸駅」より、地下鉄山手線「県庁前駅」下車、徒歩約7分。
JR神戸線・阪神電車「元町駅」下車、徒歩約5分。
阪急「神戸三宮駅」下車、西口から徒歩約10分。
地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前駅」下車、徒歩約2分。
シティプールバス「南京町東口(元町商店街)」または「南京町南口」で下車すぐ。
【車】
阪神高速「京橋IC」下りてから約10分
※「南京町」内、車両通行禁止
●駐車場
なし(近隣コインパーキングあり)
●トイレ
あり(市民トイレ)
※中央にある広場から南へ徒歩5分ほどにある「臥龍殿(がりょうでん)」1F
1.老祥記(ろうしょうき)/豚饅頭

南京町の中心部に位置する「南京町広場」のところにある「老祥記(ろうしょうき)」。1915年(大正4年)創業から多くの地元民にも愛され、ひときわ長い行列をつくっている人気店です。来店は、比較的混雑の少ない10:30〜11:30、17:25〜18:30が狙い目!
人気の秘訣は、創業以来引き継がれている“手作業で生地を捏(こ)ねる”ことにこだわり、一つひとつ丁寧に作り上げていること。

『豚饅頭』(5個入)600円、(10個入)1,200円
伝統の豚まん『豚饅頭』は、生地発酵に使う麹(こうじ)にこだわり、独特なモチモチ食感の生地に仕上げています。豚肉は少し粗めのミンチにして、歯応えのある食感に。さらに青ネギを使い、風味をより引き立たせています。肉のうま味と麹の甘みを最大限に引き出すために、味付けは醤油でシンプルにまとめているのが“老祥記流”です。
冷蔵で2〜3日、冷凍で1週間ほど保存が可能。ここを訪れたら、何十個とまとめ買いするファンも多い“豚まん”です。並んでても食べる価値ありなので、午前中か夕方を狙って訪れてみて。
※2026年11月ごろ(予定)までリニューアル工事中。工事期間中は、南京町広場真向かいの姉妹店「曹家包子館(そうけぱおつーかん)」があった場所で営業を継続しています。(ただし屋号は「老祥記」として営業しています。)最新情報は公式HPで確認を。➡︎公式HPはこちら
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老祥記(ろうしょうき)
2.YUNYUN(ユンユン)/焼小籠包、福建焼ビーフン

南京町の中でも中心部にある広場からやや東へ進むと、南京町らしい色鮮やかな店舗が軒を連ねる中、黒で統一された外観で一際目立つ「YUNYUN(ユンユン)」があります。神戸で1950年に創業したビーフンメーカー「ケンミン食品株式会社」が運営しています。
平日でもオープン前から長蛇の列ができ、終日客足が途絶えることがありません。すべてのメニューが、イートインでもテイクアウトでも注文可能です。

『焼小籠包』(3個入)450円、3個以上で1個追加ごとに+150円
モチッとした小籠包を仕上げに焼き上げ香ばしさをプラスした『焼小籠包』。店内で一つずつ丁寧に手包みしています。おすすめの食べ方は、まず箸でゆっくりと割って、中からジュワっと肉汁が溢(あふ)れでるのを楽しんで。次に皿に出たうま味たっぷりの肉汁を味わい、最後に肉と皮のハーモニーをじっくりと召し上がれ。(店舗推奨)
一緒に添えられている酢醤油をつけて食べると、焼小籠包の香ばしさとちょっぴり酸味のあるタレが合わさって、一度食べたら病(や)みつきになること間違いなし!

『福建焼ビーフン』450円
『福建焼ビーフン』も人気の一品!“焼きビーフンと言えばケンミン食品”と言われるほど、神戸ではなじみのある商品。創業以来、伝統の味を守り続けていて“最も長く販売されている即席焼ビーフンブランド”としてギネス世界記録にも認定されています。
お米で作られているので、あっさりとした優しい味わいの麺ですが、出汁や野菜と一緒に焼くことで、素材の旨みが染み込み、風味豊かな味わいに。ランチにも良し、軽食にも良し、時間帯問わず気軽に食べられます。
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3.朋榮(ほうえい)/角煮バーガー、ごま団子

色鮮やかな真っ赤なテントに自慢のメニューがずらりを並ぶ「朋榮(ホウエイ)」。自分用におすすめの1個売りからお土産用のセット売りまで豊富にそろいます。常にできたてを包んでくれるのがうれしいポイントです。

『角煮バーガー』400円
『角煮バーガー』は同店の名物メニュー!メディアで多数取り上げられたイチオシ商品です。豚の角煮は、醤油や砂糖、酒、赤ワインなどでじっくり煮込み、オリジナルのパオでサンドしました。ぶ厚い角煮は噛んだ瞬間、とろけるようなやわらかさに驚く人も多いはず!一つでも食べ応え満点ですよ。

『ごま団子(2個入)』200円
中華料理のスイーツといえば、「ごま団子」と思う人も多いのでは?おいしいごま団子を食べたい人は同店に決まり♪やわらかくてもちもちしたお餅を、カリっと香ばしいゴマで表面を覆っています。その中には甘さ控えめのこしあんが詰め込まれています。一口食べた瞬間からゴマの風味が広がり、お餅とこしあんがベストマッチ。
明るく陽気な店主とのおしゃべりも一緒に楽しんでほしいお店なので、現地の人と触れたい人は同店がおすすめです。
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4.華鳳(かほう)/黄金の本格北京ダック

「華鳳(かほう)」は、高級中華として知られる北京ダックの専門店。店先ではアヒルがぐるぐると回転しながら焼かれていて、思わず足を止めて見入ってしまうほどの迫力です。

『北京ダック』500円
店内のレストランでは多彩な本格中華が楽しめますが、注目はテイクアウト限定の『北京ダック』。なんとワンコインの500円で、手軽に専門店の味わいを堪能できると人気を集めています。
パリパリに焼き上げたアヒルの皮とキャベツをカオヤーピンという薄い皮で包んだシンプルな料理ですが、主役が“皮”と言えども脂がのっているので、その存在感は圧倒的!良質なアヒルを特製のタレに漬け込み、しっかり乾燥させた後、炭火でじっくり焼き上げ、完成までに約3日を要するこだわり抜いた一品です。
手間暇を惜しまず仕上げたお肉は、皮はパリッと、身は柔らかくジューシー。炭火焼きならではの香ばしさに加え、特製タレのうま味が中までしっかり染み込んだ格別の味わいです。仕上げにたっぷりかけるコク深いタレが、さらに食欲をかき立て、一口、また一口と止まらなくなるおいしさです。

注文を受けてから目の前で切り分け、包んでくれる臨場感もまた魅力の一つ。仕上がった瞬間を頬張れば、出来立ての香ばしさとジューシーさをダイレクトに味わえます。
ワンハンド&ワンコインで叶う贅沢体験、ぜひ気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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5.神戸コロッケ元町本店/コロッケ

南京町グルメで外せないのが「神戸コロッケ元町本店」のコロッケです。世界的建築家・安藤忠雄氏が手がけたスタイリッシュで洗練された建物と、かわいらしい招き猫の看板を目印に訪れて。
「おいしく、安心・安全なコロッケ」をモットーに作る同店の商品は、1989年の創業以来、長きにわたって地元民に愛され続けています。

『黒毛和牛のビーフコロッケ』297円
『黒毛和牛のビーフコロッケ』は、同店を訪れたら一度は食べてほしい一品。その魅力は、徹底した素材へのこだわりにあります。使用しているのは、北海道北見市端野町の契約農家で大切に育てあげた「男爵いも」。でんぷん価が高く、ホクホクとした食感が特徴です。収穫されたジャガイモは、皮むきを最小限にとどめ、素材本来のおいしさ、風味、栄養を余すことなく生かしています。
牛肉には、黒毛和牛の粗挽きミンチと赤身のスライス肉の2種類を使用。そうすることで、黒毛和牛の存在感をしっかりと感じられ、より高級感のある味わいに。

毎朝工場から届く作りたての生コロッケを店頭で一つひとつ丁寧に揚げているので、衣はサクサク、中はホクホクの仕上がり。うま味たっぷりの牛肉とジャガイモの素朴な甘みとの絶妙なバランスを楽しめます。
揚げたてアツアツのコロッケをひと口頬張れば、サクッ、ホクッ、ジューシーと、多彩な食感が重なり合い、思わず笑みがこぼれるはず♪シンプルでありながら奥深い、その味わいをぜひ堪能して。
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6.皇蘭(こうらん)/角煮包子

南京町の西の端「西安門」のすぐそばにある「皇蘭(こうらん)」。南京町に店を構えてから約45年、観光客はもちろん、地元の人々にも長年愛されている名店です。創業当時から受け継がれる『伝統の中華そば』(950円)や、数々の賞を受賞してきた『肉まん』(350円)など、南京町に訪れたならぜひ味わっておきたい魅力あふれるメニューがそろいます。

『角煮包子(パオズ)』400円
数あるメニューの中でもイチオシは、じっくり煮込んだ自家製の豚の角煮をはさんだ『角煮包子(パオズ)』。一口頬張ると、口の中でほどけるほどトロトロの角煮の食感に、驚くこと間違いなし!ふっくらと蒸しあげられた皮は、まるで雲のようにしっとり&ふんわりしていて、ほんのりとした甘みが、とろけるジューシーな角煮と相性抜群です。
角煮はしっかり濃いめの味付けで、食欲をそそりつつも、一緒にはさまれたシャキッとしたレタスやタマネギが後味をサッパリとまとめてくれます。肉厚で食べ応えがあるにも関わらず、重たさを感じず、あっという間にペロリと完食してしまいます。
とろける角煮、ふんわりとした皮、シャキッとした野菜、すべてが合わさり、口の中いっぱいに広がる至福の味わいは、一度食べるとやみつきになるはず♪
現在、お客様感謝祭キャンペーンで、通常の約1.5倍サイズの『皇蘭プレミアム豚まん』を販売中です。価格はなんと通常と同じ350円!今だけのお得なチャンスをお見逃しなく♪
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7.エストローヤル/パンダシュー

南京町のメイン通りから少し外れた路地に店を構える「エストローヤル」。1988年に南京町で誕生して以来、長らく地元民から親しまれている洋菓子店です。
ひときわ目を引く鮮やかなピンクの外観は、見かけた瞬間に思わず立ち寄りたくなるかわいらしさ。店内にはショーケースを彩る生菓子や、所狭しと並んだ焼き菓子がずらり。つい「あれもこれも」と目移りしてしまう甘い誘惑にあふれています。

『パンダシュー』430円 ※数量限定
シュークリームの名店として知られる同店。その最大の魅力はなんといってもクリームにあります。芳醇なバニラビーンズをふんだんに使った特製カスタードは、とろけるようになめらかで濃厚。豊かな香りと上品な甘さは、一度食べると忘れられないおいしさです。
数種類あるシュークリームの中でも、イチオシは本店限定の『パンダシュー』。キュートな見た目に心がときめきます♪遊び心たっぷりのルックスながら、味わいは本格派。ザクザク香ばしいクッキー生地の中には、自慢のカスタードと軽やかな生クリームが贅沢にも2層仕立てになってぎっしりと詰まっています。一口頬張れば、口の中いっぱいに広がる幸せな味わいに、思わず虜(とりこ)になること間違いなしです。
『パンダシュー』は、数量限定で昼過ぎからの販売なので、出合えたらラッキー!同店でしか食べられないとっておきのスイーツをぜひご賞味あれ。
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8.芋栗パーラー ブリキトタン/切揚

東側の入口にある「長安門(チョウアンモン)を通り抜けて1、2分ほどのところにある「芋栗パーラー ブリキトタン神戸本店」。サツマイモや栗のメニューを種類豊富に取り扱う専門店です。
丹波栗をはじめ、なると金時やシルクスイートなど国産のサツマイモをレシピによって使い分け、本来の味をしっかり味わえるように、ほとんどのメニューを丁寧に店内で調理しているのがこだわりです。

『切揚(大)』750円
同店で一番人気の『切揚(きりあげ)』。薄くスライスしたサツマイモを、高温でパリパリに素揚げし、優しい甘さに仕上げ、自家製の蜜を絡めた一品。手軽に食べられるので一枚食べたら手が止まらなるほど病(や)みつきに!大サイズは少人数でシェアしたい人におすすめ♪このほか、1人で食べるなら『切揚(小)』(500円)や、大人数でシェアしたい人は『切揚(特大)』(1,200円)も販売しています。
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本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年8月26日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。








