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2024.9.25
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【姫路】「豆の王國」がリニューアル!豆腐や豆を使った優しい食事で体をいたわり栄養チャージ♪

姫路市福沢町県道62号線沿いにある「豆の王國(まめのおうこく)」が、9年の休業を経て2024年7月29日にリニューアルオープンしました。豆や豆腐を扱う「梅澤糧穀株式会社」が営むこのお店では、朝は台湾料理・豆漿(トウジャン)やトースト、昼は手作りの湯葉や豆乳スープカレーが味わえます。専門店ならではの個性あふれる豆乳料理で、楽しくおいしく栄養チャージしてみては?

・「豆の王國(まめのおうこく)」

山陽姫路駅から西へ歩くことおよそ10分。県道62号線沿いを通ったことがある人は、この武家屋敷のような外観の建物を見かけたことがあるのでは?ここは、1920年創業の老舗雑穀卸売業社「梅澤糧穀株式会社」が営む飲食店「豆の王國」。豆や豆乳、穀類を使った体に優しい料理を提供しています。

突如、ファンに惜しまれながらも2015年に一度閉店し、9年という長い期間を休業していた同店。「もう一度営業を再開しよう!」と一声を上げたのが前店主の娘さんでした。

以前はスタッフ数人に手伝ってもらいながら切り盛りしていましたが、リニューアルオープン後、当面の間は、調理から接客まで店主がたった一人でこなすことになるため、席数やメニューを見直し一新。オープンキッチンにしたことで、店主とお客さんとの距離も近くなりました。

以前は飲食スペースだった2階は2024年9月現在、イベントや会合、サロンなど、レンタルスペースとして希望者に貸し出しています。詳細の問い合わせや相談したいことがあれば、店頭や電話で気軽に尋ねてみて。

ランチタイムでも、赤ちゃん連れなどで座敷を使いたいような特別な事情がある人のみ利用可能。気軽に声がけを♪

店頭では、「梅澤糧穀株式会社」で扱っている豆を一部販売しています。もちろんすべて、品質と味は本社バイヤーのお墨付き。ゆくゆくはこの物販スペースに焼き菓子やパンなどを置いて充実させていく予定だそう。今後の展開に期待がふくらみますね。


・朝は「豆漿(トウジャン)派」?「トースト派」?

『モーニング(豆漿)』800円

同店のモーニングはラストオーダーが11:00とちょっぴり遅くまで楽しめるのがうれしいポイント。メニューは『豆漿(トウジャン)』『豆乳フレンチトースト』(各800円)『あんバタートースト』『アーモンドトースト』(各700円)の4種類をそろえています。

一番人気は台湾式朝ご飯『豆漿』。豆乳に黒酢を加えて煮立たせたまろやかな豆乳スープのような料理で、食べ進めていくうちに絹ごし豆腐のようにまったりと固まっていきます。『豆漿』にとって黒酢の酸味とトッピングのラー油や干しエビは、異国のハーモニーを生むために欠かせない存在。最初は日本人にとってちょっぴり慣れない黒酢の風味も、口に運ぶにつれてクセになっていきます。

『モーニング(あんバタートースト)』700円

朝はトースト派の人には『あんバタートースト』と『アーモンドトースト』の2種類をスタンバイ。どちらもサラダやヨーグルト、コーヒーor紅茶付きで、スプレッドを分厚くたっぷりと塗られた贅沢な仕上がりです。

表面にたっぷりと粒あんを塗って、その上にバターをのせてから焼くのが“豆の王國流”。北海道十勝産の粒あんは豆の風味も食感もしっかりと感じられるように炊かれていて、甘さも控えめ。あんこの上で溶けたバターのコクとうま味が後を引きます。

・豆類たっぷり♪ヘルシーで体に優しいランチ

『湯葉刺身SET』1,500円 ※数量限定

ランチメニューは『湯葉刺身SET』『豆乳スープカレー』(1,300円)『塩麹 唐揚げSET』『あっさり豆腐SET』(各1,200円)の4種類。健康や食に気を遣っている人ならばどのメニューを見ても「豆乳」や「麹」といった体に良さそうなワードが入っていて魅力的に感じるはず。

どれにするか迷って決められないときは、店主イチオシの『湯葉刺身SET』をチョイスしてみては?毎朝店主が一枚ずつ丁寧に仕上げた手作りの湯葉が主役のランチセットです。

夢前町の大豆「夢華」で作った自家製豆乳を火にかけ、自然に出来た膜をすくってできたのが湯葉。製法こそ単純ですが、破れないように引き上げたり、厚みを均一にしたりと、簡単そうに見えて実は一枚仕上げるのに手間も時間も相当かけられています。

朝に作ったばかりの新鮮な湯葉のおいしさは格別!舌の上にのせた瞬間、とろけるような口溶けとやわらかさを一度口にすると、もう元には戻れなくなりますよ。刺身のようにワサビしょう油を付けて召し上がれ。

同セットにはほかにも、創作冷や奴(冬は温や奴)や豆の一品料理、二十穀米、イワシから出汁をとったみそ汁が付きます。一品料理は日によって変わり、取材日は「冷や奴」と「大豆サラダ」が登場!特に同店で使っている夢前町産の「夢華」という大豆は大粒で甘みの強いのが特徴。ビネガーでサッパリと味付けしても、ふくよかで濃い豆の風味が感じられます。

冷や奴といえばしょう油、大豆といえば煮豆など、家庭ではなかなか代わり映えしない豆腐や豆を使った料理のレパートリーがグッと広がりそうですね。

『豆乳スープカレーSET(ガーリックトーストorライス付き)』1,300円

豆専門店のカレーとあなどることなかれ!同店のスープカレーは、金時豆と大豆、タマネギ、数種類のスパイスから作ったカレーベースと、ほぼ同量の豆乳を加えた本格派です。ラッシーの代わりに豆乳、ピクルスや福神漬けのような箸休めの代わりには豆や豆腐を使った一品料理が付いて、何から食べても体が喜びそうな優しい献立が魅力です。

ピリ辛なものの、豆乳や豆のおかげで驚くほどまろやかな仕上がり。だからこそ、子どもから年配の人まで楽しめます。

カレーを色鮮やかに彩る揚げ野菜は、地元で採れた旬野菜を中心に5種類ほど使用。秋はナスやカボチャ、冬はカブやレンコンというようにトッピングが変わるので、毎シーズン食べに行きたくなります。

意識をしないと意外と家庭料理に登場しない豆類や穀類の魅力を、いろんな食べ方から教えてくれる「豆の王國」。普段は15:00にクローズしますが、事前に電話で予約をすればディナータイムも“スペシャル豆メニュー”でもてなしてくれますよ♪ヘルシーな料理を囲みながら内輪で盛り上がりたい人は、気軽に問い合わせてみては。

■詳細情報

■DATA

豆の王國(まめのおうこく)

所在地
兵庫県姫路市福沢町171
電話番号
080-9475-9197
営業時間
モーニング/9:00~L.O.11:00
ランチ/11:00~15:00(L.O.14:30)
※ディナータイムは要予約。詳細は電話にて問い合わせを。

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年9月10日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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