2021年5月、JR宝殿駅前にオープンした「本の香り」。静かに読書をしながら自家焙煎コーヒーが飲めるおしゃれなブックカフェです。本棚にはジャンルを問わず約800冊の書籍が並び、読み始めると時間を忘れてしまいそう。手作りのスパイスカレーやスイーツも要チェックです。
ゆったり過ごせるブックカフェ「本の香り」
JR宝殿駅から北へ歩いてすぐのところに店を構えるブックカフェ「本の香り」。コーヒーを飲みながらゆったり読書を楽しめる場所を作りたいと、2021年5月18日にオープンしました。おひとりさまを中心にリピーターも多く、老若男女問わず幅広いお客さんが訪れています。
木のぬくもりを感じる広々とした店内。京都の骨董品店から取り寄せたアンティークのイスは、デザインはもちろん座り心地を重視。肘掛けイスなら、読書に夢中になって長時間座っても疲れにくいのがうれしいポイントです。店の中央には、存在感ある一枚板のテーブルが。店主がその時々に決めたテーマに沿って選んだ書籍が並べられています。
Wi-Fi完備でコンセントも自由に使えるので、リモートワークや勉強にもぴったりの環境です。
約800冊!幅広いジャンルの書籍
至るところに設置された本棚には、店主が集めた書籍がなんと約800冊。小説、エッセイ、画集、漫画、絵本など、豊富に取りそろえています。普段はあまり馴染みのないジャンルの本を手に取ってみれば、新しい趣味が見つかるかも。
子連れママにもゆっくりしてもらいたいと、靴を脱いでくつろげるチャイルドスペースもあります。小さな子どもへの読み聞かせはもちろん、大人も童心にかえり絵本の世界を楽しんで。小窓をのぞけばコーヒーの焙煎機が見える遊び心も。
自家焙煎のスペシャルティコーヒー
『イルガチェフ セラム』500円
自家焙煎コーヒーは、常に飲みごろで提供できるよう少量ずつ焼くのがこだわり。オーダーを受けてから1杯ずつ、ハンドドリップで丁寧に抽出しています。
店主イチオシは浅煎(い)りの『イルガチェフ セラム』。ナチュラルモカの香りが広がり、スペシャルティコーヒーならではの、やさしい酸味と甘みが感じられます。「セラム」とは、原産国であるエチオピアの言語で「平和」の意味。“世界が平和になるように”と願いが込められたネーミングも魅力的です。スペシャルティコーヒーは仕入れ状況によって品種を変え、常時4種類ほどがスタンバイ。それぞれの生豆の特徴に合わせて焙煎度合いを変えています。
リーズナブルにコーヒーを味わいたい人には『オリジナルブレンド』(400円)がおすすめ。スペシャルティコーヒーのグァテマラをメインに、高品質グレードのブラジルとコロンビアを合わせています。中煎りと深煎りの2種類から、好みや気分に合わせてチョイスして。テイクアウトもでき、コーヒー豆の販売もしています。
『クリームソーダ』各600円
レトロな喫茶店を思わせる『クリームソーダ』は全部で6種類のフレーバーが。コーヒーが苦手な人や学生に人気のドリンクです。色鮮やかなかわいい見た目はインスタ映えがねらえそう。ブルーハワイ、ざくろ、メロン、レモンのほか、巨峰、チェリーもあります。
ランチタイムにはスパイスカレーを
『スパイスカレー(あいがけ)』1,000円 (ミニサラダ・小鉢付き)
ランチにぴったりなのが自家製スパイスカレー。できるだけ地元産の肉や野菜を使用しています。常時3種類ほどあるカレーから1つに絞れない人には、「あいがけ」がおすすめ。どれも数種類のスパイスを組み合わせ、辛さひかえめの食べやすい味付けになっています
取材日は『すじ』と『キーマ』。デミグラス風に仕上げた『すじ』には、じっくり煮込んだ国産牛すじがゴロゴロ入ってボリューミー。しっかり焦がした玉ねぎがコクとうま味をアップしています。豚ひき肉の『キーマ』にはレンズ豆とひよこ豆がたっぷり。栄養豊富で、ホクホクとした食感もアクセントになっています。
このほか、ヨーグルトに漬け込んだスパイシーな『チキン』や、ヴィーガンの人でも食べられる『野菜』が登場する日もあるそう。プラス100円で大盛りにもできます。
手作りのコーヒーゼリーやケーキも
『オリジナル焙煎珈琲ゼリー』500円
スイーツも全て手作りしています。深煎りのオリジナルブレンドで作るコーヒーゼリーには、バニラアイスをオン。好みでじっくり煮詰めたコーヒーシロップをかけて召し上がれ。アフォガードとゼリーを組み合わせたような、新感覚のコーヒースイーツです。
『ベイクドチーズケーキ』400円
しっとりした食感が自慢の『ベイクドチーズケーキ』も人気。北海道産のクリームチーズやサワークリームなど、厳選した材料を使用しています。爽(さわ)やかな酸味とコクが感じられるチーズケーキは、コーヒーとの相性も抜群です。フードメニューは全て、ドリンクとセットで100円引き。
“決して特別な場所ではなく、日常の一部として気軽に利用してもらいたい”と話す店主。読みかけの漫画の続きを読んだり、美しい画集で目や心を休めたり、時には本好きの店主と語り合うのも良いかも。都会の喧騒を忘れ、のんびりした時間を過ごしてみては?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2021年6月30日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。