市川町で週に1日だけオープンするカフェ「いしごはん」。おやつ作りが大好きな店主が、素朴で優しいおやつとドリンクを提供しています。焼き菓子の購入だけでもOK。週末は姫路で出張販売も行っています。店主のあたたかい人柄がにじみ出る、ほっこりおやつを味わってみて。
“日々によりそう”「いしごはん」
のどかな市川町で週に一度、水曜日だけオープンするカフェ「いしごはん」(第1水曜日は定休)。2015年からケータリングやイベント出店での販売を行っていた店主の石橋さんが、2019年夏に実店舗を構え、おやつと飲みものを提供しています。
一見すると、普通の民家のようで見過ごしてしまいそうですが、店主お手製の看板が目印です。
やわらかな自然光が入る店内は、テーブル席とカウンター席が1つずつ用意され、アットホームな雰囲気。心地よくて、つい長居してしまいそう。
コンセプトは、“日々によりそうごはんとおやつ”。石橋さんのおやつ作りの根底にあるのは、「自分が食べておいしいものを届けたい」という素朴な思い。「特別なものではなく、身近に感じてもらえる存在になればうれしい」と話します。
だからこそ、余計なものは加えないシンプルな作り方を心がけています。ベースの粉は国産小麦と決めていますが、ほかの素材は、あまりかたくなにこだわらず、その時々に入る旬のもの、生産者の顔が見えるものを取り入れています。
素材の相性と季節を楽しむ金柑のパフェ
『アーモンドミルク寒天と金柑のパフェ』550円
イートインメニューは、季節の食材を使ったおやつや定番おやつの2~3種類。
今の時期は、店主が自ら収穫した徳島産の完熟金柑を使った『アーモンドミルク寒天と金柑のパフェ』を用意。
アーモンドミルクの寒天と金柑のまるごと蜜煮に、牛乳と卵で作る昔ながらのアイスを添え、仕上げに金柑シロップのソースをたっぷりかけています。
見た目もかわいらしく、金柑のぱっと目を引く黄色が元気をくれそうですね。
金柑特有の酸味とアーモンドミルクのさっぱりした甘みのバランスが良く、食べ進めるほどに味わいや食感の変化が楽しめます。
金柑のシロップがなくなり次第終了なので、気になる人はお早めに。
「おいしい食材に出あうと使ってみたくなるんです」という石橋さん。素材の組み合わせ次第でいろいろな味わい方ができるため、常に楽しみながら組み合わせを考えているそう。このパフェも、そんな素材とのめぐりあいから生まれたものなのだとか。
定番のスコーンは焼きたてを、コーヒーと一緒に
『全粒粉のスコーン クリームチーズとジャム添え』500円
定番おやつの『全粒粉のスコーン』は、毎回焼きたてを提供。外はサックリ、中はふっくらしっとりの食感を楽しめます。
使用する全粒粉は、たつの市で循環型農業を営む「ただまき農園」から。ジャムは、店舗をシェアしている「オトナジャムとチーズケーキ Rごはん」(現在休業中)の個性派ジャムや自家製のものを使用しています。
そのままで頬張ってもよし、クリームチーズとジャムをたっぷり塗ってもよし。
テイクアウトするなら(250円)、トースターであたためて食べるのがおすすめです。
『ハンドドリップ珈琲』(ホット)400円(左)
スコーンのおともに、コーヒーはいかが?
『ハンドドリップ珈琲』は、すっきりした苦味とコクが特徴で、どんなおやつとも相性◎。
姫路市にある焙煎所「NAKAZAKI COFFEE ROASTER(ナカザキコーヒーロースター)」から挽きたてを仕入れ、一杯ずつ丁寧に淹(い)れています。店主が惚れ込み、お客さんにもぜひ味わってもらいたいと、カフェで提供するようになったのだとか。
飲みものいろいろ、ほっとひと息
『ホットジンジャー』500円
寒い日は、自家製ジンジャーシロップで作った『ホットジンジャー』であたたまって。
これまた店主がその味に惚れ込んだという、香寺町産の生姜を使用しています。
シロップは、作りたてはフレッシュな辛みがありますが、時間が経つと熟成されてまろやかに。「それぞれに良さがありますよ」と店主。
ドリンクはほかに、『チャイ』(ホット500円/アイス550円)や、金柑と同じ徳島産のすだちを使った『すだちスカッシュ』(500円)なども。どれにしようかと迷うのも楽しみのひとつですね。
「ほっとひと息ついて、いい時間を過ごしてほしい」と石橋さん。シンプルだけど味わい深いおやつとカフェの雰囲気から、そのあたたかい心配りが伝わってきます。
毎日食べたい焼き菓子は贈りものにも
国産小麦粉やきび砂糖などで作る焼き菓子は、『ローズマリークッキー』(300円)や『おからクッキー』(250円)など常時9~10種類が並びます。
かむほどにじんわり風味が広がり、飽きのこないおいしさ。毎日でも食べたくなります。
手土産やギフトには、『クッキーBOX』をどうぞ。発送も対応してくれるので、気軽に相談してみて。
焼き菓子は、JR福崎駅前にある「福崎町観光交流センター」でも購入できます。納品日は毎月第2・4水曜日。
→「福崎町観光交流センター」がオープン!観光パンフレットやもち麦ドリンク、手作りお菓子などを提供
毎週土・日曜は「出張いしごはん」
毎週土・日曜には、姫路市にあるコーヒーショップ「Talk and nap(トークアンドナップ)」隣にて、焼き菓子の出張販売を行っています。その名も「出張いしごはん」。
水曜日のカフェには行けない…でも「いしごはん」のおやつが食べたい!という人は、こちらに足を運んでみて。
随時イベント出店も行っているので、詳しくはインスタグラムでチェックを。
「いしごはん」のほっこりおやつで、心和むひとときを楽しんで。
■詳細情報
■DATA
いしごはん
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2020年2月26日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。