2024年10月10日、姫路城を囲う掘のそばに「パンとエスプレッソと姫路城」がオープン!朝は自家製パンを使ったトーストブランチ、昼はバラエティー豊かなパニーニが味わえるベーカリーカフェです。コーヒーも生豆から自家焙煎するなど、メニューへのこだわりはさることながら、築100年を超える古民家が醸(かも)し出す雰囲気も見どころ。併設のベーカリーだけの利用も可能なので、ふらっと気軽に立ち寄ってみては♪
・「パンとエスプレッソと姫路城」
2024年10月10日、姫路城のすぐそばの武家屋敷が立ち並ぶ街角に「パンとエスプレッソと姫路城」がオープン!10月現在、東京都渋谷区にある1号店を拠点に日本全国に約30店舗展開するベーカリーカフェです。
約7年もの年月を費やして開店準備を進め、記念すべき播磨エリア初出店となる同店。「食を通じて播磨エリアを旅する気分を味わってほしい」との思いから“旅するパン”をカフェのコンセプトとし、地元食材を豊富に使った料理を提供しています。
また、築100年を超える町家「旧竹内邸」をリノベーションした広大な敷地の中には、カフェのほかにもベーカリーと民泊施設も併設しています。
古き良き雰囲気はそのまま、開放的な日本建築の特徴を生かした空間にするため各所に手を加えたそう。この“新旧の調和”こそが同店の建築の見どころでもあります。
門をくぐり、庭園を横目に石畳のアプローチを進むと、左手にカフェの入口が。非日常感あふれる景観に魅せられ、一歩足を進めるごとに胸の高鳴りを覚えます。
店内は仕切りを取っ払い、窓を数カ所に設けたことで、陽光に包まれた心地よい空間を演出。新設した窓には、姫路城の城壁に設けられている「狭間(サマ)※」のデザインがあしらわれています。
窓の向こうには、古くからそこにあり続ける風景や時の流れが感じられたり、遠目に姫路城の天守閣が臨めたりと言葉では語りきれない“物語”が広がっています。コーヒー片手に五感を使って静寂なる時を楽しんで。
※狭間とは…壁の向こうをのぞき込みやすくするために内側の開口部の周囲を広げた窓のこと。
・自家製パンが自慢のオリジナルメニューを
『“Branch” toast plate(ムートースト)』1,500円 ※提供は8:00~11:00
「ちょっぴりリッチな朝食を」との思いから、モーニングではなく“ブランチ”という名前で提供している午前中限定のプレートメニュー。メインのトーストは常時8種類を用意していて、すべてに看板食パン『ムー』を使用しています。
このパンを作るためだけにブレンドした“ムー専用小麦粉”をベースに、バターをたっぷり練り込んだ生地を10cm角の正方形の型で焼き上げたのが『ムー』。食パンの製法で作っていますが配合はデニッシュに近く、バターの甘みと豊かな香りがふわっと広がる芳醇なパンです。
ベーコンの布団を被ったトーストの横には、ブランド卵「高砂の夕日」の目玉焼きが2個とサラダ、バジルトマトマリネ、ヨーグルトが添えられていて彩り満点!一日の元気をチャージしてくれるパワフルな一皿です。
『“Branch” toast plate(アーモンドトースト)』1,500円 ※提供は8:00~11:00
姫路名物「アーモンドトースト」も外せないところ。同店のパンを知り尽くした専任のブーランジェがこのパンに合うように開発したオリジナルレシピで作っています。
アーモンドの香ばしさをローストしたスライスアーモンドで引き立てる“アーモンドの掛け算”がミソ。パリッとしたリズミカルな食感もクセになります。
『“Panini” plate(BBQプルドポーク)』1,800円 ※提供は11:00〜14:00
ランチタイムは、イタリアの食事パン・チャバタで作るホットサンド「パニーニ」がお待ちかね♪中の具材も「季節フルーツのクアトロフォルマッジ」や「鴨パストラミと2種のチーズ」など、個性派ぞろいです。
取材日は「BBQプルドポーク」をチョイス。水分量が多くふかっとした食感と歯切れの良さが持ち味のチャバタを、鉄板の上でプレスしながら焼き上げるのが“パンエス流”。間にはスパイスが香るプルドポークがたっぷり!とろけるチェダーチーズのコクが相まった濃厚な味わいからは、どことなくイタリアの風が感じられます。
・エスプレッソに抹茶など、こだわりあふれるカフェメニュー
『アメリカーノ(HOT)』550円
フードだけでなくドリンクやスイーツなどのカフェメニューも多彩です。イチオシはやっぱりエスプレッソ!大阪府西天満に2024年6月にオープンしたばかりの焙煎所で、ドイツ製の大型焙煎機を使って4種の豆からオリジナルブレンドを作っています。
豆の風味をシンプルに楽しみたいなら、抽出したての良質なエスプレッソをお湯で割った『アメリカーノ』がおすすめ。特有のほろ苦さが少なく、どっしりとしたボディーの力強さを堪能できます。
『エスプレッソ・シェカラート』700円
時間の経過によって風味が著しく落ちるエスプレッソの“一番おいしいタイミング”を逃さず、抽出したての良質なものを砂糖やミルクと合わせてシェイクしたのが『エスプレッソ・シェカラート』。通常のエスプレッソドリンクの2倍量が贅沢に使われていて、この一杯にエスプレッソのうま味がギュッと凝縮されています。
『抹茶ラテ』700円
姫路城の近くという立地柄、外国人観光客の利用も想定して日本らしい抹茶を使ったメニューにも力を入れています。抹茶は京都で有機栽培されたものを使用。ほどよい甘みが抹茶の渋みを引き立てる『抹茶ラテ』は、世代や国籍を問わず人気のドリンクです。
『鉄板フレンチトースト + 自家製ジェラート大福のせ』1,500円
ドリンク同様、スイーツメニューは終日オーダー可能なのが甘党さんにはうれしいポイント。中でも、“パンエス”に来たら絶対に外せないのが『鉄板フレンチトースト』です。
自慢の『ムートースト』を卵液にくぐらせ香ばしく焼き、その上に自家製のジェラートを求肥で包んだ大福を豪快にのせたフォトジェニックなオリジナルスイーツ。味はプレーンと抹茶の2種類あり、どちらもとろけるジェラートと甘いソースのハーモニーがたまりません。
・40種類以上のパンが並ぶベーカリーも併設!
カフェの表口を出て、外の街道を北に向かって歩いていくとパンのイラストが描かれた暖簾(のれん)がかかった木の扉があります。ここが「パンとエスプレッソと姫路城」のベーカリーの入口。ここでは、パン1個から気軽に購入することができます。
店内に入って左手に、所狭しとパンが並ぶ陳列棚があります。常時40種類ほどのラインアップで目移りするラインアップが魅力。ふっくらと焼き上がったパンはどれも美しく、まるでオブジェのよう♪昼ごろまで絶えず焼き続けていますが、昼過ぎごろから完売商品が出てくることもあるので、早めの時間をねらって来店するのがおすすめです。
『ムー』400円
カフェでおなじみの『ムー』は、ベーカリーでもぜひ手に入れて。見た目は正方形の食パンですが、中はバターがたっぷり練り込まれたデニッシュ風でしっとりやわらか!配合や焼き方などにこだわることで生まれた独特のもちもち食感と歯切れの良さを、まずは焼かずに生のままで堪能してみて♪
『むぅだんご』(1本)350円 ※一部店舗限定
串刺し団子をイメージしたかわいらしいパンにも注目を。あんこがたっぷり詰まった丸いフォルムのパンの上に抹茶ペーストを絞り、黒豆と金箔を散らした“和一色”な一品です。
『家島塩バターロール』(1個)350円 ※姫路店限定
“旅するパン”をコンセプトにした『家島塩バターロール』もおすすめ。表面に「家島の塩」をぱらりとかけて焼き上げているので、食べるとほんのり潮の香りが広がり、バターの芳醇な余韻まで楽しめます。どんな食事とも合わせやすいので、朝・昼・晩どのシーンでもおいしく味わえそう。
毎日の生活に寄り添うお店を目指しているからこそ、素材やクオリティにまっすぐと向き合う「パンとエスプレッソと。中でも姫路店は地域との連携を大切にしていて、今後は播磨の企業とコラボしたメニューも開発していくそう。
第一弾は地元の蒲鉾メーカー「ヤマサ蒲鉾株式会社」のかまぼこを使った『ヤマサ蒲鉾バインミー』を予定しているとか!今後の展開から目が離せませんね♪
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年10月11日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。