姫路から車で1時間ほどで行ける岡山県瀬戸内市の海の町・牛窓(うしまど)。“日本のエーゲ海”とも称される景観の美しいエリアで、牛窓港からわずか5分の船旅でアクセスできる前島や、干潮時に姿を現す黒島ヴィーナスロード、「日本の夕陽百選」にも選ばれた瀬戸内海上で輝く夕陽など、心癒やされる絶景が広がっています。人気スポット「牛窓オリーブ園」と前島港に新たに誕生したアート作品は見方によってさまざまな楽しみ方が…!次の休日はカメラを持って、絶景×アート旅に出かけませんか?
「牛窓オリーブ園」に恋が叶う?♡のアートが誕生!
牛窓の美しい町並みや瀬戸内海を見渡せる丘の上の絶景スポット「牛窓オリーブ園」。園内には約2,000本ものオリーブの木が立ち並び、遥かヨーロッパまで旅にきたかのような異国情緒を楽しめます。
6月初旬にはオリーブの木々が淡黄色の花を咲かせ、芳しい花の香りが園内に漂います。さらに9月〜11月はオリーブの実がグリーンから黒紫色になり、収穫イベントなども開催。
一年を通して豊かな緑が楽しめ、訪れる季節によって違った表情が見られるのも魅力の一つです。
遊歩道を抜けた丘の上には「幸福の鐘」や「幸せを運ぶ恋ポスト」など恋が叶うパワースポットがあり、恋人の聖地としてカップルや恋愛成就に訪れる人も。大切な人を想いながら、鐘を3回鳴らしてみて♪
「幸福の鐘」のすぐそばには、ピンクのギンガムチェック柄がキュートなハート型のオブジェが!こちらは2023年8月に新設されたパブリックアート「ランデヴー」で、瀬戸内市出身のアーティスト・隠﨑麗奈さんによってデザインされました。
格子柄は、恋人同士やこれから親しくなりたい人同士が囲む食卓にかけられたテーブルクロスをイメージしているんだとか。ハートと背中を合わせたり、後ろからひょっこり顔をのぞかせるのもかわいいですよ♪
見る角度によってハートの形状が変化するのもポイント!手でハートを作ったり、全身を丸めてハートを表現したり、楽しみ方は無限大!ベストショットが撮れたらSNSで「#牛窓アートスポット」を付けてぜひ発信を。
「幸せを運ぶ恋ポスト」では好きな人に思い切ってラブレターを出したり、カップルはお互いに想いを綴って手紙を出し合うのもロマンチックですね♪
園併設のカフェやお土産ショップも要チェック
園内の展望台に店を構える「山の上のロースタリ」。一歩足を踏み入れればそこは天空に浮かぶ非日常空間!窓一面がスクリーンのようになってパノラマビューを映し出します。ここまで空や海との一体感を感じられるのはあえて照明をつけていないから。季節や時間、天候、潮の満ち引きが織り成す瀬戸内海の自然の表情そのままを体感できる空間になっています。
カフェを運営するのは瀬戸内市邑久町のコーヒー専門店「キノシタショウテン」。コーヒー豆の種類・産地をオーナー自ら厳選するのみならず、店内で焙煎までを手がけ、淹れ方もドリップだけでなく、好みに合わせてフレンチプレス、エアロプレス、エスプレッソなどをカスタマイズできます。焼き菓子も多数販売しているので、小腹が空いたらチェックしてみて♪
展望台1階にある「オリーブショップ」も見逃せません。「暮らしの中にオリーブを。」をテーマに、食用オリーブオイル、オリーブの木、オリーブコスメなど多数のオリーブ製品が勢ぞろい。人気のオリーブオイルはテイスティングできるのがうれしいですね。
■DATA
牛窓オリーブ園/山の上のロースタリ
- 所在地
- 岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓412-1
- 電話番号
- 0869-34-2370
- 営業時間
- 牛窓オリーブ園/9:00~17:00
山の上のロースタリ/10:00〜17:00
前島港に誕生した不思議アートの正体とは?
小豆島に並び、近年人気が高まっている「前島」を知っていますか?牛窓港からフェリーでたった5分でアクセスできるとあって、島内の一棟貸しの宿や旅館などで宿泊を楽しむ人が増えています。
2023年12月には、前島港の船着場すぐのところに、「ランデヴー」に続く注目のパブリックアートが誕生!ひし形をしたその作品は、前島から牛窓の風景を眺める“瞳”をイメージした「The Reflective eye」。岡山在住の現代美術作家・金孝妍(キム ヒョヨン)さんが手がけました。
天井を覆う漁網は、前島のこれまでの歴史やアートが完成するまでのプロセスの中で関わった、人々の思いやストーリーが交差する様子を表現。さらに黄色の面は太陽を、青色の面は月をイメージしてデザインされています。
眺めるだけでなく、アートの中に入って楽しめるのもこの作品の醍醐味。宙に浮かぶ球体や、反対側の空間に網で描かれた模様が意味するものとは…?自分なりの解釈でアートをじっくり味わってみて♪
「前島に渡って、いつもとは違う角度から本土を眺め、初めて気付かされた魅力があった」という金さん。眺める場所によって見える風景は変わり、当たり前に目の前にあるものに対するありがたみや、多角的な眼差しを持つことの大切さ・可能性を伝えたいとの思いが込められています。
絶景とアートが交差し、それを作る人、楽しむ人の手でさまざまなストーリーが紡がれていく牛窓の町。アートといえば、2024年秋には岡山県北部を中心とする12の市町村で開催される国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」、2025年には3年に一度の国際現代美術展「岡山芸術交流」の開催が予定され、アートを一つの観光テーマにますます注目が集まっています。
発見やワクワクにあふれた、岡山の絶景×アート旅に出かけてみてはいかが?
牛窓港すぐのリゾート「ホテル リマーニ」
牛窓港(本土側)のフェリー乗り場から徒歩3分の場所に佇む「ホテル リマーニ」。宿泊はもちろん、ホテル内のギリシャ料理レストラン「ザ・テラス」や和食レストラン「沙羅紗(さらさ)」で、新鮮な魚介や地元野菜をふんだんに使った食事を楽しむことができます。
とことん絶景を楽しむなら、日本のエーゲ海を目の前に望む「ザ・テラス」へ。オリーブオイルをたっぷり使い、瀬戸内のレモンやトマト、オリーブの実も多用するギリシャ料理なら、岡山の食材の魅力を味わい尽くせること間違いなし!メニューの詳細は公式HPをチェックして。➡︎「ザ・テラス」の詳細はこちら
「沙羅紗」では、瀬戸内の旬を詰め込んだ料理長自慢の料理を用意。特に新鮮さが命の魚介類は、料理長自ら地元漁協へ出向き、素材を目利きするこだわりぶり。ランチは4,400円〜とプチ贅沢を楽しみたいときにぴったりです。➡︎「沙羅紗」の詳細はこちら
■DATA
カフェ&グランピング「牛窓 TARI」
グランピング、BBQ、カフェ、フィンランド式樽型バレルサウナなど、多彩なコンテンツが楽しめる複合スポット「牛窓 TARI(タリ)」。目の前にはプライベートビーチが広がり、夏はそこから船に乗ってマリンアクティビティーに出かけることができます。
カフェスペースでは、向かいの自社農園で栽培している希少な国産バナナを使用した洋菓子ブランド「Draine(ドレーヌ)」のスイーツや自社生産のコーヒー、ブランチメニューを提供。牛窓の温暖な気候を生かして作られたバナナは驚くほど甘くて濃厚!味覚でも南国気分を味わえちゃいます♪ ➡︎カフェの詳細はこちら
グランピングエリアにはインテリアにこだわったドームテントを完備。1日3組限定のプライベート空間で思い思いのひとときを過ごして。➡︎グランピングの詳細はこちら
おいしいスイーツを味わったり、非日常空間に泊まったり、サウナで整ったり。あなたらしい「TARI」スタイルを見つけてみては?
■DATA
牛窓 TARI
- 所在地
- 岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍6129
- 電話番号
- 0869-34-5551
- 営業時間
- 施設/10:00〜16:00 ※変動あり
カフェ/10:00〜17:00(L.O.16:30)
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年2月7日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。