山陽電車広畑駅から東へ徒歩約5分。広畑センター街の一角にある「GORILLA BAKERY(ゴリラベーカリー)」は、“ゴリさん”との愛称で親しまれるブーランジェが営む町のベーカリー。生地作りから成形まですべて一人で作り上げるパンは、口溶けの良さや風味の豊かさ、老若男女問わず食べやすい形状などこだわりが満載です！毎月のように新作が増え続け、オープンから2年を経て、ラインアップは30種類から約100種類に♪お気に入りのパンをここで探してみては。
・「GORILLA BAKERY(ゴリラベーカリー)」
山陽広畑駅から東に徒歩約5分。「GORILLA BAKERY(ゴリラベーカリー)」は、昔ながらの魚屋や八百屋が軒(のき)を連ねる広畑センター街の中にある町のベーカリーです。商店街の中でもひときわ目を引くレモンイエローの扉を目印に訪れて。
店内は、木を基調としたシックな空間に、ポップな色合いや柄をアクセントに取り入れたカジュアルな雰囲気。中央の大テーブル、左手と右手にある壁に掛けられた陳列台にはそれぞれ、隙間なくパンが並べられていて、昼前後は特にパンの種類が充実しています。
当初は30種類ほどだったラインアップは、オープンから2年で約100種類に。甘い系から惣菜系、ソフト系からハード系などバラエティー豊かな顔ぶれで、常連客をも飽きさせません。
すべてのパンに“ゴリさんの”という店主の名前が入っていることから想像がつく通り、同店のパンはすべて、店主の“ゴリさん”がたった一人で焼き上げています。
店主は姫路市内の人気ベーカリーで店長の実績を持つ、経験豊富なブーランジェ。「小さいお子様からお年寄りまでに愛されるような、体に優しくおいしいパンを届けたい」との一心で、片時も休まずパンを作り続けます。「赤穂の天塩」や「きび砂糖」、「よつ葉バター」など、厳選素材で作るちょっぴり大きなパンには、おいしさとともに店主の思いやりがたっぷり詰まっています。
・耳までやわらか♪国産小麦粉100%の『ゴリさんのしょくぱん』
『ゴリさんのしょくぱん』1斤324円、1本648円
※山食と角食合わせて1日12本限定
看板商品は『ゴリさんのしょくぱん』。パンによって5種類ほどの小麦粉を使い分ける店主が、この食パンだけは北海道産小麦粉「春よ恋」100%にこだわった自慢の食パンです。横から見たときにくっきり浮かび上がる真っ白な“ホワイトライン”がおいしさの証拠。耳までやわらかく、吸い付くようなしっとり感が特徴です。
「赤穂の天塩」が小麦本来の甘さを引き立てる、素朴ながらもほんのり甘い味わいも魅力。シンプルなので、そのまま食べて小麦の風味を楽しめるのはもちろん、サンドイッチやトーストなど、どんな具材にもマッチします。ぜひいろんなアレンジを楽しんでみて。
翌日までしっとり感が続くよう、水分量を多めにし、グルテンの極限までしっかりこねるのがこだわり。そのため、『ゴリさんのしょくぱん』の生地は、人の手で扱うのが難しいほど伸びが良く、やわらかいのが特徴です。その繊細な生地を扱えるのは店主だけ。
機械に頼らず、一つずつ生地の状態を確認しながら作業で成形するため、角食パンと山食パンを合わせても1日にわずか14本ほどしか作れないんだとか。数量限定なので、確実に購入するならオープンの9：00を狙うか、電話で予約をするのがおすすめです。
・全粒粉の風味を生かしたハード系に新作が登場！
『ゴリさんのバケット』248円
ハード系は、全粒粉とフランスパン用の小麦粉をブレンドしたオリジナルブレンド小麦粉を使用。パリッとした皮の香ばしさと食感の軽さが特徴です。モチモチとしたパン生地は、噛めば噛むほどにうま味が広がり思わず笑顔に。薄くスライスしてガーリックトーストにしたり、分厚くカットしてサンドイッチにしたりと、シンプルな分、アレンジも利きます。
『明太子フランス』280円
全国でも有名な「かねふく」の明太子を『ゴリさんのバケット』にたっぷり塗ってトースト。表面だけでなく中まで明太子が浸み込んでいるのが同店の特徴で、明太子好きにはたまらない一品です。
バケットのおいしさの指標の一つとも言えるのが、パン生地の気泡。大小異なる気泡が不規則に詰まっているものが良しとされている中で、同店のものはまさにその通り！生地のこね方や発酵、焼き方など、すべての条件がそろって初めて風味豊かなバケットが出来上がります。その気泡一つひとつにフィリングが入り込んだ同店の『明太子フランス』は、ひと味もふた味も違います。
『ゴリさんのフランスシリーズ』各345円～
ハード系で注目の新作『ゴリさんのフランスシリーズ』は、『ゴリさんのバケット』を使ったバケットホットサンド。ラインアップは全部で6種類あり、「ベーコンポテト」「ウインナーとボロネーゼ」「グラタンチキン」などオリジナリティーが光るものばかり。どれを選んでも具もチーズもたっぷりで、満足度120%です。「ランチとしてもぜひ食べてほしい」との思いから、11：30ごろに焼き立てが並びます。
人気No.1は「ウインナーカレー」。店主イチオシの「アルトバイエルン」を丸々一本とカレーをバケットで挟み、チーズを惜しみなくかけて焼き上げた贅沢極まりない一品。カリカリに焼けたチーズの香ばしさが食欲をかき立てます。
「ウインナーカレー」を差し置いてでも店主がおすすめする「アボカドチキンサルサ」は、サルサソース・アボカド・チキンの“うま味トリオ”で構成されています。サッパリとしたソースにチキンが合い、後から来るアボカドのクリーミーな風味がおいしさを後押し。栄養バランス、ボリューム、おいしさ、どれも譲れないという人にぴったりです。
『ゴリさんのフランスパン(しおあん)』各216円
あんバター好きにぜひ食べてほしいのが『ゴリさんのフランスパン(しおあん)』。焼き上がってからバターをのせることで、乾燥しやすい粒あんの質感を保ちつつ、コクをプラスしているのがこだわりだそう。「よつ葉」の無塩バターや太子町の「北條製餡(ほうじょうせいあん)」のあんこを使用するなど、材料一つとってもこだわりの強さが伝わってきます。
・口溶け抜群！老若男女に人気のソフト系
『ゴリさんのめろんぱん』259円
歯切れの良さにこだわるハード系に対して菓子パン系は、口溶けの良さとソフトな食感にこだわっています。
不動の人気No.1は『ゴリさんのめろんぱん』。ちょっぴり珍しい楕円系は、「小さな子どもも食べやすいように」という思いから編み出したそう。そんな同店の顔とも言えるメロンパンが、2024年4月から粉や配合を見直されておいしさがアップ！表面のザクザク感はそのままに、中のコッペパンはしっとりとやわらかくなり、食感のコントラストをより楽しめるようになりました。
『プチパン』各86円
86円～という手ごろな価格からそろえているのもこだわりの一つ。ちょっぴり大きなパンがオーソドックスな「ゴリラべーカリー」では『プチパン』という名前が付いていますが、一般的にはプチと呼ばないほどのサイズ感。それでいて100円以下なので、かなりお値打ちです。
『プチパン』のラインアップは全部で9種類。シンプルな『まるパン』や甘じょっぱい『シュガーバター』、ほどよく塩気が利いた『シュガーチーズ』などがあり、食べ切りサイズでいろんな味を食べ比べられるのが醍醐味です。
・デニッシュやフォカッチャ、丸ごと野菜を使ったパンも！
『パンオショコラ』259円
自慢のクロワッサン生地でバトンショコラを包んだ『パンオショコラ』も、定番のメロンパンや食パンに続く人気商品。クロワッサン生地は一層一層が均一で美しく、「パリッ！」と軽やかな音を立てて口の中で割れるほどに香ばしいのが魅力です。少し温めると中からチョコレートがとろ～り。溶け出るチョコとバターのコンビがたまりません。
『全粒粉のもっちり塩フォカッチャ』194円
同店初となるフォカッチャは、ハード系と同じく全粒粉を使うのが“ゴリラベーカリー流”。全粒粉入りのパン生地に、「大丈夫!?」と心配になりそうな量のオリーブオイルを加え、一気にミキシング。「オイルと生地が合わさる瞬間の見極めが肝心」と話す店主は、その一瞬を逃さないようにころあいになったらミキサーに付きっきりになるほどの気合いの入れっぷりです。
丹精込めて出来上がったフォカッチャは、驚くほどもっちり。オリーブオイルと表面にまぶした岩塩が奏でる爽やかなハーモニーにうっとり♪ゆくゆくはこのフォカッチャを使ったサンドメニューも展開していくそうで、今後の展望も楽しみですね。
『紅はるか』302円
しっとりと甘い「紅はるか」を大きくカットし、包めるだけたっぷりと包んだ『紅はるか』は、見た目の期待を裏切らないおいしさ。こちらも仕上げに「よつばバター」をのせるのがポイントだそう。ほんのり甘いパン生地と安納芋、バターの塩気が調和し、クセになるような甘じょっぱい味に仕上がっています。北海道産ジャガイモ「きたあかり」を丸ごと1個包んだ『じゃがいも』(302円)も絶品です。
「小さなお子様が食べやすいように」と子連れのお客さんにはパンをカットしてあげたり、どれだけ忙しくとも「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」という一言をスタッフの誰よりも声掛けしたりと、心尽くしのおもてなしを大切にする心温まるベーカリー。身も心も満たされる“ゴリさんのパン”を求めて、気軽に立ち寄ってみては♪
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年4月24日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
