2025年7月、淡路島に新しいレストラン「ビストロカラトVirgin Valley (バージンバレー)淡路島」がオープンしました。太陽の光に包まれ、鳥の声が響く自然の中で、自家農園野菜や地元漁港の恵みを生かした料理を味わう“五感で楽しむ記憶に残る食事体験”を♪併設のオリーブ園を散策したり、グランピング体験をしたりさまざまなアクティビティもスタンバイ。特別なひとときを過ごしてみてはいかが?
・ 「ビストロカラトVirgin Valley (バージンバレー) 淡路島」

淡路市の山間部、くねくねとした山道を車で進んでいくとその先に見えてくるのが「Olive GLAMP淡路島Virgin Valley(バージンバレー)」。神戸淡路鳴門自動車道、淡路ICから車で約10分、オリーブ園に囲まれた自然豊かな立地に佇んでいます。

同施設は、17ヘクタールの広大な敷地に3500本ものオリーブの木が植えられた「オリーブ園」、それを一望できる「グランピング施設」、そして2025年7月7日に新しく誕生したレストラン「ビストロカラトVirgin Valley 淡路島」から成ります。
その始まりは2017年。北淡路土地改良区から耕作放棄地の再生を依頼されたことがきっかけだったそう。施設名の「Virgin Valley」には“美味しいエキストラバージンオリーブオイルができる場所”から由来しています。

敷地内にはオリーブの畑だけでなく搾油できる自社工場も完備。イタリア製の最新設備によって温度管理を徹底した製法で搾油するため、「香り高いエキストラバージンオリーブオイル」が抽出できるんだとか。このオリーブオイルは料理に使われるほか、店内でも販売(4,500円/100ml、8,800円/200ml)。お客さんの中にはオリーブオイルだけを購入しに来店する人もいるほど定評があります。

店内は大きな無垢天板のテーブル席がいくつもあり、中でもピザ窯に近い席が人気。ピザが香ばしく焼き上がる音や香りに包まれながら、期待感で胸が高鳴ります。
オードブルやサラダをガラス張りのキッチンで仕上げるシーンや、本格薪焼きピッツァの焼き上がりを間近で見られるライブ感も魅力。窯の中でチーズが溶け、生地が膨らむ瞬間を眺めながら待つ時間も、ここでの楽しみの一つです。

外には、ペットの同伴が可能なテラス席も。木々を抜ける風が心地よく、これからの秋の季節には最高のロケーションになるはず。
・ 土地の恵みをそのままに。地産地消へのこだわり

このお店を手がけるのは、ミシュランガイドで12年連続星を獲得した唐渡 泰(からと やすし)オーナーシェフ。フレンチの技法を生かし、素材の持ち味を引き出す独自のピザが、開放感あふれるロケーションと融合し、ここならではの感動を生み出しています。
オーダーが入ると、レストラン前の花壇からバジルやローズマリー、マリーゴールドを摘み取ります。収穫したてのハーブは香りが強く、熱々のピザにのせるとふわりと立ち上がる清涼感が食欲を誘います。

ピザ窯で使う薪は、オリーブ園造成時に伐採した木を乾燥して再利用。薪釜によって高温、短時間で焼き上げることで香ばしさをプラスするだけでなく生地や具材をふんわりと包み込みます。
さらに、施設内の搾油スペースで搾られたフレッシュなオリーブオイルを使うのも、シェフの譲れないこだわりの一つ。青々しい香りと軽やかな口当たりが特長で、季節ごとに変わる自家農園の野菜や「岩屋漁港」で水揚げされる魚介といった、“淡路島の恵み”を引き立てます。土地の香りと味わいが凝縮された一皿をご賞味あれ。
・ 一枚ごとに異なる感動!“淡路島の旬”を焼き上げたピッツァ

『“野菜の遊園地”ピッツァ』1,600円
看板メニューは『“野菜の遊園地”ピッツァ』。キャベツとベーコンをじっくり煮込んで作られたピューレは、濃厚ながらも優しい甘みとうま味を兼ね備え、トマトソースの酸味をまろやかに包み込みます。その上には自家栽培で育てられた12種類の旬野菜が彩り豊かにトッピングされていて、一口ごとに新しい表情の味わいと出合えるのが魅力。
みずみずしい野菜の爽快感、自然な甘み、それぞれの舌ざわり、そしてほろ苦さなど、一枚のピザに驚くほど多彩な風味が詰まっています。生のままトッピングするわけではなく野菜の風味がより豊かになるように焼くなど、素材ごとにフレンチの技法をひと手間加えたられているため、野菜それぞれの個性が際立ち、噛むほどにうま味が重なり合う“食べ進めるほど楽しいピザ”です。

『淡路島マルゲリータ』1,600円
『淡路島マルゲリータ』は、赤と黄のセミドライトマトのうま味が凝縮されていて、かじった瞬間に甘酸っぱさがじゅわっと広がります。そこに絡むモッツァレラチーズはとろけるようにクリーミーで、コクのあるミルク感が口いっぱいに広がり、トマトの酸味と見事に調和。
仕上げに散らされるバジルは、摘みたてならではの清涼感のある香りで、一口ごとに爽やかな風が抜けるような余韻を残します。シンプルながらも素材の力強さと鮮度の高さをダイレクトに感じられる、完成度の高い一枚です。

『淡路島岩屋漁港のタコ足丸ごとピッツァ』2,300円
見た目のインパクトが抜群のこの『淡路島岩屋漁港のタコ足丸ごとピッツァ』は、大ぶりのタコ足が豪快にトッピングされています。ひと噛みするとプリッと弾けるような食感が楽しめ、噛むほどに濃厚な魚介のうま味がじんわりと広がります。香ばしく焼き目をつけたナスはとろける食感とほろ苦さがアクセントとなり、タコのうま味を一層引き立てます。
さらにトップには、マリーゴールドの花びらが散りばめられ、華やかな彩りとともにほのかな花の香りが加わり、五感で楽しめる一枚に。食べ終わった後も記憶に残る特別なピザです。

『淡路島チチニエッリ』2,200円
女性に人気の『淡路島チチニエッリ』は、淡路島産のしらすをたっぷりとのせた一枚。口に入れた瞬間に広がる磯の香りと塩気がクセになりそう♪そこに万願寺唐辛子が加わることで、ほんのりとした辛みと香ばしさが絶妙なバランスを生み出します。さらに、小さくカットされた瀬戸内レモンの爽やかな酸味が全体を軽やかにまとめ、後味は驚くほどスッキリ。仕上げに丸ごと半分トッピングされたレモンを絞ることで香りと酸味が一層引き立ち、最後まで爽快な香りが長く続きます。
ピザは全商品持ち帰ることも可能。ここでしか味わえない特別な一皿をぜひ自宅でも♪
・スイーツと旬果実が香るドリンクのマリアージュも

『“アールグレイ インゼン”紅茶ケーキ〜アイスクリーム添え〜』1,100円
“淡路島の旬”がふんだんに取り入れられたスイーツも、ここに来たら味わいたいところ。おすすめは『“アールグレイ インゼン”紅茶ケーキ〜アイスクリーム添え〜』。世界中で愛されるフランスの紅茶ブランド「ダマンフレール」の茶葉を使った香り高いクリームと、甘酸っぱいイチジクをふんわりジェノワーズで挟んだ上品な一皿です。
「ダマンフレール」は17世紀にルイ14世へ献上したことをきっかけに広まり、今もなお紅茶の名門として知られている品種。その深い香りとイチジクのつぶつぶ食感は、ピザの後でも軽やかに楽しめ、ほどよいアクセントに。添えるアイスは「淡路島バニラ」「自家農園のソルベ 『柑橘』」「 自家農園のソルベ『ブルーベリー』」から選べ、気分に合わせて楽しめます。

『Virgin Valley農園のコンポートティーソーダ』770円
さらに『Virgin Valley農園のコンポートティーソーダ』も人気。「ダマンフレール」のティーシロップに、農園で採れた季節の果実のコンポートを合わせ、炭酸でシュワッと爽やかに仕上げた一杯です。取材日にはブルーベリーが使われ、果実の甘酸っぱさと紅茶の芳醇な香りが重なり、食後を心地よく締めくくってくれました。ここでしか味わえない“地産地消のデザート&ドリンク”です。
・ 絶景のオリーブ畑を臨むグランピング施設

併設のグランピング施設は、絶景のオリーブ畑を見渡せるという眺望の良さから近畿エリアなどの観光客から特に人気です。今や他にはない絶景のオリーブ畑を見渡せるグランピング施設として親しまれていますが、もとは山間部のため人が訪れることが少なく、「山間部の絶景をもっと多くの人に知ってほしい」との思いからここの開拓が始まったそう。

プライベートドッグラン付きのドーム型テントが4棟、海を望むオーシャンビューエリアが4棟がスタンバイ。家族、カップル、友人同士、インバウンド客まで幅広く利用できます。コンセプトは“自然との共生の中にあるラグジュアリー”で、大自然に抱かれながらも快適に過ごせる設計が、ここにしかない魅力を生み出しています。
オリーブ畑を散策したり、収穫体験に参加したりアクティビティも充実しています。“農”と“旅”が交わる新しい滞在スタイルが、今注目を集めています。
淡路島の自然がもたらす豊かな恵みと、料理人の技、そして特別な時間を過ごせる空間。「ビストロカラト Virgin Valley 淡路島」は、訪れる人すべてに新しい発見と感動を与えてくれる場所です。旅の目的地として、そして日常から解き放たれるひとときとして、この地でしか味わえない体験をぜひ楽しんでみては?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年9月30日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。








