JR加古川駅から徒歩約3分の場所にある「播磨珈琲焙煎所」。自家焙煎のスペシャルティコーヒー豆の販売を中心に、メインの焙煎機と、シェアできる焙煎機の2台を導入し、お客さん自らが焙煎できる新しい形のコーヒースタイルを提案しています。ここに来ればきっと自分好みの豆に出合えるはず。こだわりのコーヒーライフを始めてみませんか?
「播磨珈琲焙煎所」
JR加古川駅から南東へ徒歩約3分ほど、にぎわいをみせる駅前から一本入った路地にひっそりと佇む「播磨珈琲焙煎所」。自家焙煎のスペシャルティコーヒー豆を扱うロースタリーです。
もともと神戸で8年間、コーヒー店を営んでいたという店主。結婚を機に自身の地元である加古川に戻り、2022年10月にかねてより念願だった焙煎機を導入し、店をオープンしました。
ブラックとグレーを基調としたインダストリアルな外観を目印に訪れて。
扉を開けると、コーヒーの芳(かぐわ)しい香りが出迎えてくれます。店内は天井が高く一目で奥まで見渡せる開放感たっぷりの空間。正面にはカウンター越しに大型の焙煎機が並び、ライブ感を味わえます。
コンセプトは「好みの豆が見つかる焙煎所」。現在、全国に1,200人ほどしかいないというJ.C.Q.A.コーヒーオンストラクター1級の資格を持つ店主が、豆の仕入れから焙煎、販売までを手がけ、お客さん一人ひとりの好みに合わせた豆を提供しています。
メインの5kg焙煎機の他に、1kgのシェア焙煎機を設置しているのも同店の特徴の一つ。お客さん自らが豆を選んで焙煎をする、新たなコーヒースタイルを提案しています。利用する人はこれからカフェを始めたい人や自家焙煎を始めたい人などさまざま。コーヒーのことを知りたい人、学びたい人が同店を訪れます。
個性あふれる焙煎豆
店頭には、シングルオリジンやブレンドを含めて常時11種類のスペシャルティコーヒー豆が並びます。「冷めたら味が変わってしまった」「お店で飲んだ味と自宅で淹(い)れた味が違った」そんなお客さんの悩みを解決すべく、厳選した豆を取りそろえ、豆の個性を引き出し安定した焙煎を心がけているそう。
高品質な焙煎豆を100gから購入でき、価格も550~850円とリーズナブルに購入できるのも、いろんな種類の豆を気軽に味わって欲しいという思いから。気になる豆があれば気軽に相談してみて。
ラインアップは春と秋に変わるオリジナルブレンド『播磨ブレンド』2種と、シングルオリジン9種をスタンバイ。
取材日の『播磨ブレンド』は、『ビター』(650円/100g)と『ミルク』(800円/100g)。『ビター』はスモーキーな香りとカカオ感のある甘みと苦みが特徴です。対して『ミルク』はなめらかな口当たりで、心地よい酸味とスッキリした後味が魅力。どちらもバレンタインの時期にふさわしい、チョコレートとのペアリングがピッタリなラインアップ。
シングルオリジンは、スパイシーな香りとカカオのような苦みのある『タンザニア』(580円/100g)や、キャラメルのような甘みが特徴の『コロンビア』(650円/100g)、ベリー系の甘みとモカの香りとやわらかな苦味と後味が魅力の『エチオピア』(780円/100g)、白桃のような甘さと苦みがある『インドネシア』(780円/100g)など、どれも個性あふれる銘柄ばかり。
店内には、「この前の豆は苦みが強かったから、次はもう少し苦みを抑えたのがいいな」「朝食に飲むにはどんなコーヒーが合う?」そんな会話が飛び交います。フードペアリングやそれぞれのシーンにあった豆を想像しながら選ぶ時間も楽しいですね。
ロースタリーで味わう贅沢な一杯
『コーヒー(HOT/ICE)』550円 ※Lサイズは+100円
挽(ひ)きたてのコーヒーを店内のイートインスペースで味わうこともできます。注文を受けてから1杯ずつ丁寧にハンドドリップで抽出。ガラス製のカップで提供されるので、口当たりがなめらかでコーヒー本来の色味を目でも楽しめるのも魅力です。コーヒーをシンプルに味わってもらいたいという思いから、あえて店内には砂糖やミルクは置いていないそう。コーヒー本来の豊かな香りを楽しんで。
『コーヒー』はテイクアウトもできます。タンブラーやマグカップを持参すると100円引きになるうれしいサービスも。
『飲み比べ3杯セット』1,000円
11種類の焙煎豆の中から気になる豆や好きな豆を3種類選んで、飲み比べができるセットも人気。味わいや香りの違いを楽しめるのも同店ならではの楽しみ方です。
一人でじっくりと味わうも良し、気さくな店主夫婦との会話を楽しむのも良し。思い思いの時間を過ごして。
シェア焙煎やドリップセミナーも
播磨エリアでは珍しい「シェア焙煎」にも注目を。ここ数年、自粛期間に伴う巣ごもり需要によって、自宅でコーヒーを淹(い)れる人が増えたことから、“コーヒーは店で飲むのではなく、自ら豆を選んで自宅で飲む時代になる”と確信。お客さん自らが焙煎できる「シェア焙煎機」を導入しました。
予約をすれば、400g~最大1kgの生豆が投入できる直火焙煎機を使って、誰でも自分好みの豆を焙煎をすることができます。
焙煎を本格的に勉強したい人、興味がある人はもちろん、「イベント出店したい」「キャンプ先でおいしいコーヒーを淹れたい」など、始めるきっかけは人さまざま。初心者でもコーヒーのスペシャリストである店主が丁寧に教えてくれるので安心です。
初回は、焙煎講座(5,500円)を受講し、焙煎や豆についての基礎知識を身につけてから、練習豆を使って焙煎をします。
同店で生豆を購入する場合は、1〜2回目は焙煎機使用料770円+生豆代金が、3回目以降は焙煎機使用料1,500円+生豆代金で利用することができます。生豆を持ち込む場合は、2,200円(1時間)、3,300円(2時間)。
さらに本格的に学びたい人は、より専門性の高いコースもあるので、気軽に問い合わせを。
また、営業外の時間帯には定期的に「ドリップセミナー」も実施しています。レベルに合わせた内容を、マンツーマンで教えてもらえるので、じっくりとコーヒーと向き合いたい人におすすめ。
「シェア焙煎」、「ドリップセミナー」の予約は、店頭、電話、公式InstagramのDMから受け付けています。➡︎公式Instagramはこちら
今後は、夫婦のライフプランに合わせながら、将来的には自店で焙煎したコーヒーをゆっくり楽しめるカフェを持ちたいそう。コーヒーとともにまだまだ進化を続ける「播磨珈琲焙煎所」から目が離せません!
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年3月8日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。