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2025.1.28
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【たつの】予約必須!「SUSHI&VEGETABLE 心」心温まる空間で繊細な寿司を堪能

かつての面影が色濃く残るたつの城下町に佇む「SUSHI&VEGETABLE 心(こころ)」。予約が取れない人気店でありながら、いい意味で気取らない古民家空間が居心地良いと定評があります。店主夫妻がつくりだすアットホームな空気感も魅力の一つ。連日ほぼ満席なので、ランチもディナーも事前予約をしてから訪れて♪

・「SUSHI&VEGETABLE 心(こころ)」

“たつのの小京都”と称され、県内屈指の観光地でありながら、今もなお地元の人々の暮らしが息づく城下町。夕方になると、店の前の通りには小学生の楽しそうな声が響きます。

その日常にとけ込むように佇むのが「SUSHI&VEGETABLE 心(こころ)」。2013年に宍粟市に1号店をオープンした後、2020年11月にたつの城下町内に移転。さらに2024年、同町内にある現在の場所へと店を移しました。場所は龍野高校から西へ徒歩5分ほど。城下町のなかでも次々とおしゃれなお店がオープンしている、今注目のエリアにあります。

一歩足を踏み入れれば、そこには歴史ある日本家屋の雰囲気を生かした趣あふれる空間が。入ってすぐの土間玄関にあるテーブル席では、箪笥(たんす)や瓦に囲まれたアンティークな雰囲気のなかでゆっくりと時間を過ごすことができます。

靴を脱いで奥へ進むと、カウンター席やテーブル席、足を伸ばしてくつろげるこたつ席までさまざまな席が用意されています。

周りを気にせずゆったりと食事や会話を楽しみたいなら、2人掛けのテーブル席を予約して。

コンセプトは「料理を通して“心”を提供」。ロゴに配された「556=心」の前に付く「&」は、「人と人、心と心、産地とお客さんなど、さまざまな“つながり”を大切にしたい」という思いを表しているそう。心を提供したいという思いは、繊細な料理はもとより、行き届いたサービスや温かみのある空間からも伝わってきます。

関西と関東を行き来し、寿司店だけでなく和食や居酒屋など、さまざまなジャンルの飲食店で腕を磨いた店主。料理人としてはもちろん、仕入れやマネージメントなど、あらゆる角度から飲食業の経験を積み上げてきたそう。

オープンして間もなく、ミシュランガイド「ビブグルマン」に掲載され、連日満席の人気店に。ランチは3日前までの事前予約をするのがおすすめです。

予約が取れないほどの人気店でありながら、肩肘張らずカジュアルに寿司を味わえるのも同店の魅力。子どもを連れての来店も大歓迎だそう。自身も5人の子どもの父親という店主は、「予約の時に言ってくれたら、子ども用に納豆巻き1本からでも作りますよ」と目尻を下げます。

座敷キッズメニュー△予約時に要相談おむつ替え台×
個室離乳食持ち込みベビーカー入店
キッズスペース×子ども用食器×喫煙×
授乳スペース×子ども用イス×

 


・自慢の寿司をランチでお手軽に♪

『穂(ほのか)』2,750円

ランチタイムは『心』『悠(ゆう)』『穂(ほのか)』の3種類がスタンバイ。どれを選んでも店主自ら目利きし、姫路卸売中央市場や大阪から毎朝仕入れる新鮮な魚介をお腹いっぱい満喫できます。

すべてのメニューには、食前ドリンク(リンゴ酢)をはじめ、あら汁、茶碗蒸し、小鉢2品、自家製のガリがのったお盆がセットに。ランダムにハートのニンジンが入った茶碗蒸しなど、遊び心や創作性を取り入れた心のこもった料理ばかり。どれも毎朝かつお節と昆布から丁寧にとる一番出汁をベースに、上品な味わいに仕上げています。

取材日は、タラの白子やニシンの酢漬けなど旬の食材が登場!ニシンにはトビコで和えた菜の花も添えられていて、食感も楽しく食材から春の訪れを感じさせてくれます。

『穂』のメインは寿司10貫で、ネタはその日の仕入れ状況によって変わります。取材日はサーモンやエンガワが巻かれたヒラメ、イカ、四国産の真鯛、瀬戸内海産のサワラなどが並びました。

脂がのりきった鯛やサワラは、噛むと押し返してくるほどの歯応えからその新鮮さが伝わってきます。ネタの表面に施された飾り包丁が、シャリとネタが口の中で心地よくほぐれる繊細な食感をプラス。炙ることで香ばしさを加えたアナゴは、口に入れた瞬間ほろほろとほどけるようなやわらかさで、ふわっと広がる甘みに思わず笑みがこぼれます。

炙り、漬け、飾り包丁など、どれも素材を知り尽くした職人ならではの手技が光ります。

シャリには、有機肥料・低農薬で育てられた新潟県産コシヒカリを使用し、おいしさはもとより、安全性にも定評があります。

さらに寿司酢は、長期熟成の酒粕を原料として発酵させた「赤酢」を使用するのがポイントです。酢独特の角のある酸味が控えめでまろやかな味わいが魅力です。コクと風味がしっかりしているので、合わせる砂糖の量を極限まで控えているんだとか。

最後のこだわりは寿司醤油。たつの市の老舗「末廣(すえひろ)醤油」の本醸造醤油に、昆布とかつおの合わせ出汁を合わせた自家製のだし醤油は、赤酢を使ったシャリとの味のバランスを考え抜いた名脇役。甘めのだし醤油が、魚介の上質な脂や甘みを引き立てます。

・華やかな見た目にうっとりする海鮮丼

『心』1,650円

店名を取った『心』は、女性客の心を掴んで離さない一皿。サーモンやカンパチ、タコ、エビなど、約8種類の魚介と、色鮮やかなトビコやお新香が美しく盛られた“アートな海鮮丼”が主役です。

ピンクのヒラヒラとした飾りは、かまぼこの削り粉。魚介と一緒に口へ運ぶと、かまぼこのうま味や風味がフワッと香り、味に深みが増します。お好みでだし醤油をかければほどよく塩気が増し、食欲もかき立てられます。まずは目で楽しみ、鼻や舌でも心ゆくまで堪能して。



・ディナーは完全予約制のコース料理のみ

ディナータイムは3日前までの完全予約制で、コース料理のみ提供しています。コースは『和(なごみ)』(5,500円)、『彩(いろどり)』(7,700円)、『極(きわみ)』(11,000円)の3種類があり、先付から始まり、茶わん蒸しや本日の特上ネタ、寿司10~12貫、季節のお刺身、汁ものなどが順番に運ばれてきます。

ディナーコースの魚介は値段も質もパワーアップ!瀬戸内海産の穴子や四国の真鯛など、ワンランク上の上質な魚を使用しています。また、電話予約時にお客さん一人ひとりに何が食べたいかを必ず確認し、お客さんの好みや気分に沿ったメニューを提供するのもこだわりポイント。揚げ物や肉料理など、魚介以外のメニューにも対応してもらえるので、気軽に相談してみて♪

店主が創意工夫し、鮮度や味だけでなく見た目にまでこだわり抜いた芸術的な同店の料理。古民家空間を楽しみながら味わえるのは、たつのの城下町にある「SUSHI&VEGETABLE 心」ならではです。特別な日や自分へのご褒美に、ぜひ予約をしてから食べに訪れてみて。

■詳細情報

■DATA

SUSHI&VEGETABLE 心(こころ)

所在地
兵庫県たつの市龍野町日山386-2
電話番号
080-2255-0276
営業時間
ランチ/11:00〜14:00
ディナー/17:00〜22:00
※3日前までの事前予約がベター

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年2月19日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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