豊かな自然に囲まれた加西市田谷町にあるカフェ「urumi gallerycafe(ウルミ ギャラリーカフェ)」。神社の境内に建つギャラリーカフェでは、店主が制作した家具や木製品、手仕事が感じられるセレクト雑貨がずらり。商品として販売されているこだわりのインテリアや器を実際に使用しながら、加西産の無農薬小豆やこだわりの食材を使った料理が楽しめます。珍しい神社境内のカフェで、心も体も浄化されるようなひとときを過ごしてみては?
「urumi gallerycafe(ウルミ ギャラリーカフェ)」
加西市の八王子神社の境内に佇むギャラリーカフェ「urumi gallerycafe(ウルミ ギャラリーカフェ)」。店名の「urumi」はこの神社の所在地で、播磨風土記に記載されている「雲潤(うるみ)の里」に由来します。
もともと家具職人として、無垢の木を使った家具や雑貨をデザイン・造形していたオーナー夫妻。家業を継いで、“神社というカルチャーを自分たちの世代の人たちにも身近に感じてほしい”という思いから、この店をオープンしました。
木と白壁を基調としたナチュラルな店内に、オーナー手作りの黒のカウンターでシックにまとまった空間。木の温もりを感じる家具や食器に触れ、加西産の黒豆茶のウエルカムティーを飲めば自然と心がほぐれます。
加西産「丹波大納言小豆」を使用した和メニューを展開
同店ではこだわりの小豆を使用し、神社にちなんだ和なメニューを季節ごとに展開。小豆は加西市の酒米農家「ten」が育てた、貴重な「丹波大納言小豆」を使用しています。農薬や化学肥料は使わず、播州の豊かな大地で育った良質な小豆は、大地を味わうようなしっかりとしたうま味とふっくら食感がたまりません。素材そのものの味を大切にし、素焚糖(すだきとう)で優しい甘さに仕上げています。
『どらやき』400円
看板商品は「丹波大納言小豆」をシンプルに味わえる『どらやき』。“できるだけ体に負担の少ないものを”という思いから、播磨地域をはじめ全国から厳選した国産素材を使って丁寧に作られています。白玉粉を使用した生地はふんわり、もちもち。やさしい甘さに仕上げているので、大人も子どももおいしく食べられます。注文してから焼き上げるので、できたてがいただけるのもうれしいポイント!さっぱりした味わいで、「もうひとつ食べたい!」と思うほど、やみつきになるおいしさです。
左から『2種のお豆腐白玉』『クリームチーズといちじく』各550円
国産大豆を使った豆腐と新潟産白玉粉を使用した『2種のお豆腐白玉』の中には、青森県産ヨモギが香るモチモチの白玉団子入り。餡子と白玉の贅沢なコラボレーションが楽しい一品です。
『クリームチーズといちじく』は、有機アールグレイで煮たドライいちじくと北海道産クリームチーズが餡と合わさることで、まろやかで濃厚なクセになる味わいのどらやきに仕上がっています。いちじくのプチプチ食感にも注目して。
見た目も華やかなプレートメニュー
『どら焼きデザートプレート』1,250円
一年中楽しめる、どらやきの生地を使用したどらやきパンケーキプレートも注目です。ほどよくお腹を満たしてくれ、ランチやカフェタイムにおすすめです。
『どら焼きデザートプレート』は、餡子とミルクジェラートをたっぷりのせ、豆腐を使った白玉を添えたデザートプレート。ひんやりさっぱりいただけるミルクジェラートと餡は最高の組み合わせです。トッピングが豊富なので、プレートの中で自分なりの小さなどらやきを作って楽しんでみたり。餡とのさまざまな組み合わせが楽しめる一皿です。黒蜜をかけて甘さをプラスして。
季節を彩る限定スイーツも
『玄米餅のお善哉』1,200円 ※11月中旬~2月末限定
寒くなると食べたくなるぜんざい。冬のはじめの11月中旬ごろからは季節限定のぜんざいが登場します。自家製の餡を贅沢に使い、甘さ控えめの大人の和スイーツ。柔らかく炊き上げたお餅との相性は抜群です。お口直しには、ほんのり酸味が利いた自家製の金柑を。
『雲潤 秋のあんみつ』1,300円 ※10月中旬~寒くなるまで
絶妙な食感がたまらない寒天が主役のあんみつ。抹茶アイスのほかに秋の味覚、栗やイチジクに彩られた鮮やかな色合いも魅力です。後味がスッキリとした黒蜜をたっぷりとかけて召し上がれ。
『珈琲ゼリー』1,000円 ※春~夏限定
ハンドドリップで丁寧に淹(い)れた雲潤コーヒーを贅沢に使用したコーヒーゼリー。甘さ控えめに優しく立てた生クリームとジェラート、トップに自家製小豆をあしらった、ちょっぴり大人のデザートです。混ぜながら味の変化を楽しむのもいいですね。
ゆったりとした空間でカフェタイムを過ごしてもらいたいと、1~2人での来店をお願いしているとのこと。こだわりのスイーツを味わいながらしっぽりとしたひとときを楽しんで。
手土産にもおすすめのスコーン
『全粒粉プレーン』350円 『2種のハーブとゴルゴンゾーラ』400円
※プレーンは通年メニュー、その他のスコーンは週替わり
国産の全粒粉や生クリームを使って作られたスコーンは、中はしっとり、外はさっくりしていて軽い口当たり。食べ進めるごとに、自家栽培の無農薬ハーブとゴルゴンゾーラの豊かな香りが広がります。食べ応えがあり、軽食にもぴったりの一品です。
スコーンは毎週日曜に焼いていて、売切れ次第終了とのこと。週替わりのスコーンメニューは公式Instagramをチェックして。テイクアウトして自宅でのティータイムや手土産にもおすすめです。
➡︎公式Instagramはこちら
丁寧につくられた木工品とセレクト雑貨
プレートメニューで使われている木の器やカトラリーは、オーナー夫妻がデザイン・制作したもの。「自然がゆっくりと育んだ木を無駄なく大切に使い、生活を豊かに楽しめるように」という思いを込めてつくられています。
商品はお店で購入することができ、家具はオーダー制作も受け付けているそう。店内で実際に触れてその風合いの良さとこだわりを感じてみて。
雑貨は神社にゆかりのあるものや、手仕事が感じられるものを全国からセレクト。軽食メニューで出てくる漆の竹箸は越前漆器のもので、店内で購入可能。新潟のクラフトメーカーが作る美しいガラスポットや新潟三条の万能包丁などもあり、自分用にもギフトにもぴったりな品々が並びます。
包丁を贈ると縁起が悪いとよく言われますが、そのお祓(はら)いをしてくれるというのも神社ならでは。
人気のだるまは陶器製で、おみくじになっています。カラフルなかわいらしい見た目にほっこり。訪れた際はぜひ引いてみて。
「urumi(雲潤-うるみ-)」という名のとおり、大地の恵みをたっぷりと取り入れた心も体も潤うカフェ。今後も、自分たちの肌感を大事にした季節を感じるメニューを展開していく予定とのこと。野山の景色と共に四季の味が楽しめ、また訪れたくなる店です。
カフェ利用の際にはあわせて参拝するのがおすすめ。神社には遊歩道や古墳もあり、境内を散策することができます。緑の深まる季節は、神聖な空間と心地よい風に吹かれ、リラックスした時を過ごせそう。
気さくなオーナー夫妻との談笑もカフェでの楽しみのひとつ。アイデアに溢れたお店のこわだりや丹精込めてつくられた家具のエピソードを聞きに、ぜひ一度訪れてみては?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年9月13日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。