2023年1月、洲本市五色町にオープンしたカフェ「大六(だいろく)珈琲」。神戸淡路鳴門自動車道津名一宮ICから、夕日で有名なサンセットラインを車で20分ほど進んだ場所にあるお店です。豆やマシンにこだわったスペシャルティコーヒーや自家製の焼き菓子が大人気。周りはノスタルジックな雰囲気漂う港町で、都会の喧騒を忘れてリフレッシュできそう。コーヒー片手に散策して穏やかな時間を過ごしてみては。
元漁協をリノベーション「大六(だいろく)珈琲」
2023年1月、洲本市五色町にオープンしたカフェ「大六(だいろく)珈琲」。神戸淡路鳴門自動車道津名一宮ICから車で15分ほど海沿いを走り、そこから港の方へ降りると同店があります。漁師の家系に生まれたオーナーの息子さんが、その時の屋号「大六」の名前を残したいと思ったのが店名の由来だとか。築60年の漁協の建物をそのまま生かした外観は趣たっぷり。目の前の漁港はノスタルジックな雰囲気が漂い、映画のワンシーンのような景色が広がります。
家族で営む同店はアットホームな雰囲気で、家族連れのお客さんも多数。オープンから間もないにもかかわらず、多くのお客さんが訪れる人気店となっています。
店内は、もともとあった建物の傷や落書きなど、味のある部分を残しつつおしゃれにリノベーション。階段の途中に秘密基地のような座敷を設けるなど、遊び心あふれる空間となっています。
窓際のカウンターから眺めることができるのは、夕日で有名な淡路島西海岸の海。きれいな景色とおいしいコーヒーで時間が経つのも忘れてしまいそう。贅沢な癒やしの時間をたっぷり味わうことができます。
日本で一台のマシンで淹れるスペシャルティコーヒー
同店のコーヒーは、すべてエスプレッソマシーンで抽出。コーヒー本来の濃厚で深いコクを味わうことができます。使用しているエスプレッソマシン「STORM(ストーム)」は世界有数のエスプレッソマシンメーカー「Astoria(アストリア)」のもので日本に10台しかないとか。その中でもこちらの色は日本初導入のカラー。日本でお目にかかれるのはここだけです。また、豆を挽(ひ)く「mythos(ミトス)」のグラインダーも日本で一台しかないレアもの。こだわりのマシンを使用した特別な一杯を味わうことができます。
豆は南あわじ市の焙煎所「base coffee(ベースコーヒー)」から取り寄せ。高品質なスペシャルティコーヒー100%で、豆本来の奥深い風味を存分に楽しめます。
コーヒーメニューは『カフェラテ』(650円)、『アメリカーノ』(550円)、『ヘーゼルナッツラテ』(680円)、『キャラメルラテ』(680円)の4種類がラインアップ。店内の中央にあるカウンターの中で丁寧に淹(い)れてくれる様子が見えるのも楽しみの一つ。待っている間もワクワクが止まりません。
『カフェラテ』650円
中でも一番人気は、「淡路島牛乳」をたっぷり使用した『カフェラテ』。オーナーの息子さんが作るラテアートに心がほっこり。独学で学んだというから驚きです。そのかわいらしさに飲むのがもったいなくなってしまいそう。量は一般のカフェラテより多い8オンス。コク深い豆の香りとまろやかなミルクがマッチしていて、苦みも少なく、ごくごく飲めるおいしさです。
オーストラリアから取り寄せた茶葉を使用した『チャイ』(600円)も隠れた人気メニュー。使用している茶葉「プラナチャイ」は原材料がすべて自然素材というこだわりの一品。豆乳の優しい甘みとスパイスの余韻を楽しめるスペシャルな一杯となっています。
こだわりの自家製焼き菓子とベーグル
『本日のパウンドケーキ』1カット500円
ドリンクとセットで人気なのが、自家製の焼き菓子やベーグル。その季節の出合いを大切にし、できるだけ地元の物を使いたいというこだわりから、定番商品はなく、日によって店頭に並ぶメニューが変わるとのこと。色々なメニューに出合いたくて何度も通ってしまいそうです。購入前に試食もできるのでお気に入りの商品を見つけてみて。
『shimaフィナンシェ』プレーン380円、抹茶400円
中でもオープン時から人気なのが、フランス帰りのパティシエであるオーナーの息子さんが作る『shimaフィナンシェ』。オーブンで香ばしく焼き上げられ、外側のカリカリした食感と中のふんわり食感がベストマッチ。今まで味わったことのないおいしさです。焼きたてをそのまま食べて欲しいという思いから、パック詰めはせずそのまま販売。焼きたてのサクサク食感をいつでも味わうことができます。
『ベーグル(スパイシーキーマカレー&チーズ)』450円
オーナーの作るベーグルも大人気。こちらも日によってメニューが変わるので、どんなベーグルが登場するかは当日のお楽しみです。取材日には『スパイシーキーマカレー&チーズ』がスタンバイ。国産小麦、全粒粉で作られ、ボリュームたっぷり。心もお腹も大満足の一品です。
『イチゴショートケーキ』1,350円
旬のフルーツを使用した季節限定商品も。『イチゴショートケーキ』はケーキに負けない甘さで有名な地元五色町の「山城農園」のイチゴを使用。ケーキの美しい断面と大粒イチゴがインパクト抜群。思わず見とれてしまいそう。コーヒーとの相性も抜群なので、ぜひセットで味わってみては。
店内の商品はすべてテイクアウトが可能。周りには漁船や風車など思わず足を止めたくなる風景があふれ、食べ歩きには最高のロケーションです。潮風に吹かれながらコーヒーとお菓子をお供に散策してみては。
おいしいドリンクとアットホームな雰囲気であたたかく迎えてくれる「大六珈琲」。友達同士や家族連れはもちろん、一人でもゆっくりとくつろげる空間となっているので、いろんなシーンで利用してみては。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年3月5日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。