夢前川沿いにあるおしゃれなパン屋「バッケン・ディヒター」。自家製天然酵母を使ったパンや、噛むほどにおいしさが深まるドイツパンなど、風味豊かなパンが自慢のお店です。一度食べたら忘れられない「バッケン・ディヒター」のパンの魅力を、あなたも味わってみては?
ヨーロピアンでおしゃれなパン屋「バッケン・ディヒター」
山陽電車夢前川駅を、夢前川に沿って北上したところにある白壁のおしゃれな一軒家。このお店が、地元で人気のパン屋「バッケン・ディヒター」です。
まるでヨーロッパの街並みにありそうな洗練された雰囲気のたたずまい。お店の外観もさることながら、店内もアンティーク雑貨やアイアンの什器などで統一されておしゃれ!ここが姫路ということを忘れてしまいそうです。
ドイツ語で「パン作家」という意味の「バッケン・ディヒター」では、ブーランジェ自身がパン作家として、1つのジャンルにとらわれずさまざまな国の多岐にわたるパンを焼いています。中には、あまり見かけないような珍しいパンも。朝一番から夕方まで一日中パンが焼かれ、たくさんのパンが所狭しと並びます。
店内にはイートインスペースも併設。四季折々、豊かな表情を見せる夢前川を眺めながら優雅な時間を過ごせます。購入したパンはサービスで温めてくれます。奥さんが挽(ひ)きたての豆で、心を込めてハンドドリップで淹れてくれる『コーヒー』(410円)と共に召し上がれ!
ドリンクメニューはその他にも、『紅茶』(410円)、『ココア』(515円)、『カフェオレ』(515円)、『カフェラテ』(515円)があります。
風味が別格!自家製天然酵母を使ったパン
ハード系のパンが自慢!国産原料だけにこだわらず、そのパンに合った産地の小麦粉や全粒粉を使い、“粉の風味”を大切にしています。「バッケン・ディヒター」のパンに欠かせないのが2種類の自家製天然酵母。手間暇をかけて生育した天然酵母を使うことで、風味に特徴があるパンが完成します。噛めば噛むほどに風味が口いっぱいに広がる天然酵母パンは、一度食べればハマること間違いなし!
『P.C.S』260円
ぶどう種からおこしたルヴァンを使った『P.C.S』は、水曜日と金曜日限定で販売されます。パイン・クリームチーズ・ストロベリーが入っていて、それぞれの頭文字をとって名付けられた女子好みの一品。ドライパイナップルを練りこんだルヴァン生地で、たっぷりのクリームチーズを包み込み、仕上げには有機ストロベリージャムをトッピング。ルヴァン独特の酸味とのバランスが抜群です。
『ザワーブロート ブルーベリー』(1/4カット)345円
『ザワーブロート』には、ライ麦粉から10日間かけて培養したサワー種を使っています。サワー種は栄養価が高く、ビタミンやミネラル、食物繊維がたっぷり!国産小麦粉50%、ライ麦30%、小麦全粒粉20%の割合で配合した粉にサワー種を70%使用した、しっとり優しい口当たりのパン。定番のプレーンだけでなく、季節限定の『ザワーブロート ブルーベリー』『ザワーブロート いちじく』など、種類が盛りだくさん!お店でお酒に漬け込んだワイルドベリーとブルーベリーがたくさん練り込まれたフルーティーなパンです。
『M.C.Wブロート』240円
こちらもサワー種を使った一品。マカダミアナッツ、カシューナッツ、ウォールナッツの3種のナッツがごろりと入っています。じっくりとナッツをローストしているので、ナッツの風味が豊か!トーストしてバターをたっぷり塗って召し上がれ。
天然酵母パンは日が経つごとに酸味が増して、味の変化を楽しめるのも魅力。冷蔵で1週間もつので、日ごとに変わる味の変化を楽しんでみて!
「今日は何の日?」通うのが楽しくなる日替わりパン
『プレッツェル』194円
「バッケン・ディヒター」では日替わりのパンが登場します。取材日の金曜はドイツの代表パン『プレッツェル』。茶色い焼き色が見るからにおいしそうで食欲をそそります。上にかかった藻塩が味をぐっと引き締めて味のアクセントに。ビールを片手に大人なペアリングもおすすめ。
火曜日『カイザー(オーストリア)』、水曜日『フォカッチャ(イタリア)』、木曜日『ロデブ(フランス)』、金曜日『プレッツェル(ドイツ)』、土曜日『ベーグル(アメリカ)』と、毎日異国情緒あふれるパンが焼きあがります。聞き慣れない珍しいパンもあり、思わず毎日足を運びたくなりますね!
迷ったらコレ!おすすめパン
『あんHard』(1本)650円 (ハーフ)325円
あんこ好きにはたまらないパンが『あんHard(ハード)』。ルヴァン酵母を使ったやわらかめのハード系生地に、これでもかという程ぎっしりと粒あんが包み込まれています。そのどっしりとした重さにビックリ!
『17穀カンパーニュ』(1ホール)2,052円
水曜日と金曜日限定のルヴァン酵母を使った『17穀カンパーニュ』。1ホールなんと直径約30cmほどの超ビッグサイズ!1/2サイズ1,026円、1/4サイズ513円で切り売りもしています。キヌアやもちきび、黒豆グリッツなど17種類の雑穀が入って食物繊維たっぷりの田舎パンです。じっくりと長時間焼き上げることで皮は厚くて硬め、中はもちもちの食感。見た目はシンプルですが、17種類の雑穀の味が折り重なり、複雑で奥深い味わいです。
左から『ロッケンブロート(カレンズ&白けし)』770円、
『ロッケンブロート(くるみ&セザム)』770円、『ロッケンブロート(プレーン)』720円
毎週金曜に3本しか焼かれない希少な『ロッケンブロート』。製法も珍しく、ライ麦100%の生地を蒸し焼きにしています。手にするとどっしりと重く存在感たっぷり。サワー種独特のキュッとした酸味とライ麦の風味を心いくまで楽しめる“究極のライ麦パン”です。味は『カレンズ&白けし』、『くるみ&セザム』、『プレーン』の3種類を毎日1本ずつ用意。ハーフでも販売しています。薄くスライスしてそのまま食べるのはもちろん、スモークサーモンやハム、チーズと一緒に食べるのもおすすめですよ。
『ベーコンエピ』172円
フランスパンやドイツパンなど、ハード系のパンが自慢の「バッケン・ディヒター」。オープンから17年目となる今でも、変わらぬ味と人気があるのが『ベーコンエピ』です。いくらでも食べられそうなサクッと軽い口当たり。噛むほどにベーコンの塩味と粉の風味が口いっぱいに広がります。
『オレンジフロマージュ』236円
季節限定メニューにも目が離せません!夏季はオレンジを使った爽やかな『オレンジフロマージュ』。水・金・土曜日のみ販売されます。たっぷりのクリームチーズを、オレンジジャムとフランボワーズの実でほんのりピンクに色づいたパン生地で包んでいます。オレンジの甘さ、フランボワーズの酸味、クリームチーズのまろやかさがベストマッチした、この夏絶対に食べて欲しい一品です。
売り切れ御免!予約必須な5種類の食パン
『食パン ラムレーズン』(一本)562円
ソフト系からハード系、菓子パンから総菜パンまでバリエーション豊かな「バッケン・ディヒター」のパン。その中で毎日必ず予約が入り、完売するほどの人気があるのが食パンです。食パンの種類はプレーン、ラムレーズン、ブルーベリーとヘーゼルナッツ、いちじくとくるみ、イギリスの5種類。
『食パン ラムレーズン』(ハーフ)281円
お店でラム酒に漬け込んだラムレーズンが練り込まれたこちらは、子どもから年配の人まで幅広いお客さんに人気の味。焼かずにそのまま食べればしっとりとやわらかく、粉の風味も楽しめます。
食パンは毎日10時ごろと14時ごろの2回焼き上がるので、この時間が狙い目!確実に買い求めたい人は電話で取り置きをするのがおすすめです。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2019年5月11日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。