2025年4月1日、姫路市四郷(しごう)町にオープンしたパン屋「るみえる」。地元農家と土作りからこだわって育てたお米を米粉にし、国産の小麦粉とブレンドしたこだわりパンが並びます。低温発酵でもっちり仕上げた一番人気の食パンや、米粉100%で作る焼き菓子にも注目!毎日でも通いやすい手ごろな価格設定も魅力です♪
・「るみえる」
姫路市街地から南東に車を10分ほど走らせた四郷(しごう)町に、2025年4月1日、パン屋「るみえる」がオープン。同じ敷地内にあるヘアサロン「Lumiere…(ルミエル)」とカフェ「michele…(ミシェル)」、野里にある「ざっか・cafe灯」の系列店として誕生した同店は、外観も内観もオーナーのセンスが光るオシャレなデザインで、爽やかなブルーの扉が目印です。
同店を運営するのは、就労継続支援B型事業所「るみえる」。「誰一人として、とりのこされない未来へ」というコンセプトのもと、障がいを持つスタッフも一部裏方の作業を担当しています。また、地域とのつながりも大切に、高齢化が進む農家のもとへ見守りも兼ねて直接足を運び、パンに使う野菜を仕入れるなどして地域と共に歩む店を目指しています。
店内には女心をくすぐるかわいらしいインテリアがあちこちに置かれ、まるで雑貨店のような雰囲気♪こぢんまりとしたスペースですが、その分スタッフとの距離も近く、「今日のオススメは?」なんて会話も聞こえてきます。
パンのラインアップは日替わりで、常時8〜10種類ほど。オープンの11:00にはスイーツ系、惣菜系、ハンバーガーが並び、11:30ごろには出来たての食パンが続々と運ばれてきます。食パンは電話で取り置きも可能です♪
さらに、おやつやプチギフトにぴったりの焼き菓子もスタンバイ。現在はまだ3種類のみですが、今後はパンとスイーツの店として、スイーツのラインアップを増やしていく予定だそう。
・もっちり食感とやさしい甘さが魅力の食パン
『食パン』(2斤)920円
同店の原点であり、看板商品として一番人気を誇るのが『食パン』。元々カフェで提供していた厚切りトーストはスタッフが手作りしていて、当時はまだ米粉を使用していなかったそう。同店をオープンするにあたって、地元農家と手を取り合い、米粉を使ったパン作りを行うことに。米粉と小麦粉の配合の調整を幾度となく重ね、現在のレシピへとたどり着きました。
米粉の原料となるお米は農家と土作りから取り組み、スタッフも田植えに参加。まさに0から作り上げるパンは手間も愛情もたっぷりと込められています。見た目はカリッとした焼き上がりですが、食べてみると耳までほぐれる柔らかさ。低温発酵でしっかり生地を熟成させることで、もっちりとした食感に仕上がっています。
1日目は焼かずにそのまま、2日目はレンジで20秒ほど温めてからトーストするのがオススメ。まずはバターもジャムも付けずに、お米の自然な甘みを口いっぱいに感じてみて♪
・パンは日替わりで8〜10種類♪
『黒ごま塩バターあんこ』(1個)260円
日替わりのパンの中でも、お客さんから好評の声が多く、スタメンになりつつあるというのが『黒ごま塩バターあんこ』。濃厚な小倉あんと北海道産バターの組み合わせに、ピンクソルトがマイルドな塩味をプラス。さらに生地にたっぷり練り込まれた黒ゴマの香ばしさが噛むほどに広がり、甘じょっぱさと滋味深さのハーモニーがなんともクセになります。
『アーモンドハニー』(1個)260円
かわいらしいハートの形が目を引く『アーモンドハニー』は、電子レンジでリベイクするとハチミツがじゅわっと溶け出しよりスイートな味わいに♪さらにアーモンドのコクとハチミツが合わさることで、キャラメルのような甘さになるから不思議です。もちもちの生地とカリッとしたアーモンドのコントラストも楽しい一品。甘党さんは見かけたらぜひ選んでみて。
『ジャーマンポテト』(1個)280円
自社の畑で育てる野菜を使ったパンも不定期に登場します。取材日は採れたてのジャガイモをふんだんに使った『ジャーマンポテト』がお目見え。ジャガイモは小さめにカットされ、食べやすいよう工夫されています。ピリッと利いたコショウがジャガイモの甘みを引き立てて、一口、二口と止まらなくなるおいしさです♪
畑ではこのほか、ほうれん草やサニーレタス、水菜、ルッコラなども育てていて、時には地元の農家から仕入れる野菜を使うこともあるそう。
・女性や子どもでも食べやすいハンバーガー
左から『メンチカツ バーガー』600円、『クリームコロッケ バーガー』500円
「たまにはハンバーガーを食べたいけど、カロリーが気になる…」「一人で食べきれるか不安…」という人は、「るみえる」のハンバーガーをチェックしてみて♪ 「女性や子どもでも食べやすいように」と小ぶりに作られたハンバーガーは、コロンとしたビジュアルで愛らしさ満点!バンズはパン同様、米粉をベースにしているのでカロリーが大幅カット。さらにもっちりとした弾力で満足感もたっぷりです。
また、具材のメンチカツやクリームコロッケは併設のカフェで手作り。お肉は地元の精肉店から仕入れ、調理は管理栄養士が担当しています。メンチカツは甘辛ソースが決め手の優しい味わいで、甘いバンズとの相性もGOOD!クリームコロッケは濃厚でとろりとした口当たりが魅力。どちらも具材の存在感はありながらも、バンズのおいしさが際立つ“パンが主役”のハンバーガーです。
・おやつや手土産に焼き菓子もゲットして♪
手前から時計回りに『スノーボール』、『フィナンシェ』、『マフィン』各250円
米粉100%で作る焼き菓子は、パティシエ監修の本格派ぞろい。取材日は、プレーン・チョコ・抹茶の3種の味と香りを楽しめる『スノーボール』と、アールグレイ香る『フィナンシェ』、卵の甘みとしっとりとした食感にほっこりする『マフィン』が並んでいました。時間が経つと固くなりやすいとされる米粉スイーツですが、どれもほろっとした口溶けで米粉を使っているとは気が付かないほど。おいしさはそのまま、カロリーをオフして罪悪感なくスイーツを楽しめるのがうれしいですね♪
地域とのつながりや手作りの安心感を大切にしながら、老若男女に愛されるパン屋を目指す「るみえる」。ほっこりとしたパンの味わいは、スタッフの人柄を表すようで、厨房で働く人も店頭に立つ人もみんな笑顔があふれているアットホームなお店です。焼きたてのパンの香りと、温かな笑顔が迎えてくれる地域の憩いの場に、ぜひ足を運んでみてはいかが?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年4月23日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。