2023年12月19日、夢前町にベーカリー「BUSUKOPAN(ブスコパン)」がオープン!国産小麦粉と数種類の自家製天然酵母を使い分けて焼き上げたこだわりのパンを、-40℃の冷凍庫で急速冷凍した“冷凍パン”の専門店です。焼き立てのおいしさや水分をしっかり閉じ込めるように凍らせているので、解凍後は驚くほどふかふかでしっとり♪冷凍庫で賞味期限1年という持ちの良さも魅力です。
・「BUSUKOPAN(ブスコパン)」
のどかな景観が四方八方に広がる夢前町寺(てら)。この町にある閑静な住宅街に2023年12月19日、一軒のベーカリー「BUSUKOPAN(ブスコパン)」がオープンしました。坂を上がった先にある茶色い壁の建物が同店。猫とパンのイラストが描かれたかわいらしい看板を目印に訪れて♪
店先に行くと、商品名と写真が書かれたプライスカードがずらりと並ぶショーケースが待ち構えています。そんなちょっぴり珍しい店構えの理由は、“冷凍パン”の専門店という特殊な販売スタイルにあります。
冷凍パンの全ラインアップはおよそ30種類で、店頭では日替わりで10~15種類ほどを販売しています。また、公式オンラインショップでも定番人気商品を中心に販売しているので、遠方の人は利用してみて。➡︎公式オンラインショップはこちら
元々パンが好きで、趣味でパン作りを始めたという店主。パン巡りのために大阪や東京へ足を運んだり、有名ベーカリーの元で講習や研修を受けたりと、昔からパンへの愛情が誰よりも強かったそう。技術はもちろん、パンシェルジュ一級を取得するほどの知識も持ち合わせています。
そんな店主が開業の背中を押されたきっかけは、とある研修先での冷凍パンとの出合いだったそう。「冷凍パンのおいしさをいろんな人に知ってほしい」との思いで、自家製天然酵母を使った冷凍パン専門店を始めました。天然酵母は定番のホップ種やルヴァン種のほかに、イチゴや柑橘由来のフルーツ種もその時々で起こしていて、旬の味覚をパンで楽しむことができるのも魅力です。
・まずはオーソドックスな食パンやハード系で風味を感じて
『busuko角食(1斤)』720円
同店の冷凍パンを初めて試す人にまず食べてほしいのがオーソドックスな食パン。低温長時間発酵で時間をかけて発酵させることで、もっちりとした食感や天然酵母の風味、国産小麦粉の甘みを最大限に引き出しています。シンプルだからこそ、普段食べている食パンと冷凍パンの味や食感の違いもダイレクトに感じられます。
食パンは、『busuko角食』と『ハードトースト』の2種類あり、それぞれに熱いファンがいます。使っている酵母はどちらも、ビールの原料であるホップを培養液にしたホップ種。天然酵母独特のクセが少なく、小麦の風味を生かした味わいが特徴です。北海道産小麦粉「きたのかおり」100%の角食は、耳が薄めながらもカリッと香ばしく、トーストすれば中の弾力とのコントラストを一層楽しむことができます。
『カンパーニュ』486円
ハード系は『バゲット』(270円)や『リュスティック』(216円)、『雑穀カンパーニュ』(ハーフ 486円)など、ラインアップが充実しているのがポイント!力強いコクが特徴の天然酵母・ルヴァン種と、ライ麦や準強力粉、全粒粉といった3種類の国産小麦粉をブレンドすることで、風味豊かに仕上げています。
『カンパーニュ』は、ライ麦が入っていながらも独特の酸味が控えめで食べやすい味わい。噛めば噛むほどに増す香りと噛み応えのある食感のハーモニーが、食べた人の心をつかんで離しません。食べるときは好みの厚さにスライスして、まずは何も付けずにそのままで。お好みでオリーブオイルやバターを付けて召し上がれ。
・具がぎっしり詰まった「BUSUKOの菓子パン」
同店の菓子パンは、メロンパンやクリームパンといった一般的なベーカリーでよく見かけるものとは少しイメージが異なり、マフィンのような形をしているのが特徴です。ラインアップは『ベリーとクリームチーズ』『コーヒーとチョコ』『パインマンゴーキウイ』など多彩で、味を想像するだけでワクワクするような組み合わせばかり。公式オンラインショップでは6個セット(2,860円)でのみ販売しています。
生地は、ライ麦と全粒粉をブレンドしたオリジナルの配合と湯種製法がこだわり。その生地の中に、はち切れんばかりの具材を包み込んで焼き上げているので、手に持つと、その大きさからは想像がつかないほどの重さに驚かされます。
左から『カシスオレンジ』432円、『コーヒーとチョコ』486円
中でも人気の『カシスオレンジ』は、カシスピューレとオレンジピールを練り込んだ生地でイチジクカシス煮を丸ごと一粒包んだフルーティーな一品。噛んだ瞬間に口の中で弾ける果実の風味は、目が冴えるほどみずみずしく、リピートするのもうなずけます。
『コーヒーとチョコ』は、コーヒーとナッツ、「ヴァローナ社」の白と黒の2種類のチョコを組み合わせた大人なハーモニーが魅力。苦味と甘みが交互に広がる奥行きのある味わいがクセになります。生地だけでなく、中のプルーンやクリームチーズまでコーヒー味とあって、コーヒー好きにはたまりません。
『黒糖クリームチーズ』432円
黒糖パンを作ったときに生地がゆるくて成型ができなかったというかつての失敗から生まれた『黒糖クリームチーズ』もおすすめ。一見、黒糖生地にクリームチーズがのっているだけと思いきや、中にはイチジクの赤ワイン煮とホワイトチョコがたっぷり!コク深い黒糖生地とミルキーなチョコの甘さ、爽やかなイチジクの風味の三位一体の味わいを楽しんで。
全国にも数少ない“冷凍パン”を販売する「BUSUKOPAN」。このスタイルにこだわる理由は、「食品ロスがなく地球に優しいという観点だけでなく、“一人で作っているので数は多く作れないけれど、おいしいパンを一人でも多くのお客様に食べてもらいたい”という思いも」と店主は語ります。そんな愛情たっぷりの“ブスコ(不恰好)”なパンを食べてみませんか?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年2月17日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。