姫路市飾東町に、2018年6月にオープンしたアレルギー対応のケーキ屋「坂の上の嬉しなる」。和の素材を使った優しい甘さのケーキや焼き菓子を販売しています。併設のカフェでは、ケーキとともに、店内で焙じたほうじ茶や甘酒を使ったドリンクを味わえます。坂の上の黄色い建物を目印に、立ち寄ってみてはいかが?
元気が出る黄色が目印の「坂の上の嬉しなる」
谷外小学校へ続く坂の途中にたたずむ「坂の上の嬉しなる」。元気が出る黄色い外観が目印の、アレルギー対応のケーキ屋です。
扉を開けると、右手には焼き菓子がずらり、左手には色とりどりのケーキが並ぶショーケースが。
笑顔で出迎えてくれるのは、オーナーの長井さん。自宅の納屋をリノベーションし、2018年6月28日にオープンしました。
材料は、国産小麦やよつ葉バター、新鮮な卵にこだわり、醤油やみりんなどの調味料は地元播磨で作られているものを仕入れています。
通常のケーキに加え、小麦や卵などのアレルギーに対応したケーキも作っているので、気軽に相談を。
和の素材を使った優しい甘さのケーキにほっこり
和の素材をふんだんに使い、てんさい糖や黒糖などで優しい甘さに仕上げたケーキは常時20種類ほど。
写真左から、かぼちゃの甘みとクリームチーズの酸味が絶妙な『かぼちゃ糀のめーぷるちーず』、あっさりした米粉生地に紫いもと栗があう『紫いもと栗みりんの米粉ケーキ』、いちじくのワイン煮とチョコ&コーヒークリームがたっぷりの『無花果のちょこっと珈琲』、そして、ケーキと生麩の組み合わせが斬新な『くるみ醤油と多良間黒糖 生麩仕立て』(すべて380円)。
ひと口食べれば笑顔がこぼれるほっこりケーキたち。
イチオシは『くるみ醤油と多良間黒糖 生麩仕立て』。生麩はもちもち、スポンジとクリームはふんわり軽やか。醤油のきいたくるみがちょこんとのっています。奥行きのある味が特徴の多良間黒糖で、風味とコクをプラス。
クッキー(各種類120円)とパウンド(各種類200円)の種類も豊富。親しみやすいパッケージで、思わずあれもこれもと手が伸びてしまいそう。
自由開放スペースでゆったりくつろいで
自宅の一部を改装した“ 自由開放スペース”で、ケーキやドリンクをいただくことができます。
掛け時計が時を刻むコトコトという音が響く、ゆったりとした空間。子どもからお年寄りまで地域の人が気軽に立ち寄れる場所になればと、自ら内装を手がけたという長井さん。
お手洗いにはオムツ替え用のベッドを備えているので、小さい子ども連れのお母さんも安心です。
地元の幼稚園の子どもたちがお買い物体験で訪れたり、長井さんがケーキ作り教室に出向いたりと、「嬉しなる」は地域とともに歩んでいます。
自家焙煎にこだわるほうじ茶をぜひ味わって
『ほうじほうじ』380円と『ほうじ茶』500円(ドリンクとセットでケーキが50円引き)
香り高い雁が音(かりがね)の茶葉を焙烙(ほうらく)でじっくり焙じた『ほうじ茶』は、ふわっと広がる香ばしい香りにほっとします。ほうじ茶を練りこんだスポンジにほうじ茶クリームをサンドした『ほうじほうじ』とともに、ほうじ茶尽くしを味わって。
『ほうじ茶らて』600円もおすすめ。ドリンクもテイクアウトできるので、外で日向ぼっこしながらひと息つくのもいいですね。
ほうじ茶にこだわるのは、幼い頃によくほうじ茶がゆを作ってくれたお母さまとの思い出を大切にしたいという思いから。店名の「嬉しなる」も、大好きなお母さまの名前の字をもらっています。
ぷっくりかわいい大福ケーキにキュン
『茶福』と『芋栗なんきんの糀福』どちらも450円
スポンジ生地をクリームやフルーツとともに求肥で包んだ、ぷっくりとしたかわいらしい大福ケーキ。
『茶福』はほうじ茶のあんとクリーム、そしてプリンがぎゅっとつまったケーキ。『芋栗なんきんの糀福』は、その名のとおり3種類の秋の味覚をぜいたくに包んだ季節限定商品です。
『赤福』450円と『フルーツ甘酒』ラズベリー味600円
りんごのコンポートとラズベリーソース、さらにホワイトチョコムースがつまった甘酸っぱい『赤福』は、中が透けてほんのり赤く、まるで赤ちゃんのほっぺのよう。糀甘酒とヨーグルト、豆乳で作った『フルーツ甘酒』は、とろりとした食感がくせになります。カクテルグラスに注がれていて、ちょっとおしゃれな気分に。
ギフトやオリジナルバースデーケーキも
ギフトやオリジナルバースデーケーキも希望に応じて対応可能。かわいくラッピングされた箱を手にすると、贈る人ももらう人もうれしくなりますね。
オープンから3か月。「お菓子を通していろんな人の人生に寄り添うことができてうれしい。お客さんが、この坂の上で笑顔になってくれたら」と長井さん。
そんなあたたかい思いのつまった「嬉しなる」で、あなたもほっこりしませんか?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2018年9月20日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。