神崎郡神河町にある「菓旬処 彩sai(サイ)」は、創業80年の地元で愛されている和菓子店。先代から引き継いだ味を守りながら、新しい発想を取り入れた創作和菓子を生み出しています。素材にこだわり、職人が心をこめて作るお菓子は、ほっとする優しい味わい。手土産にも自分へのごほうびにもおすすめです。
地域に愛される和菓子店「彩sai」
創業80年の「彩sai(サイ)」は、三代続く和菓子店。先代から引き継いだ伝統の味を守りながら、新しい要素を加えて現代的な和菓子を生み出しています。地元の子どもからお年寄りまで、神戸や大阪など遠方からも足を運ぶお客さんもいるそう。
店内には、定番から季節限定までさまざまな商品がずらり。安心しておいしく食べてもらえるようにと、素材にはとことんこだわっています。餡には北海道産小豆を、お菓子を作る水には、神河町と多可町にまたがる千ヶ峰の清らかな水を使用。自然の恵みを受けて育った地元産のお茶やフルーツも取り入れています。
どれも食べたい♪色とりどりの『ふるーつ大福』
【提供期間:6月~11月】
『ふるーつ大福』各215円
旬のフルーツと白餡をやわらかい羽二重餅で包んだ『ふるーつ大福』は、初夏から秋にかけての季節限定商品。フルーツの甘みを引き立てるため、白餡は甘さ控えめに仕上げています。
みずみずしい『白桃』とシャリっと爽やかな『スイカ』は、お盆までの販売。
まろやかな白餡に酸味がきいた『キウイ』とじゅわっと果汁があふれる『パイン』は、秋頃まで味わえます。このほか、『みかん』『メロン』『柿』『ぶどう』などが登場。ショーケースには、5・6種類がランダムに並ぶので、お目当てのフルーツがあれば予約を。予算に応じて6個入りから詰め合わせも可能です。
お盆期間のみ『完熟マンゴー』と石垣島産の『黄金パイン』がお目見え。こちらもお見逃しなく。小ぶりなサイズなので、いろいろな種類を一度に楽しめるのがうれしいですね。よく冷やしてデザート感覚で召し上がれ。
もっちり新食感!?和テイストのアイスキャンディー
【提供期間:5月~10月頃】
『くずバー』各210円
フルーツがたっぷり入った『くずバー』は、葛を使った新食感のアイス。見た目は普通のアイスキャンディーですが、葛粉で固めているので、もっちりと弾力のある歯ごたえが特徴的。果肉の食感もしっかりと味わえます。溶けても形が崩れず水滴が垂れないので、手を汚さず食べられるのもうれしいですね。
ラインナップは定番の『白桃』『みかん』『ぶどう』『パイナップル』と、数量限定の『イチゴ』の5種類。凍らせてシャリッと、半解凍でゼリーのようにぷるるんと、好みの食感を楽しんで。
300年の歴史を持つ仙霊茶の和スイーツ
【提供期間:通年】
『おしょうさんのお茶生どら』1個175円
地元の活性化につながれば、と力を入れているのが、「仙霊茶(せんれいちゃ)」を使った和スイーツ。
仙霊茶は神河町で江戸時代から栽培が続くお茶で、爽やかな甘さと渋みが同居する風味が特徴。栄養がつまった茶葉を石臼で丁寧に手挽きし、きめ細かい粉末状にして使用しています。
『おしょうさんのお茶生どら』は、きめ細かく焼いた生地に仙霊茶を練り込んだ生クリームをサンドしています。ミニサイズなので小腹を満たすのにぴったり。口に入れる前から香るお茶の香りに癒やされます。冷凍販売なので、半解凍してアイスサンドのように食べるのも、 解凍してクリーミーな口当たりを楽しむのもおすすめです。
【提供期間:7月中旬~8月末頃】
『ふうりん菓』165円
『ふうりん菓』は、お茶クリームと白餡を葛で包んだお菓子。ツルンとした喉ごしと透き通る見た目が涼を呼びます。7月中旬~8月末頃までの限定販売です。
仙霊茶の煎茶、ほうじ茶は店頭販売も(ティーバッグ2個入り195円、6個入り540円、60g810円)。あっさりしているので、和菓子との相性も抜群です。
毎年新茶がとれる6月には「新茶まつり」と題して、香りと旨味の強い一番茶のみを使った商品を販売。『お茶生どら』『ふうりん菓』に加え、大福や和風タルトなどの仙霊茶スイーツがそろいます。
カリッと、ふんわり、みんな大好き!人気のお菓子
【提供期間:通年】
『かりんとうまんじゅう』1個130円
上品な甘さのこし餡を沖縄県産の黒糖を加えた生地で包み、米油で揚げた『かりんとうまんじゅう』は、数々の商品の中でも特に人気を誇るお菓子。米油を使うことで、カリッと香ばしく飽きの来ない味わいに。噛むたびに黒糖の奥深い甘みが口の中に広がり、クセになります。すぐに売り切れてしまう日もあるので、予約がベター。
【提供期間:通年】
『神河 焼きどーなつ』各210円
ふんわりとした食感と素朴な味が好評の『神河 焼きどーなつ』は、その名のとおり油で揚げないヘルシーなドーナツ。フレーバーは季節によって変わり、『ブルーベリー』『仙霊茶』『柚子』『メープル』など種類が豊富。
神河町産の新鮮なブルーベリーをジャムにして果実と一緒に練り込んだ『ブルーベリー』は、ほんのりと甘酸っぱく、粗めに挽いた茶葉と茶葉そのものを使った『仙霊茶』は、お茶の風味が存分に楽しめます。
創業当時から変わらない味の銘菓
【提供期間:通年】
『犬寺もなか』1個200円
創業当時から変わらない味を守り続けているのが、銘菓『犬寺もなか』。丁寧に炊いた粒餡をパリッとした皮で挟み込んだもなかで、餡そのもののおいしさが味わえます。「犬寺」とは神河町にある「法楽寺」の別名。昔この地にいた豪族が、2匹の愛犬に命を救われ建てたのがこのお寺といわれています。その言い伝えをもとに生まれたのが『犬寺もなか』で、皮には2匹の犬がデザインされています。
粒餡に栗をしのばせた栗形もなか『柴栗』(210円)も、同じく銘菓として親しまれています。いずれもバラ売りと箱入り(5個入り~)を用意。
このほか、『かしわ餅』や『わらび餅』、『苺大福』などの季節商品が充実。四季を通じて多彩な和菓子を味わうことができるので、手土産にも自分へのごほうびにもおすすめです。お気に入りのお菓子を見つけて。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2021年6月29日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。