宍粟市山崎町で250年の歴史を持つ「老松酒造(おいまつしゅぞう)」がプロデュースする「老松ダイニング」。美容・健康効果が期待される発酵食を存分に味わえる2種類のランチが人気を呼んでいます。由緒ある建物を改装したお店は日本庭園に臨み、老松自慢のお酒の展示販売するスペースを併設。造り酒屋ならではの発酵食尽くしの料理を楽しんで。
老松酒造直営の「老松ダイニング」
宍粟市山崎町の情緒ある酒蔵通りに、2019年2月9日にオープンした「老松ダイニング」。1768年創業の老舗酒屋「老松酒造」直営のレストランです。
県の景観形成重要文化財に指定されている築200年の母屋を改装した店内は、日常を忘れさせてくれる飴色の空間。窓から望む日本庭園には、梅やもみじ、水仙などが植えられ、四季折々の景色が楽しめます。
「お酒はもちろん、日本酒の原料となる麹を使った発酵食で、おいしく健康になってもらいたい」と、発酵食尽くしのランチを提供。麹を知り尽くした造り酒屋ならではの料理が味わえます。
発酵食尽くしの『発酵繋ランチ』でおいしく健康に
『発酵繋ランチ』2,200円
※ランチの内容や金額は季節によって変わります
ランチは2種類で、人気は『発酵繋(つながり)ランチ』。酵素玄米をはじめ、酒粕ベースの宍粟牛鍋、白鷺サーモンの塩麹焼き、天ぷら、季節の小鉢、はりはり漬けなど、発酵食を思う存分味わえます。
選べる食前酒は、日本酒、甘酒、ザクロのビネガーの3種類。もち米と麹だけで作ったノンアルコールの甘酒は、飲むというより「食べる」がぴったりくる、もっちりとした食感です。
自慢の酵素玄米は、玄米と小豆を圧力鍋で炊き、3日間じっくりと熟成発酵させたもの。酵素の働きが活性化し、消化もよくなるのだそう。
ご飯はもちろん、お酒にも合うようにと考えられた品々は、すべてに発酵食や発酵調味料が使われています。
酒粕をベースにした宍粟牛鍋は風味豊か、塩麹に漬け込んだ白鷺サーモンは、まろやかで深みのある味。滋養に富む麹が、素材のうま味を引き出してくれるのだとか。
食後には、ドリンク(コーヒーor生姜紅茶)と玄米ヨーグルトがつきます。コーヒーは、有機栽培の豆を石窯で焙煎した、奥深い味わい。
無農薬玄米を1週間かけて発酵させ、豆乳を混ぜてさらに発酵させた『玄米ヨーグルト』(1個160円で販売)は、植物性なのでおなかに優しく、整腸作用があると好評なのだとか。
ハンバーグや鶏ハムなどがメインの『発酵ありがとうランチ』
『発酵ありがとうランチ』1,430円(コーヒーor紅茶、玄米ヨーグルト付き)
※ランチの内容や金額は季節によって変わります
主菜のハンバーグ、鶏ハム、季節の小鉢、ハリハリ漬けのほか、食前酒、酵素玄米などがセットになった『発酵ありがとうランチ』もおすすめ。また、粕汁からふんわり漂う日本酒の香りが、体を温め、食欲をかきたてます。
食後には、ドリンク(コーヒーor生姜紅茶)と玄米ヨーグルトがつきます。
現在、メニューをランチ2種類のみにして営業中。席数も限られているので、事前予約がおすすめ。
ランチの調味料として使っている「酒蔵もろみ」(380円)は、併設している直売所で買うことができる人気商品。材料は酒蔵の麹と醤油のほか、ピーマン、ニンジン、砂糖、トウガラシを作っているので、まろやかで深みのある味が特徴です。
キュウリにつけて食べるのはもちろん、和え物に使ったり、炒めものの味付けに活用したり、楽しみ方は自由自在。炊きたてのご飯に乗せれば食欲がアップしますよ！ゆずと山椒もあるので、好みの味をチョイスして。
好みの味を伝えれば、スタッフがおすすめの1本をチョイス
直売所には、製造販売している酒瓶が一直線に並んでいます。兵庫県産の山田錦や五百万石、夢錦などの酒米を使った日本酒のほか、柚子・梅・りんごの果実酒、甘酒、もろみ、塩麹、ヨーグルトなども販売。ギフト用のセットなどもあるので、お歳暮やお中元に地酒を贈るのもいいですね。
試飲は現在、休止中ですが、好みの味を伝えれば、スタッフおすすめの1本を選んでもらえます。飲み方や合う料理などもアドバイスしてもらえるので、気軽に声を掛けてみて。
「播磨国風土記」の記述から、日本酒発祥の地とされる宍粟市。発酵のまちとして市もPR活動を進めていて、今後ますます注目されそうな「老松ダイニング」。
老舗酒蔵の雰囲気を楽しみながら、こだわり抜いた発酵ランチを堪能してはいかが？予約すれば酒蔵の見学(現在休止中)もできるので、気軽に尋ねてみて。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2021年1月29日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
