2023年からイベントでの販売を続けてきたチョコレート菓子の専門店「Huit:8(ユイット)」が、2025年11月27日、稲美町国岡に待望の店舗をオープンしました。ハイカカオのほろ苦さを堪能できるチョコレート菓子は、化学調味料の使用を控え、オーガニック食材を中心に体に優しいものを使ってお店で手作り。生チョコのように濃厚な自家製ジェラートも必見です。
・「Huit:8(ユイット)」

稲美町国岡の県道381号線沿いにある「Huit:8(ユイット)」。白地の壁に緑のポストが映えるかわいらしい外観が目印です。
店名である「Huit」はフランス語で“8”を意味し、店主の誕生月や、無限大、数字に切れ目がなく“縁が続くように”という願いなど、さまざまな思いが込められています。

店内はグレーを基調に木目の温かみも感じられるスタイリッシュな雰囲気。所々に、レトロな家具が配され、店主のセンスと遊び心が光るインテリアも魅力です。
パティシエ歴10年以上の店主は、洋菓子店、洋食レストラン、チョコレート菓子店で腕を磨いてきました。中でもチョコレートの奥深さに惹かれ、地元である兵庫県での開業を決意。2023年からイベント出店を重ね、念願の実店舗オープンに至りました。

ショーケースの横で存在感を放つ「ちょこ太郎」が、同店のシンボル。店主の奥さんが園芸店で一目ぼれし、店長として迎えたのだそう。ショップカードのロゴは「ちょこ太郎」が溶けているような、ゆるく愛らしいデザインにもぜひ注目して♪。
・ハイカカオで香り高いチョコレートが自慢♪

ショーケースには、『ボンボンショコラ ウールー』や『トリュフショコラ』など十数種類のチョコレート菓子がずらりとスタンバイ。修行時代に味わい深さに衝撃を受けたという、南米コロンビアのカカオに特化したチョコレートブランド「カカオハンターズ」のものを使用していて、ハイカカオならではのビターさと香り高さを楽しめます。
「からだのことを考えてつくるやさしいお菓子」がモットーの同店。罪悪感なくお菓子を楽しめるようにとオーガニック中心の材料を使用し、化学調味料や添加物を極力控えて、一つひとつ心を込めて作られています。

『タブレットマンディアン アルアコワ72%』1,000円
見た目も美しい『タブレットマンディアン アルアコワ72%』は、カカオの香り高さとチョコレート自体のほろ苦さを堪能したいときにおすすめの一品。「アルアコワ72%」は、コロンビアのアルアコ族が伝統的な農法で栽培した希少なカカオを使用し、フルーティーで華やかで香りが特長です。袋を開けたときのカカオの香りも感じてみて。
チョコの上には、オーガニックアーモンドキャラメリゼ、オーガニックドライ白イチジク、オーガニックカカオニブの3種類が彩りを添えるようにトッピングされています。
中でも、アーモンドキャラメリゼのキャラメルコーティングのザクッとした食感が特徴的。オーガニックグラニュー糖をキャラメル化する工程を途中で止めることで、あえてグラニュー糖を結晶化させるのが食感の秘訣なんだとか。ドライ白イチジクの優しい甘みや、カカオニブのカリッとした食感とコク深い苦みなども融合することで、口に入る素材によってさまざまな味わいを楽しむことができます。

『フリュイセック アソルティ』950円
『フリュイセック アソルティ』は、3種類のドライフルーツに、それぞれ相性の良いチョコレートを合わせたお菓子です。各商品、単品でも販売していますが、迷ったときはこのアソートがイチオシ♪
オーガニックドライ白イチジクは、ギュッと詰まった果実の甘みと、チョコレートのほろ苦さを濃厚に味わえる一品。使用しているチョコレートは、華やかな「アルアコワ72%」です。
ナツメヤシの実であるオーガニックドライデーツにかけるチョコレートは、「スアヴェ65%」。ドライデーツの控えめな甘みと、ビターさを抑えたチョコレートが優しく寄り添い、余韻までじんわりと楽しめます。
オーガニッククランベリーの凝縮された甘酸っぱさは、柑橘類の香りがすると言われる「エレガンテ70%」が引き立て役。キュッと引き締まった爽やかな味わいが食べた人を虜にします。

『アマンドショコラ53%』850円
オーガニックアーモンド、キャラメル、チョコレートを重ねた贅沢な一粒である『アマンドショコラ53%』。アーモンドの香ばしさ、オーガニックグラニュー糖をキャラメル化したしっとりとした甘み、「トゥマコレチェ53%」の柔らかい甘みが見事に調和しています。カカオのビターさが苦手な人にも食べやすい、大人な味わいです。

『醤油キャラメルポップコーン&ショコラ』750円
無添加ポップコーンを使った『醤油キャラメルポップコーン&ショコラ』は、「醤油キャラメルポップコーン」、「ショコラポップコーン」、「くるみの糖衣がけ」の3種の味が楽しめます。
オーガニックグラニュー糖と丸大豆生醤油を合わせた「醤油キャラメルポップコーン」は、甘さの後に醤油の風味がふわっと広がる、少し和風でクセになる味わい。「ショコラポップコーン」は、この醤油キャラメルポップコーンに「スアヴェ65%」を合わせ、ほどよいビターさで大人向けの仕上がりに。「クルミの糖衣がけ」は、クルミの渋みとオーガニックグラニュー糖の甘みのバランスが絶妙で、ついつい手が伸びてしまうおいしさです。
・まるで生チョコのように濃厚なジェラートも!

『ジェラート(リッチショコラ)』(シングル)600円
すべて自家製のジェラートは、常時6種類がショーケースに並びます。定番の「ミルク」、「リッチショコラ」、「季節のフルーツソルベ」を中心に気まぐれでフレーバーが入れ替わるため、何があるかは来店時のお楽しみに。
ジェラートは『シングル』(500円)、『ダブル』(600円)があり、プラス100円でチョイスできる「リッチショコラ」は、まるで生チョコを食べているかのようなねっとりとした濃厚さが自慢。1つ食べただけで、幸せ気分に浸れるような満足度の高いフレーバーです。

『ジェラート(ミルク/ラズベリーソルベ)』(ダブル)600円
「ラズベリーソルベ」はフランス産ピューレを使用し、乳不使用で仕上げるためラズベリーのスッキリとした甘酸っぱさが際立つ鮮やかな一品。
「ミルク」は「ヤマダストアー」の低温殺菌牛乳を使用していて、サッパリとした軽い食べ心地です。同店のビターなチョコレート菓子との相性も抜群です。
店内に4席あるイスに腰かけ、「ちょこ太郎」を眺めながらジェラートを食べると思わず笑顔になれそうです。

素材によって巧みにチョコレートを使い分け、カカオのビターな味わいを最大限に引き出す同店。体に優しい材料で仕上げられた上品なお菓子は、ちょっぴりリッチなお土産にもぴったりです。“チョコレートの奥深い世界”の第一歩を踏み出してみませんか?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年11月23日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。








