2025年7月22日、各線明石駅から徒歩で約9分の場所に「豊受茶屋(とようけちゃや)」がオープン。“すべて手作り”にこだわった定食や弁当が自慢のお店です。料理には、旅行好きの店主が日本各地で見つけたお気に入りの食材や調味料が取り入れられていて、ほっこりと心和ます味わいの中にも、旅先でつないだ縁から生まれる”特別なおいしさ”が感じられます。14:00からのカフェタイムには、軽食メニューのほか、厳選茶葉で丁寧に淹(い)れたお茶も提供。ホッと落ち着ける温かな料理とお茶と共に、憩いの時間を過ごしてみては?
・「豊受茶屋(とようけちゃや)」

2025年7月22日、 JR・山陽明石駅から徒歩で約9分、「魚の棚商店街」から西に少し歩いたところに「豊受茶屋(とようけちゃや)」がオープン。2人の店主によって営まれる小さなお店で、11:00からのランチタイムには、丁寧に作られた定食とお弁当が、14:00からのカフェタイムには、軽食と飲み物が楽しめます。

旅行先では必ず神社を訪れるという神社好きの店主。「豊受茶屋」という店名は、食の守り神が祀(まつ)られた、伊勢神宮の「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」にちなんでつけたそう。暖簾(のれん)をくぐると、木目とグリーンが調和した落ち着きのある空間に、カウンター席が7席ほど。店主のセンスで整えられたインテリアには、伊勢神宮の写真や紋などが取り入れられていて、どこか“門前町の茶屋”を思わせる温かな雰囲気に包まれます。
料理はすべて手作りで、日本各地を旅する中で出合った食材や調味料を取り入れているのも同店ならでは。定食とお弁当のメニューは日によって異なるので、来店前に公式Instagramで確認を。➡︎公式Instagramはこちら
・ご飯が進む『豊受御膳(とようけごぜん)』

『豊受御膳』1,000円〜
11:00〜14:00のランチタイムに楽しめる『豊受御膳(とようけごぜん)』は、店主の考えた“ご飯が進むおかず”で彩られた自慢の定食。ご飯とみそ汁の隣に、メインのおかずと、煮物や酢の物などの小鉢がにぎやかに並びます。取材日は、「ブリの照り焼き」「大根の煮物」「だし巻き」「ひじき」など、“おふくろの味”が勢ぞろい。

ブリと大根は、中までしっかり味が染み込んでいて、噛むたびジュワッとあふれ出すうま味に思わずうなってしまいます。ブリに絡んだ甘辛いタレも重なり、ご飯が止まらくなること間違いなし。

小鉢は「漬物」「酢の物」「おひたし」「煮物」「佃煮」と、多彩な味付け。そして佃煮一つとっても、昆布・エノキ・海苔の3種類を組み合わせるこだわりぶりで、一皿一皿を丁寧に味わいたくなります。サッパリとした野菜のおかずは、箸休めにもピッタリ。

ご飯は、店主が旅先で食べておいしさに感動したという福井県産のお米を使用。取材日に登場したのは「つきあかり」の新米で、ふっくらと炊き上がったお米は一粒一粒が大きく、噛むほどに甘みが広がります。ほかにも、同県産の「いちほまれ」や「あきさかり」など、登場する銘柄は日によって異なるので、どんなお米と出合えるかは来店してからのお楽しみ。
みそ汁には九州から取り寄せた味噌を、定食にときどき並ぶ冷奴には九州の甘醤油を使うなど、調味料の選定もユニーク。一味違うおいしさを楽しんで♪
・気軽に楽しめる『日替わり弁当』

『日替わり弁当』800円〜
ランチタイムには、『豊受御膳』のほかに『日替わり弁当』もスタンバイ。弁当はお店の扉を開けてすぐ右手のテーブルに並んでいます。ラインアップは日替わりで3種類ほどで、公式Instagramから当日にお知らせがあります。テイクアウトはもちろん、店内飲食もOK(店内飲食の場合はみそ汁付き)。

弁当は2段重ねで、下段にはご飯と漬物、上段にはおかずが詰められています。取材日は「ハンバーグ」と「唐揚げ」をメインに、副菜が数種類。肉のうま味がギュッと詰まったハンバーグは、ソースをたっぷりとまとい食べ応え十分。カリッと衣の唐揚げもジューシーで、ご飯が進みます。
「新米は水加減が難しいんです」と店主。時間が経ってもおいしく食べられるようにと絶妙な水加減で炊かれたご飯は、冷めても粒感がしっかりと感じられます。
弁当は、店頭に並んでいるもの以外にも、定番メニューの中からオーダー可能。店頭に設置されている専用シートか電話にて予約ができます。
・14:00からはこだわりの軽食メニューも

『ナポリタン』850円
14:00〜16:00は、サンドイッチやオムライスなどの軽食メニューと、コーヒーやお茶などの飲み物が楽しめるカフェタイム。軽食メニューには、ミニサラダとスープが付きます。
『ナポリタン』は、お客さんから「昭和の喫茶店の味がする」と評判の一皿。ボリューム満点で、香ばしいケチャップソースの香りが食欲をそそります。ちょっぴり懐かしさを感じる赤いウインナーや細切りのピーマンが、見た目や味わいのアクセントに。お好みでパルメザンチーズやタバスコをかけて召し上がれ♪
また、『サンドイッチ(800円〜)』や『トースト(450円〜)』には、神戸と明石に店舗を構える「食パン工房 匠(たくみ)」の無添加食パンを使用するなど、「軽食」といっても余念がありません。耳までおいしい食パンなので、耳はカットせずにサンドイッチに仕立てているところからも、素材の良さを大切にする店主の真摯な人柄が伺えます。
・厳選された茶葉で淹れるお茶は絶品!

手作りの食事に並ぶ同店のもう一つの自慢は、こだわりの「お茶」。メニュー表を開くと、紅茶や日本茶はもちろん、伊勢茶や抹茶など、珍しいお茶の数々に思わず目移りしてしまいます。中でもおすすめは、兵庫県神崎郡の茶園「仙霊(せんれい)」から取り寄せたお茶。6種類ほどのラインアップで、カウンターにもディスプレーされています。
店主がマルシェで出合い、そのおいしさに衝撃を受けて仕入れを決めたという「仙霊」のお茶は、農薬を使わず自然の力で育む「自然栽培」で育てられているだけでなく、遊び心あふれるブレンドによる、唯一無二な味わいが魅力です。

『茶茶茶(ちゃちゃちゃ)』700円
例えば、『茶茶茶(ちゃちゃちゃ)』。3つの「茶」の字が並ぶ通り、「煎茶」「ほうじ茶」「紅茶」の3種がブレンドされています。淹(い)れる温度や抽出時間で味わいが変わるという不思議な一杯は、ポットで楽しんで。
淹れたては、ほうじ茶の芳しい香りがふわりと鼻に抜け、飲むと紅茶の華やかさが重なり豊かな風味が広がります。少し時間をおくと、煎茶の苦味が引き立ち、スッキリとした飲み口に変化。

『茶花煎茶(ちゃのはなせんちゃ)』750円
また、『茶花煎茶(ちゃのはなせんちゃ)』は、乾燥させた「茶の花のつぼみ」をブレンドした煎茶。見た目は普通の煎茶と変わらず透き通った緑色ですが、口に含むとほんのりと甘い香りが顔を出し、まろやかな味わいが広がります。
煎茶といっても、淹れたては渋みがほとんどなく、時間が経つごとに深みが増していくのも印象的。変わりゆく味わいと向き合ううちに、つい時間が経つのを忘れてしまう一杯です。

茶葉の種類に応じて抽出温度や時間を変えているほか、抹茶も一杯ずつ点(た)てて提供するなど、ここにも店主のこだわりが光ります。お茶のお供に日替わりのお茶菓子(200円)も付けられるので、ぜひゆったりとしたカフェ時間を楽しんで。
11月からは、寒い季節にピッタリなラテメニューも登場!店主が何度も試作を重ねてたどり着いた渾身の一杯です。ドリンクは単品注文ももちろんOKですが、軽食と一緒に注文すると200円引きになるので、食後に楽しむのもおすすめです。
店主が各地から集めたこだわりの食材を使って、丁寧に作られた食事やお茶と向き合える「豊受茶屋」。さまざま“縁”から生まれる一味違ったおいしさと共に、くつろぎのひと時を過ごしてみてはいかが?
■詳細情報
■DATA
豊受茶屋(とようけちゃや)
- 所在地
- 兵庫県明石市本町2丁目2-9

- 電話番号
- 078-914-4523
- 営業時間
- ランチ/11:00〜14:00
軽食&カフェ/14:00〜16:00 - 営業スケジュールは公式Instagramで確認を。
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年10月27日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。







