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2025.8.26
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【姫路】「La Douce.(ラ・ドゥース)」住宅街に佇む小さなフランス菓子とパンの店へ

「フランス菓子が好き」という店主が、山陽電鉄妻鹿駅から徒歩15分ほどの場所にある自宅の敷地内に、2025年4月にオープンしたフランス菓子とパンの店「La Douce.(ラ・ドゥース)」には、スイーツ約7種類、パンと焼き菓子約9種類がスタンバイ。どれも本格的な味わいでありながら、価格も手ごろなので手土産にもぴったりです。

・「La Douce.(ラ・ドゥース)」

フランスや神戸のレストランで働いていた店主が、「できるだけ自分で手作りしたものを提供したい」と2025年の4月に姫路市飾磨区の妻鹿にオープンしたのが、アットホームな雰囲気漂うフランス菓子とパン「La Douce.(ラ・ドゥース)」。

「La Douce.」とはフランス語で、“心地よい・穏やかな”という意味。その名の通り、こぢんまりと落ち着いた雰囲気のお店ながら、ご近所さんや地元で働く人たちが手づくりのスイーツやパンを求めて次々とお店にやってきます。

閑静な住宅街の中にある”隠れ家”のような雰囲気を持つ同店。扉を開けると、店主が笑顔で出迎えてくれます。入ってすぐのガラスケースには、アーモンド生地にガナッシュとコーヒークリームをサンドした『オペラ』(540円)などのスイーツ約7種類、すぐ横の棚には、国産小麦100%でもちもちとした食感がたまらない『湯種食パン』(450円)などパン約9種類、バターがふんわり香るリッチな焼き菓子が9種類ほど並びます。


・オリジナルスイーツで至福の時間を

『シュークリーム』(1個)320円

スイーツの中でも、店主が「自信作」と太鼓判を押すのが、何度も何度も試作を重ねた末に完成したという『シュークリーム』。皮はザクザクとした食感のクッキー生地で、中にはカスタードクリームと生クリームがたっぷりと入っています。一口食べるとクリームがあふれ出てきて、これぞまさに至福のひととき!

クリームは口当たりがなめらかで、甘さ控えめなのでいくつでも食べられそう。バニラビーンズを使っているので、バニラの風味をダイレクトに感じるのも魅力です。

『カスタードプリン』(1個)280円

プリンには、姫路のブランド卵「夢美人」を使用。モーツァルトを聞きながらリラックスした環境で飼育された鶏が産んだ卵は、黄身が鮮やかなオレンジ色なのが特徴で、味も濃厚。この卵の味わいを生かすため、できるだけシンプルな素材で仕上げたプリンは、卵の風味をしっかりと感じながらも後味はスッキリ。

どこか懐かしく、ホッとする味わいのプリンを求め、地元の小学生たちも自転車に乗ってこぞって買いにに来るのだそう。

『桃のカップデザート』(1個)480円

旬の甘いモモを使った、見た目も華やかなデザート。その元となっているのが、モモのコンポートにバニラアイスクリームをのせ、ラズベリーソースをかけたフランス菓子の「ピーチメルバ」です。

同店の場合は、バニラアイスの代わりにバニラのパンナコッタを入れ、モモ風味のゼリーをアクセントに。上にのった甘酸っぱいモモのコンポートと、甘さ控えめのパンナコッタのバランスが絶妙です。トッピングとして付いてくるアーモンドスライスをのせると、口の中に香ばしさが広がって味の変化も楽しめます。

・シンプルながらもこだわりが詰まった自家製パン


『パン・シュクレ』(1個)220円

添加物など”余計なもの”をできるだけ入れず、シンプルな材料にこだわって作られたパンは約9種類。注目は、フランス語で「甘いパン」を意味する『パン・シュクレ』。ブリオッシュ生地を平らに伸ばして発酵させ、表面にあけた穴に有塩バターとグラニュー糖をイン。時間をかけて発酵させることで、ふんわりとした食感を生み出しています。

ブリオッシュは食事パンとして知られていますが、砂糖がかかっているだけでスイーツ感がアップ。生地そのものが軽いので、おやつ感覚でついつい手が伸びてしまいます。

『メロンパン』240円

土台となっているのは、卵とバターをたっぷりと使ったリッチな生地。その上に、クッキー生地をのせて焼き上げることで外はサクサク、中はしっとりふわふわ。バターの風味も豊かです。

左から『カンパーニュ レーズン&クルミ』350円、『カンパーニュ プレーン』250円

フランスパンの一種であるカンパーニュ。パリの田舎で作られていたことから「田舎パン」とも呼ばれ、素朴な味わいが人気です。全粒粉にライ麦を配合した生地を、冷蔵庫に入れて一晩じっくりと発酵。長時間発酵させることで、生地にうま味が増すのだとか。

「プレーン」と「レーズン&クルミ」の2種類が用意されていますが、プレーンはそのまま食べるのはもちろん、サンドイッチなどアレンジも自在。レーズンとクルミがたっぷり入ったカンパーニュは、チーズとの相性もバツグンなので、ワインと合わせても良さそう。少し焼いて食べても◎。



・定番の焼き菓子は、プレゼントや手土産に♪


店主がフランス菓子好きということもあって、伝統的なフランスの焼き菓子が充実。店頭で販売されている焼き菓子は定番の『フィナンシェ』や、ザクザクとした食感の『ガレット・ブルトンヌ』、素朴な『サブレ』(各150円~)などがずらりと並びます。プレゼントや手土産にしても喜ばれそう。

オープンして約3カ月で、すでに地元の人たちの心をつかみつつある「La Douce.」。「翌朝のパンや3時のおやつ、手土産などをふらりと買いに立ち寄ってもらえるような、長く愛されるお店を目指したい」と店主。地元民でなくてもわざわざ行く価値ありの小さなスイーツ&パンのお店から、今後も目が離せません。

■店舗情報

■DATA

La Douce.(ラ・ドゥース)

所在地
兵庫県姫路市飾磨区妻鹿1737-2
営業時間
11:00~18:00(商品が無くなり次第終了)

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年7月23日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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