2024年12月、ピオレ姫路の1階にオープンした「浅草茶屋たばねのし」。兵庫県に初上陸した、SNSで話題の和クレープ専門店です。香り高い上質な抹茶を、生地にもクリームにも限界まで配合。濃厚な茶葉の風味を心ゆくまで堪能できます。もっちりとした生地には、さまざまな素材が包まれ最後の一口まで満足できる工夫が満載。サクッとした食感が楽しめる、シンプルなホットクレープも要チェックです。
・「浅草茶屋たばねのし 姫路店」
2024年12月15日、JR姫路駅に直結するピオレ1の1階にオープンした「浅草茶屋たばねのし 姫路店」。和の素材にこだわったクレープ専門店です。木のぬくもりが感じられる外観は、包装紙の色合いを再現した落ち着いた雰囲気。オープンしてから間もないにも関わらず、幅広い世代のお客さんがひっきりなしに訪れています。すでにリピーターも多く、おひとり様で訪れる男性も珍しくありません。
イートインスペースにはテーブルが2卓あるので、買い物の途中や仕事帰りに一息つくにもぴったり。平日は夕方ごろ、週末は14:00ごろから閉店まで混雑することが多く、午前中の来店が狙い目です。
クレープの主役となる抹茶は、日本一のお茶の産地として知られる静岡県掛川市で100年続く茶園から取り寄せ。数々の受賞経歴がある茶葉は、収穫前に日光をさえぎることでうま味が凝縮され、ビタミンCや食物繊維などを豊富に蓄えているそう。そんな上質な抹茶を限界まで練り込み、一晩寝かせた生地は驚くほどもっちり。繊細だからこそ作り置きはせず、オーダーを受けてから一枚ずつ焼いてもらえるのがうれしいポイントです。
・濃厚な掛川抹茶を贅沢に配合した和クレープ
『掛川抹茶ブリュレ』990円
6種類あるクレープの中で人気No.1は『掛川抹茶ブリュレ』。大正8年創業の「吉井商店」が手がける金箔がトッピングされた贅沢なビジュアルが目を引きます。丁寧に炙られた表面は心地よいパリッと食感。スプーンで割りながら、丁寧に裏ごしされたなめらかな抹茶風味のカスタードクリームと一緒に味わって。
中に隠れているアイスクリームは、生地やカスタードとは異なる抹茶を使用しているので2種類の香りを楽しめます。ホイップクリームは、抹茶のほろ苦さを引き立ててくれるよう甘さと軽さのバランスのよいものを厳選。クルミやビスケットも顔を出し、食感や塩味がアクセントになっています。最後は、抹茶と相性のよいイチゴのコンポートで締めくくり。食べ進めるごとに、味だけでなく温度や口当たりが次々に変化します。
『掛川抹茶ティラミス』990円
『掛川抹茶ティラミス』の表面の絵柄は店舗ごとに異なります。姫路店では世界遺産の姫路城が描かれていてSNS映え間違いなし。マスカルポーネクリーム、コーヒーが香るクランブル、抹茶アイスクリームがバランスよく配置され、決して甘ったるくなく食後でもぺろりと食べられます。甘酸っぱいフランボワーズソースで後味もさっぱり。
包装紙にあしらわれている水引は、石川県の職人が一つひとつ丁寧に手作りしているというから驚き。目でも和の繊細な美しさを感じ取れます。本の栞としてもぜひ再利用して。
『蜜芋』990円
店主イチオシは『蜜芋』。店内で揚げ自家製の餡を絡めた大学芋が、トッピングだけでなく中にも贅沢に入っています。たっぷりのったサツマイモ餡はクリーミーな舌触りで、濃厚な風味がダイレクトに伝わり、後から香ばしさが追いかけてきます。隠し味に塩をほんの少しプラスすることで、サツマイモの自然な甘みを引き立てているそう。バニラアイスクリームのほか、ビスケットや黒ゴマも入っています。最後はサツマイモと相性のよいリンゴのコンポートがお待ちかね。最後の一口まで工夫された満足感たっぷりのクレープです。
・生地のおいしさを味わうシンプルなクレープ
『掛川抹茶シュガーバター』800円
生クリームが苦手な人におすすめしたいホットクレープもラインアップ。北海道産バターを生地に塗りながらじっくり焼き上げているのが特徴です。さっくりとした独特な食感と、芳醇なバターの香りと塩味が生み出すハーモニーにうっとり。
扇の形になるよう上品に包まれた『掛川抹茶シュガーバター』は、生地、バター、シュガー、抹茶と、至ってシンプルなので素材の風味を存分に噛み締めて。プレーン生地かつ抹茶パウダー抜きも対応できます。アツアツはもちろん、冷めてもおいしいのでテイクアウトもOK。
『あんこバター』850円
和の素材といえばあんこも外せません。ほどよい甘さの粒あんは、バターとの相性は言わずもがな。一口目からおいしいと、若い世代だけでなく年配の人にも好評なんだとか。抹茶生地も選べるので、気軽にスタッフまで声かけを。
まるでパフェのようにさまざまな素材で構成されたクレープが自慢の「浅草茶屋たばねのし姫路店」。断面の美しさにこだわり一つひとつ丁寧に巻かれたクレープは、一口ずつ大切に味わいたくなります。4カ月ごとに替わる期間限定メニューや、厳選素材で作るドリンクも豊富にスタンバイ。和スイーツ好きならきっと、お気に入りが見つかるはずです。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年12月27日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。