2024年11月23日、播州赤穂駅から南へ徒歩約10分の場所にオープンした「クレープカメレオン」。パティシエ歴20年以上の店主が厳選素材で作る“ケーキのようなクレープ”が自慢のテイクアウト専門店です。王道から遊びゴコロあふれる創作系までこだわりがギュッと詰まったメニューが豊富にそろいます。観光の休憩に、家事の合間に、学校帰りに、本格スイーツで疲れた体を癒やしませんか?
・クレープ専門店「クレープカメレオン」
2024年11月23日、播州赤穂駅から赤穂城を結ぶお城通り沿いに「クレープカメレオン」がオープンしました。パティシエ歴20年以上になる店主が、地元産をはじめ厳選した素材を使って一枚一枚丁寧に焼き上げる本格クレープが自慢です。
店名のカメレオンとクレープ。一見全く違うものですが、実はどちらも店主が“ずっと好きなもの“。
「小さいころからクレープ屋さんになりたかったんです」そう話す店主の原点は、幼少期に行ったお祭りで、目の前で焼いてもらった屋台のクレープ。ワクワクした気持ちが今も忘れられないと言います。
転機は高校3年生の時。偶然テレビで見かけたクレープ専門店の“まるでケーキのようなクレープ”に感銘を受け、当時横浜にあった店舗で働きたい!と両親を説得。その願いは叶わずとも熱意は冷めることなく、関西の製菓学校に通いながらクレープ専門店でアルバイトをしながら腕を磨いたそう。
その後は、地元赤穂に戻りケーキ店で経験を積みながらも、お客さんの喜ぶ顔が見られる距離感と目の前で焼き上げるライブ感を味わって欲しいとの思いから、長年の夢が動き出しました。
店内に入ると、バターの香ばしい香りがお出迎え。壁にはメニューがずらりと並び、期待が高まります。カウンター越しにクレープが焼き上がるのを眺められるので、立ち込める香りと一緒にライブ感も楽しんで。
店内にはベンチが設置してありイートインも可能です。
メニューは定番と期間限定を合わせると50種類以上、さらにキャラメルやハチミツ、フルーツのトッピングも豊富で、組み合わせは無限大!一つに決められなかったら友人や家族とシェアするのもおすすめです。
・こだわりがギュッと詰まった自慢のクレープ
シンプルな材料で作るからこそ素材が命のクレープ。国産のものを中心に、兵庫県産の小麦粉や赤穂産の卵など、地元産のものも積極的に使っています。
生地は思い通りの食感にするため、配合や焼き時間、温度まで何度も試行錯誤を繰り返したそう。クレープの具材に合わせて焼き時間を調整し、同じクレープでも食べ始めと終わりで食感が変化していくのを楽しめるよう計算するなど、こだわりは尽きることがありません。
生クリームは、純正生クリームを使用し、店内で一から丁寧に立てています。コクがありながらもサッパリとした後味は純正生クリームならでは。
クレープは食べ進めると後半皮だけになった経験はありませんか?同店のクレープは、先端部分まで生クリームやトッピングの素材が入っているのがうれしいポイント!“食べ始めから最後まで楽しんで欲しい”という店主の職人としてのプライドが見え隠れします。
・看板商品は素材を味わうシュガーバター
『エシレバターとカソナード』600円
看板メニューの『エシレバターとカソナード』は、素材が際立つ店主の自信作。使うのはフランス産の発酵バター「エシレ」。フランス中西部・エシレ村で伝統的な製法により手作りされた、現地でも百貨店などで取り扱われる貴重品です。
熱々の生地に塊のままバターを塗ると、店内は一気に発酵バターの香りに包まれます。そこへフランス産のブラウンシュガー「カソナード」をパラリ。ザクザクとした食感を残してバターにほどよく溶け出したタイミングを見極めます。
食べ始めはパリパリ感が、食べ進むとバターと砂糖が生地になじんでしっとりモチモチとした食感へと変化します。噛んだ瞬間、中からバターがジュワッと口いっぱいに広がる瞬間がたまりません!
時間が経つとバターの風味が変わってしまうので、賞味期限はなんと1分なんだそう。発酵バターの香りときび砂糖の優しい味わいを、是非店頭で味わって。
・旬のイチゴを使った季節限定メニュー
『いちご大福』980円、『木いちごオレオチョコ生』790円 ※季節限定
旬のイチゴを使った季節限定メニューも外せません。和スイーツ好き、イチゴ好きなら迷わず『イチゴ大福』を選んで。あんこは、大阪の老舗製餡店「茜丸」の北海道十勝農協産小豆を使ったあんこを使用。赤穂産のフレッシュなイチゴの酸味をアクセントに、上品な甘さの粒あんと口溶け滑らかな生クリームのバランスが絶妙です。
ベリー×チョコの黄金コンビ『木いちごオレオチョコ生』は、リピート人気No.1!カカオ35%以上のクーベルチュールチョコレートと、酸味とシャリッとした食感が魅力の木イチゴがベストマッチ!ザクザク食感のオレオのほろ苦さと自家製木イチゴジャムとの味のバランスがよく、このボリュームでもぺろりと食べられます。
・赤穂の塩を使った創作和クレープが斬新!
『塩大福』850円
播磨の銘菓・塩大福からインスピレーションを受けたという『塩大福』。赤穂の名産である塩を使った商品を作りたいと、さまざまな試作を経て完成させた一品です。
中には生クリームと粒餡、求肥が入っていて、和と洋のコラボレーションが楽しめます。
トップに刺さったスポイトに入っているのはなんと赤穂の天塩を使った「塩シロップ」!初めからたっぷりかけるもよし、少しずつ均等にかけるもよし。お好みでシロップの量を調整しながら食べてみて。
『自家製 プリンクレープ』850円
自家製プリンが丸々一個どーんとのった、インパクト大の『自家製 プリンクレープ』。滑らか系か喫茶店の固め系かで好みが分かれるプリンですが、同店ではなんと日替わり!その日の店長の気まぐれで焼きプリンと蒸しプリンどちらかが登場します。
取材日は、プルンと滑らかな蒸しプリン。一口目から卵のコクが感じられ、カラメルのほろ苦さとのバランスはお見事の一言に尽きます。食べ進めると中には生クリームのほかに手作りのカスタードも入っていて、プリンの世界観がギュッと詰まっています。
クレープは他に、王道の『チョコバナナ』(660円)やシンプルな『生クリーム』(500円)のほか、ランチにぴったりなおかず系の『ホットドッグ』や『ハムタマゴ』(各600円)も。ぜひ全メニューを制覇してお気に入りを見つけてみて。
持ち帰り用の袋(10円)や3つまで入る箱(80円)も用意されているので、家でゆっくり味わうのはもちろん、坂越や御崎の観光スポットで海を眺めながら食べるのもいいですね♪
「午前中にお母さんと買いに来た子どもが、その日の夕方お小遣いをにぎりしめてもう一度買いに来てくれたのがうれしかったですね」と優しい笑顔を見せる店長。素材にこだわりながらも、子どもでも手の届く価格設定も魅力の一つです。たまにはちょっと特別なスイーツで自分を甘やかしてみては?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2,024年12月10日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。