山陽電鉄別府駅から南へ約10分歩いた住宅街に店を構える古民家レストラン「Orvieto(オルヴィエート)」。半年間の休業を経て、2024年5月28日にリニューアルオープンしました。この地で25年間続く老舗のレストランで味わえるのは本格的なイタリアン。ランチタイムには、あまりの口溶けの良さに感動を覚える『ローストビーフライス』と2~3日間煮込んだ『自家製ボロネーゼ』が味わえます。都市計画が進んでいる別府で“おいしいもん”を発掘してみては?
・古民家レストラン「Orvieto(オルヴィエート)」
山陽電鉄別府駅を徒歩で南へ下ること約10分。時折古民家も入り交じる閑静な住宅街の中に「Orvieto(オルヴィエート)」があります。前オーナーがこの場所でレストランを始め、15年という節目で現在の店主に バトンが託されて今年で12年目を迎える同店。東加古川エリアとしては数少ない、ワインが豊富なレストランです。
築100年を超える古民家を生かした店内には、長い歴史の間に紡がれてきた思い出がギュッと詰まっているかのような“人の温かみ”があります。建てられた当時は、日本酒に使う酒米を保管する米蔵だったそう。天井が高く開放的な空間に、高窓と格子扉から自然光が差し込みます。
若いころから料理の道を目指し、東京・六本木のイタリアンレストランで修業を積んだという店主。そこで培った知識と技を生かした本格的なイタリアンを10年以上もの間、ディナータイムでのみ提供してきました。ですが突如病で倒れ、2023年11月から約半年間休業に。2024年5月、ランチタイムから営業を再開しました。
オープンキッチンを囲むように配置されたカウンター席のほか、6人掛けのテーブルも1卓スタンバイ。古材で作られたイスがなんとも言えない風情を漂わせています。世代を超えて大切に使われてきた跡が残る古き良きものに、オシャレなペンダントライトや絵画を飾ったハイセンスな空間に注目を。昼夜問わずムーディーな空気に包まれた大人な古民家レストランです。
ワインは常時50種類以上がスタンバイし、提供する料理やお客さんの好みに合わせて店主がセレクトしてくれます。初心者から玄人まで、思わず目移りするほどのラインアップ。ランチタイムからオーダーできるので、昼飲みにもオススメです。
・国産和牛を使った口溶け抜群の『自家製ローストビーフライス』
『自家製ローストビーフライス』1,800円
「以前から人気だったローストビーフをランチでも気軽に味わってほしい」との思いから、この休業期間中に商品開発された『自家製ローストビーフライス』がイチオシ!使うお肉は国産和牛の中でも、筋と脂肪が少ない内ももの部位「うちひら」だけに限定し、野菜と一緒にオーブンで蒸すのがこだわりです。
加西市産の「ヒノヒカリ」の力強い粘りや深みのある味わいに負けないよう、ソースも試行錯誤。中央には「奥丹波の卵」や「三木美人」といった濃厚な卵の黄身だけを、ポンと贅沢にのせています。
黄身とソースをしっかり絡めたお肉にワサビをほんの少しのせていただくのがオススメの食べ方。ワサビのツンとした辛みが、牛肉の脂の甘みやしょう油ベースのソースの風味を引き立てます。
主役のお肉は想像以上の柔らかさで、今までに味わったことのないような口溶けの良さに感動を覚えること間違いなし!舌の上にのせた瞬間、す~っとうま味と脂が口いっぱいに広がります。
プラス400円でサラダとドリンクを追加すれば、特別感がパワーアップ!ドリンクは食後にほしくなる「コーヒー」や「紅茶」だけでなく、ワインの代わりに飲みたくなるような「ブドウジュース」や「ジンジャーエール(甘口・辛口)」まで豊富にラインアップ。その日の気分で好みのものをチョイスしてみては。
・2~3日間かけて煮込んだ究極の『ボロネーゼ』
『自家製ボロネーゼ』1,400円
2024年8月から、もう一つの看板メニューである『自家製ボロネーゼ』もランチメニューに仲間入りしました。同店のボロネーゼは、下にパスタ、上にソースと2層仕立てになっているのが特徴。麺だけ食べてもおいしいようにと、短めに茹でた後にバターやオリーブオイルでじっくり炒め、麺一本一本に味を染み渡らせるのが“オルヴィエート流”です。
食べるときは底からしっかり麺とソース、チーズを混ぜ合わせてからいただきます。お客さんが“食べる直前”に混ぜるこのひと手間こそがおいしさの秘訣。自慢のソースが麺に溶け込みすぎず、持ち前のコクやうま味をわずかたりとも逃しません。
国産合い挽き肉やセロリなどの香味野菜のほか、鶏肝を入れるのも同店ならでは。最初はオレンジがかった軽い茶色のソースが濃い茶色に変わるまで、2~3日間かけてじっくり煮込むのがポイント!素材も手間も暇も一切の妥協を許さず作った渾身のボロネーゼを、ぜひご賞味あれ♪
イタリアン一本で腕を磨いてきた店主が作る本格イタリアンを、2024年9月からはいよいよディナータイムでも提供がスタート!当面は、7人以上の団体予約限定でメニューは『おまかせコース』(5,000円/人)のみ。ワイン好きの集会や仲の良い仲間内だけで気兼ねなく貸し切りディナーを楽しみたい日は、ぜひディナーを利用してみては?
■詳細情報
■DATA
Orvieto(オルヴィエート)
- 所在地
- 兵庫県加古川市別府町本町1-29
- 電話番号
- 079-436-4109
- 営業時間
- ランチ/11:00~15:00(L.O.14:00)
ディナー/17:00~24:00 ※完全予約制 - ※ディナーは前日までの完全予約制(7人以上~)
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年9月20日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。