兵庫県はりまエリアの“楽しい”をチョイスする地域情報サイト TANOSU [タノス]
2023.2.8
27,630 views

【西脇】六甲の人気店「かもめ食堂」が移転オープン!真心込もった手作りの定食で旬を味わって♪

西脇市黒田庄町(くろだしょうちょう)の山麓にある「かもめ食堂」は、地元の米や季節の野菜を使った手作りの定食が自慢の定食屋さん。ハレの日に食べるような特別な食事でなく、なじみのある調味料で丁寧に真心込めて作った家庭的な味わいが人気の秘密です。西脇の自然豊かな景観を楽しみながら、手作りのおいしさをしみじみと味わいませんか?

・「かもめ食堂」

西脇市の最北端黒田庄町(くろだしょうちょう)にある「かもめ食堂」は、おばあちゃんの家のような昔ながらの民家をリノベーションしてオープンした定食屋さん。昭和後期に建てられた築約50年の民家は、赤と茶色のタイルがレトロな雰囲気を醸し出しています。

「かもめ食堂」という名前を聞いてハッとする人も多いのでは?映画「かもめ食堂」に刺激を受け、10年以上前に神戸市元町でテイクアウトのお弁当屋さんから始めた同店。その後六甲に店を移し、定食とテイクアウトの惣菜を提供する食堂を約5年間営みました。その間に2冊も料理レシピ本を出版し、全国にファンを持つほどの人気店です。

郊外へ移転するきっかけは「野菜をたくさん使う店だからこそ、農家さんと距離が近い自然豊かな場所でゆっくりと過ごせるようなお店をしたい」との思いから。山々に囲まれる西脇ののどかな景観に一目惚れし、2021年12月に店舗と共に、店主もこの地に移りました。

6畳2間の部屋を自分たちの手でリノベーションし、食事ができるスペースに。柱や襖(ふすま)など、残せるところはそのままに、畳や床板の張替えや漆喰の塗り替えなどの一部分にのみ手を加えたそう。どこか懐かしさがあり、その場に居るだけでほっこりと心が和みます。

奥の6畳間は座敷なので、子連れでも気兼ねなく過ごせそう。晴れた日は縁側にある大きな窓からたっぷり陽が差し込み、木や花がたくさん植えられた庭を眺めながら食事が楽しめるのもポイントです。

自然と一体になった開放感抜群のテラスは、庭師さんと店主が力を合わせて作った自慢の空間。四季折々の違った景色を見せてくれます。テラス席はペットの同伴もOKなので、愛犬と一緒に食事やカフェが楽しめますよ♪

営業日は火・水・土・日曜の週4日。11:00~の席のみ、公式InstagramのDMか電話で事前予約が可能です。ゆっくりくつろぎたい人は平日の来店がおすすめ。休日は満席になることが多いので、事前予約がおすすめです。➡︎公式Instagramはこちら


・地元の米と旬野菜で作る自慢の定食

『かぶの肉巻きカツ定食』1,000円

3種類の惣菜とご飯、みそ汁が付く定食を常時4種類ほどスタンバイ。メインの内容は、通年メニューが2種類、季節限定が2種類あり、週替わりで少しずつ内容が変わります。

取材日の惣菜は「ひじきの煮物」「カレーマカロニサラダ」「白菜とキンカンの甘酢」の3品。食べ終わったときに満足感が得られるようにと、味付けが偏らない献立を心がけているそう。

「ひじきの煮物」は、みそ汁にも使っているカツオと昆布の合わせ出汁がベースとなった、家庭的な味わいが自慢の一品。カレー粉でアクセントを利かせたマカロニサラダは、「ひじきの煮物」と並ぶ定番中の定番で、お箸が止まらなくなるおいしさです。旬の白菜とキンカンを甘酢で和えた「白菜とキンカンの甘酢」は、箸休めに◎。キンカンの優しい甘さが酢の酸味と絶妙にマッチしています。

取材日のイチオシは『かぶの肉巻きカツ定食』。六甲店の時代からファンが多い同店の肉巻きは、大きめにカットした旬野菜をぐるっと豚バラ肉で巻き、パン粉を付けて揚げたもの。カブのシャキッとした歯応えと豚バラ肉のジューシーさ、衣のサクサク感が三位一体となったやみつきになる一品です。

しっかり下味が付いているのでそのまま食べてもおいしいですが、せっかくなら自家製のウスターソースをかけて召し上がれ。セロリやタマネギといった香味野菜ときび砂糖、西脇市にある醤油蔵「マルフク醤油」の醤油、約10種類のスパイスを煮て作った甘めのソースは、どんな野菜にもよく合う万能調味料です。

定食に欠かせない白ご飯は、西脇市で作られた「キヌムスメ」を使用。モチモチとしていて甘みが強く、一口食べれば改めて“白ご飯のおいしさ”を実感するはず。上にちょこんとのった昆布の佃煮は、出汁を取るときに出た出汁ガラを活用しています。北海道利尻(りしり)産の上品な香りを佃煮で余すことなく味わって。

『里芋とネギのみそグラタン定食』1,100円

冬季によく登場するというグラタンの定食にも注目を!取材日はトロトロのサトイモと甘みが詰まった白ネギが主役のグラタンが登場。なじみのある洋風のグラタンではなく、自家製のみそに丹波の糀みそをブレンドした特製のみそを隠し味に使った和風仕立てのグラタンです。

グラタンの命とも言えるホワイトソースは、とにかくゆっくり時間をかけて丁寧に火を入れるのがポイント。そうすることで、口当たりなめらかに仕上がるそう。冷え切った体も熱々トロトロのグラタンで体の芯から温まりますよ。

・手作りのスイーツと自家焙煎コーヒー

『プリン』400円

食後やカフェタイムにぴったりな自家製のスイーツも常時3~4種類スタンバイ。ラインアップは大体1週間ごとに変わりますが、定番スイーツの『プリン』はほぼ毎日用意しています。

同店のプリンは、しっかりした食感の昔ながらのプリン。その上から、砂糖が香ばしくなるまで煮詰めた苦みのある自家製カラメルソースがたっぷりかかっています。スプーンを入れるとカラメルの中から、真っ白なプリンがお目見え!白い理由は、濃厚な味わいと黄身の白さが特徴的なたつの市の「ただまき農園」の平飼い卵を使用しているからなんだそう。ビターなカラメルをたっぷり付けて召し上がれ。

『りんごのベイクドチーズケーキ』500円 ※季節限定

旬のフルーツを使った自家製のケーキが登場することも。取材日は、焼き目が控えめな『りんごのベイクドチーズケーキ』がお目見え。コクのあるクリームチーズとほどよく塩気が利いたパルメザンチーズがブレンドされ、深みのある味わいです。中には自家製リンゴのコンポートがごろっと入っていて、チーズのなめらかな口当たりとリンゴのシャキシャキ感のコントラストが楽しめます。低温でじっくり火を通すことで生まれる口溶けの良さも舌の上で丁寧に感じてみて。

『コーヒー』400円

コーヒーは、生豆で仕入れて少量ずつ自家焙煎するほどのこだわりぶり。豆の品種や産地はあえて固定せず、その時々で変えているそう。挽(ひ)きたて、煎(い)りたてのコーヒーは、コクが深い中深煎りでも飲み口がスッキリとしていて苦みがまろやかなのが魅力です。まずは一口飲んで、その香りと飲みやすさを確かめてみて。



・月に1回お弁当の販売も

『かもめ弁当』1,000円 ※要事前予約

1週間前までの事前予約限定で、お弁当の販売もしています(予約は5個~)。約10種類の惣菜が詰められた「かもめ食堂」の料理を味わい尽くせるお弁当です。『かもめ弁当』をお供に、西脇の自然の中でピクニックや自然観察を楽しむのも良さそうですね。お弁当の販売日は公式Instagramでチェックして。

■詳細情報

■DATA

かもめ食堂

所在地
兵庫県西脇市黒田庄町黒田1590-37
電話番号
0795-20-1679
営業時間
ランチ/11:00~L.O.14:30
カフェ/11:00~L.O.16:00
※11:00~のみ事前予約可

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年1月23日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

この記事をお気に入りに保存する
TOP