揖保川沿いにたたずむ古民家カフェ「ガレリア アーツ&ティー」。カフェのかたわら、町の小さな美術館として芸術作品を展示したり、アーティストのライブを開催したりと、さまざまな芸術に触れながらお茶が味わえるアーティスティックなお店です。メインが選べるランチや季節のケーキなど、手作りの食事を楽しみながら芸術も楽しんでみませんか?
・古民家カフェ「ガレリア アーツ&ティー」
JR本竜野駅西口から歩いて8分ほど、龍野橋の麓(ふもと)にある「ガレリア アーツ&ティー」。ガレリアとはイタリア語で“小さな美術館”という意味で、「お茶を楽しみながら身近に芸術を楽しめるお店」をコンセプトに営むレトロでアーティスティックな古民家カフェです。
入口で靴を脱ぐ小上がりスタイルで、まるで誰かの家に遊びに来たような気分に。「ただいま」「お久しぶり」と声をかけて入店する常連さんも多く、アットホームな雰囲気が漂います。昭和初期に建てられた金融会社の事務所を改装した店内は、タイムスリップしたようなノスタルジックな空間が広がり、どの席もゆったり広々。
テーブルのテイストがそれぞれ少しずつ異なるので、お好みの場所を探してみるのも楽しみの一つですね。
目の前に広がる揖保川の景色を眺めつつ、ほっと一息つける窓際のカウンター席が特等席。春には桜が咲き誇り、秋には紅葉して紅く染まり、古い町並みとともに山や川の季節の移ろいを眺めることができます。
特に2階からの眺望は格別!純和風な座敷は趣があり、時間が経つのを忘れてしまうほどの居心地の良さです。
・地元素材で手作り!3種類の『ガレリアの選べるランチ』
『ガレリアの選べるランチ(ドライカレー)』1,200円
『ガレリアの選べるランチ』は、メインを「ドライカレー」「ハヤシライス」「イカ墨のピラフ」の3種類からチョイスできます。サラダ、豆乳スープ、ドリンク(500円以下が対象)、クッキーが付いて1,200円。セットのドリンクは差額を追加すれば、全メニューから好きなものを付けることができます。
人気のうま辛な「ドライカレー」は、一からトマトソースを作るほど手の込んだ一品。特製トマトソースに粗挽きミンチや夏野菜、隠し味のレーズンがごろごろと入っていて、彩りも香りも豊か。米や野菜はなるべくたつの市産のものを選んでいるそう。
『ガレリアの選べるランチ(イカ墨のピラフ)』1,200円
墨から内臓まで余すことなく、イカをまるごと1匹使ったイカ墨のピラフ。一皿にイカのうま味がたっぷりと凝縮されていて、一度食べるとまたすぐに食べたくなるクセになる味わいです。付け合わせのポテトサラダや豆乳のスープももちろん手作り。野菜の味が染み出た豆乳のポタージュは、優しい甘さで小さい子どもも喜びそう。
食後は、アーモンド風味のルシアンクッキーと素朴なラングドシャの2種類のクッキーをドリンクと共に味わいながら、ゆっくりと優雅にくつろいで。
・カフェタイムを彩る月替わりのスイーツ
『ヤーコンのチーズタルト』400円 ※季節限定、『アイスゆず茶』500円
スイーツはタルトとシフォンケーキの2種類がスタンバイ。どちらも旬のフルーツを使い、季節感あふれるラインアップが魅力です。食事と一緒に注文すれば50円引きになるお得な割引もお見逃しなく。
播磨産のユズから手作りした、ガレリア自家製ユズシロップで作る『アイスゆず茶』は、暑い日にごくごく飲みたい爽やかなドリンク。シロップが無くなり次第終了なので、気になる人はお早めに。
『キッシュ』400円、『ガレリアのブレンドコーヒー』500円
自家製タルト生地で作る『キッシュ』は、卵、ベーコン、チーズをたっぷりと使ったコクのある“お食事系タルト”で、軽食にぴったり。オープンして20年以来変わらない、自慢の『ガレリアのブレンドコーヒー』と合わせるのがおすすめです。産地や煎(い)り方の異なる豆を数種類ブレンドすることで、豊かなコクと風味を持ち合わせた飲みやすい味わいに仕上げてあり、食事にもスイーツにもよく合います。
・セレクトショップやギャラリーとしての顔も
階段を上がって左手の部屋には、セレクトショップも併設しています。アジアンテイストな服飾雑貨や洋服、漆の食器や絵はがきなど、各国の職人が手仕事で作った温もりあふれる商品がずらり。
オーナー自ら、現地や作家さんを訪れて直接仕入れるほど、思い入れを持って選定した商品に思わず目移りしてしまいそう。特に、フランス在住のオーナーの娘さん『いのうえいくみ』さんがデザインした絵はがきがイチオシで、ふんわりと優しいタッチは思わず手に取りたくなります。
インドネシアのバリでハンドメイドされたアタバック、アタ籠などのかばんや、カラフルな染織布、少数民族の古布を用いた小物や洋服なども取り扱っています。心ときめく一品が見つかるかも♪
同店では年に数回、芸術家を招き、作品の展示や販売会も開催しています。展示会期間中は回廊もカフェスペースも、店内のすべての空間が美術館に。お茶を楽しみながら気軽にアートを楽しんでみては。
月に数回、5カ国語(中国語、韓国語、英語、フランス語、ドイツ語)の語学レッスンや趣味のサークル活動も定期的に開催しています。すべて参加費にお茶代が含まれているので、カフェでお茶する感覚で、気軽に学ぶことができます。予約制なので、興味のある人は電話で問い合わせ・予約を。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年2月22日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。