揖保川沿いにたたずむ古民家カフェ「ガレリア アーツ&ティー」。カフェのかたわら、町の小さな美術館として芸術作品を展示したり、アーティストのライブを開催したりと、さまざまな芸術に触れながらお茶が味わえるお店です。メインが選べるランチや季節のケーキなど、手作りの食事を楽しみながら芸術も楽しんでみませんか?
古民家カフェ「ガレリア アーツ&ティー」
JR本竜野駅西口から歩いて8分ほど、龍野橋のふもとにある「ガレリア アーツ&ティー」。ガレリアとはイタリア語で“小さな美術館”という意味で、お茶を楽しみながら身近に芸術を楽しめるお店というコンセプトのもと、この場所に1999年11月にオープンしました。
入口で靴を脱ぐ小上がりスタイルで、まるで誰かの家に遊びに来たような気分に。「ただいま」「お久しぶり」と声をかけて入店する常連さんも多く、アットホームなお店です。昭和初期に建てられた金融会社の事務所を改装した店内は、タイムスリップしたような、ノスタルジックな空間で、どの席もゆったり広々。
テーブルのテイストがそれぞれ少しずつ異なるので、お好みの場所を探してみるのも楽しみの一つですね。
目の前に広がる揖保川の景色を眺めつつ、ほっと一息つける窓際のカウンター席が特等席。春には桜が咲き誇り、秋には紅葉して紅く染まり、古い町並みとともに山や川の季節の移ろいを眺めることができます。
とくに2階からの眺望は格別!純和風な座敷は趣があり、時間が経つのを忘れてしまうほどの居心地の良さです。
地元素材で手作り!3種類の『ガレリアの選べるランチ』
『ガレリアの選べるランチ(ドライカレー)』1,100円
『ガレリアの選べるランチ』はドライカレー、ハヤシライス、イカ墨のピラフの3種類からチョイスできるます。サラダ、豆乳スープ、450円のドリンク、クッキーが付いて1,100円です。セットのドリンクは差額を追加すれば、全メニューから好きなものを付けることができます。
男性客に人気のうま辛なドライカレーは、トマトソースから作るほど手が込んでいます。特製トマトソースに粗挽きミンチや夏野菜、隠し味のレーズンがごろごろと入っています。米も野菜もなるべくたつの市産のものを選び、野菜をたっぷり使っていて彩色豊か。
『ガレリアの選べるランチ(イカ墨のピラフ)』1,100円
墨から内臓まで余すことなく、イカ1匹まるごと使ったイカ墨のピラフ。一皿にイカのうま味がたっぷりと凝縮されていて、一度食べるとまたすぐに食べたくなるクセになる味わいです。付け合わせのポテトサラダや豆乳のスープももちろん手作り。野菜の味が染み出た豆乳のポタージュは、優しい甘さで小さい子どもも喜びそう。
食後は、アーモンド風味のルシアンクッキーと素朴なラングドシャの2種類のクッキーを味わいながら、ゆっくりと優雅にくつろいで。
手作りスイーツで素敵なカフェタイムを♪
『ヤーコンのチーズタルト』300円 『アイスゆず茶』450円
季節限定のたつの市産のヤーコンという野菜を使った『ヤーコンのチーズタルト』は、口当たり滑らかなチーズの中に、ヤーコンのシャキッとした食感がアクセント。上には手作りの甘酸っぱいヤーコンジャムと生クリームをトッピング。ヤーコンの赤がチーズの白色で映え、色鮮やかな一品です。
播磨産のゆずから手作りした、ガレリア自家製ゆずシロップで作る『アイスゆず茶』は、暑い日に人気の爽やかなドリンク。ゆずシロップが無くなり次第終了なので、気になる人はお早めに。
『キッシュ』300円 『ガレリアのブレンドコーヒー』450円
お手製のタルト生地で作る『キッシュ』は、卵、ベーコン、チーズをたっぷりと使ったコクのあるお食事系タルトで、軽食にぴったり。オープンして20年以来変わらない、自慢の『ガレリアのブレンドコーヒー』と合わせるのがおすすめです。深煎(い)りや浅煎り、コロンビアやインドネシアなど産地や煎り方の異なる豆を数種類ブレンド。コクと風味が豊かで、コーヒーが苦手な人も飲みやすい一杯。食事にもスイーツにも合います。
そのほかのカフェメニューもすべて、ドリンクメニューに+300円です。シフォンケーキやタルトは季節によって変わるので、スイーツでも季節の移ろいが楽しめますね。ドリンクのお代わりが100円引きになる割引もあり、1杯目と違うドリンクもオーダーOK!何時間でも居たくなるような居心地の良い空間で、思い思いの時間を過ごして。
セレクトショップやギャラリーとしての顔も
階段を上がって左手の部屋にはセレクトショップも併設しています。アジアンテイストな服飾雑貨や洋服、漆の食器や絵はがきなど、各国の職人が手仕事で作った温もりのある商品が並びます。商品はオーナーが、現地や作家さんを訪れて直接仕入れるほど、思い入れを持って選定。絵はがきはオーナーの娘でフランスに在住の『いのうえいくみ』さんがデザインしていて、ふんわりと優しいタッチが人気。
インドネシアのバリでハンドメイドされたアタバック、アタ籠などのかばんや、カラフルな染織布、少数民族の古布を用いた小物や洋服なども取り扱っています。仕入れ先である洋画家の吉川孝昭さんの展示会では、インドネシアから仕入れた計200点ほどの商品と吉川さんの絵が展示されます(2020年は9月25日~10月13日に開催予定)。
芸術と身近に触れることのできる「ガレリア アーツ&ギャラリー」では、年に数回、芸術家を招き、作品の展示や販売会を開催しています。展示会期間中は回廊もカフェスペースも、店内のすべての空間が美術館に。お茶を楽しみながら気軽にアートを楽しんで。
月に数回、5ヵ国語(中国語、韓国語、英語、フランス語、ドイツ語)の語学レッスンや趣味のサークル活動も定期的に開催しています。すべて参加費にお茶代が含まれているので、カフェでお茶する感覚で、気軽に学ぶことができます。完全予約制なので、電話で問い合わせ・予約を。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2020年6月22日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。