古民家が立ち並ぶたつのの城下町の南の外れに店を構える「つかのま」。自家栽培の野菜とお米を使ったヘルシーなランチと、パフェやぜんざいなどの手作りスイーツが自慢の古民家カフェです。「つかの間の癒やしを感じてほしい」と丁寧に作る食事は、どれもほっこり心が和む優しい味わい。忙しい日常から少し離れて、つかの間のひとときをここで過ごしませんか?
・古民家カフェ「つかのま」
たつの市「龍野高校」から東へ約100mほど歩いた場所にあるカフェ「つかのま」。古き良き町並みに溶け込む古風な佇まいに、淡いエメラルドグリーンの壁が調和したレトロな外観が目を引きます。
築約100年の古民家をリノベーションした店内は、全面板の間。靴を脱いでスリッパに履き替えるスタイルで、思わず「おじゃまします」と言いたくなるようなアットホームな雰囲気に包まれています。
ちゃぶ台やカウンター、ゆったりとしたソファーや庭を眺められるテーブルなど、一卓一卓のテイストが異なり、気分や好みで選べるのも楽しみの一つです。何度も通って、ぜひ自分のお気に入りの席を見つけてみて。
同店のコンセプトは“米・野菜・癒やし”。「おいしい食事をしつつ、日々の忙しさを忘れてつかの間の癒やしを感じてほしい」という思いが、店名にも食事にも込められています。
同市にある自家農園の畑や田んぼで、店主が愛情をこめて種から育てた野菜やお米を使うのがこだわり。しかも自家農園の野菜は、皮まで安心して食べられる無農薬栽培だそう。自家栽培の野菜以外もたつの市産の野菜を使い、地産地消を心がけています。
・旬の野菜とお米がおいしいランチ
『旬の野菜とお米がおいしいランチ』1,300円 ※要予約
自家栽培のお米と野菜が主役の『旬の野菜とお米がおいしいランチ』がイチオシメニュー。おかずの内容からみそ汁の野菜、ご飯の付け合わせまですべて日替わりで、その日採れた野菜やそのとき一番おいしい旬の素材が登場します。要予約のため、電話or公式Instagramから来店を。
取材日のメインは「ハンバーグ」。洋風の甘いソースがしっかり絡み、ご飯がパクパク進む一品です。そのほか、プレートには採れたての野菜を使ったサラダや野菜のおかず2品が盛られていて、色合いも栄養バランスも満点!「ツナとゴマの和風ドレッシング」など、ドレッシングも手作りというから驚きです。
写真の副菜は「ポテトサラダ」と「レンコンしゅうまい」。レモンの皮と果汁、山椒ペーストで風味付けしたマヨネーズをマッシュしたポテトに混ぜ合わせたちょっぴり大人な「ポテトサラダ」は、鼻から抜ける爽やかな香りがたまりません。肉ダネにもトッピングにも地元産のレンコンを使ったしゅうまいは、シャキシャキとしたレンコンの食感がGOOD!
自家の田んぼで育てているというお米は「たつのヒノヒカリ」。米一粒一粒に厚みがあって、もちもちとした粘りと甘さが特徴です。ほかほかご飯の上には、菜の花のおひたしやラディッシュのピクルス、ゴボウの佃煮が。旬と彩りを添える手作りのご飯の供からも、四季が感じられます。
『ヘルシーワンプレートランチ』1,200円
野菜の量はそのままに、少しボリュームを抑えて軽めにランチを済ませたい人には『ヘルシーワンプレートランチ』がおすすめ。ご飯やみそ汁もおかずと一緒に一皿にまとめられた、目にも鮮やかなワンプレートです。
プラス350円で食後のドリンクと一口ケーキがセットになった『食後ドリンクセット』を付けることもできます。セットドリンクのコーヒーは、店主が厳選した無農薬のフェアトレードの豆を使ったこだわりの一杯。挽(ひ)きたての新鮮な豆で淹(い)れる同店のコーヒーは、雑味が少なく豆の風味が豊かで、食後にぴったりです。
・遅めのランチにはカフェタイム限定のカレーがおすすめ
『金曜日の野菜たっぷりカレーランチ』1,100円
以前は、金曜日のランチのみ提供していた野菜たっぷりのカレーですが、「毎日食べたい」というお客さんの待望の声を受け、レギュラーメニューに仲間入り!名前はその当時の名残がありますが、14:00~16:30のカフェタイム限定で毎日オーダーできるようになりました。
ルーにもトッピングにも自家栽培の野菜がたっぷり!生野菜や揚げ野菜、フライなど、色とりどりのトッピングで飾られたカレーは、一口一口を楽しみながら食べ進められそう。見た目だけでなく、味も本格的。コリアンダーやクミンなど6種類のスパイスをブレンドし、5種類の野菜と一緒にことこと煮込んでいます。季節ごとに変わる野菜と味わいの違いも楽しんで。
・疲れた体には甘いスイーツを
『午後のハーフパフェセット』1,100円
バラエティー豊かなカフェメニューも人気。常時5種類以上スタンバイしているスイーツのすべてが手作りで、ほとんどのメニューが日替わりというのが魅力です。
オープンから変わらず愛されているのは、自家栽培や地元のフルーツや野菜を使ったパフェ。「食後でも楽しめるようにサイズダウンして提供してほしい」という要望を受けて、ハーフサイズも用意しています。内容は店主の気まぐれで、取材日はサツマイモや抹茶、ムラサキイモを組み合わせた「和パフェ」が登場。底に忍ばせた自家製のユズジャムやイチゴのコンフィチュールがアクセントです。
『本日の甘味』600円~
『本日の甘味』は、ケーキやクロッフルなど常時3種類ほどを用意。季節のフルーツを添えたショートケーキは、注文が入ってから飾り付けをして出来たてを提供するのがこだわりです。
12月~5月初旬ごろは、ファンお待ちかねの『イチゴのショートケーキ』がたびたび登場。たつの市産のイチゴをメインに使用していますが、3月下旬ごろからは日によって自家農園の朝採れイチゴも使うそう。愛情たっぷりで育てられた完熟イチゴを求めて、春に来店してみては。
『おもちのおしるこ』650円 ※11月~4月末
冬季は『おもちのおしるこ』がスイーツの定番。小豆からぐつぐつ煮込んで作った自家製のおしるこに、米農家さんのつきたてのお餅を入れた手の込んだ一品です。甘さがちょうど良く、年配のお客さんから特に人気。四季折々の庭の景色を楽しみながら、ゆっくり味わいたいですね。
・旬の野菜をたっぷり使ったテイクアウトメニュー
『旬野菜たっぷり日替わりお弁当』750円 ※前日までに要予約
前日までに電話or公式Instagramで予約をすれば、自慢のランチを持ち帰ることができます。中身は『旬の野菜とお米がおいしいランチ』とほとんど同じで、お弁当の約半分が野菜という栄養バランスが取れた献立が魅力。それでいて750円という良心的な価格もうれしいですね。
『濃いミックスジュース』680円
野菜や果物を手軽にいただけるドリンクメニューもテイクアウトOK!ビタミンをチャージしたいときは、バナナ、ミカン、リンゴをふんだんに使った『濃いミックスジュース』を飲んでみて。一口飲めば「濃厚」という名に納得するような、甘みとうま味がギュッと凝縮された一杯。リンゴの風味がしっかりと利いているので、スッキリとした後口もたまりません。
『季節のグリーンスムージー』550円
自家栽培の野菜とフルーツだけで作った『季節の野菜スムージー』は、健康志向の女性から大人気!秋冬はホウレンソウやコマツナ、地ばえキュウリ、セロリといった緑の野菜が主役です。ほとんどが野菜の濃厚スムージーですが、キウイとリンゴが入っているのでフルーティーな甘さがあり、子どもから大人まで飲みやすい味わいに仕上がっています。
ゆっくりとした時間が流れる「つかのま」。ランチやお茶をしたり、読書を楽しんだりと、思い思いの素敵な時間を過ごしてみては?
■詳細情報
■DATA
つかのま
- 所在地
- 兵庫県たつの市龍野町日山472-1
- 電話番号
- 0791-60-1815
- 営業時間
- ランチ/11:00~13:30
カフェ/14:00~16:30 - ※テイクアウト、ランチは前日までに要予約
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年3月15日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。