大正時代に開院し、たつのの人々から愛されていた医院をリノベーションした多世代交流カフェ「旧中川邸」。医院とは違う形で赤ちゃんからお年寄りまで居心地よく交流できる場を目指して、カフェだけでなくイベントも開催し、龍野町を盛り上げようと地域活性化に励んでいます。ここに来れば素敵な出会いや人の温かさに触れることができますよ。
和と洋が混ざり合う大正ロマンなおしゃれカフェ
大正時代に開院した歴史ある病院をリノベーションした多世代交流カフェ「旧中川邸」。
いたるところにその面影が残ります。レトロな洋館の裏庭は、立派な和庭園が。同じ敷地内に和と洋が混ざり合い、どこか大正ロマンを感じます。
子どもからお年寄りまで、幅広い世代のお客さんが集う「旧中川邸」の店内には、さまざまなタイプの席があります。一人でも気軽に利用できるカウンター席や坪庭を眺望できる縁側のテーブル席、広々としたソファー席など。「今日はどの席にしよう?」と悩むのも楽しいひとときに。
坪庭の奥にある離れにも4人掛けテーブルが2席あります。グループで利用すれば貸し切り気分でゆっくりとくつろげます。この離れは、ランチタイム(11:30~14:00)を除いた時間帯なら、レンタルスペースとして誰でも利用可能。誕生日会や寄り合い、ワークショップ、勉強会などさまざまなシーンで使われているそう。
詳細や予約状況の確認は電話にて問い合わせを。
子どもにワクワクを与えるグッズの販売やイベントも充実
「旧中川邸」は、多世代をつなぐことと子育てを支援することを目的とした一般財団法人「はりまのこ」が手掛けるカフェ。コンセプトを大切にし、「旧中川邸」の店内では小さな子ども向けのグッズや子育て世代を思いやったサービスが充実しています。
販売しているグッズは、子どもが思わずワクワクするような「kiko+」のおもちゃや野菜でできたクレヨン、生まれたての赤ちゃんでも使える無添加やオーガニックの生活雑貨など。プレゼントとしても喜ばれそうですね。
店内にはおむつ替え台やベビーベッド、おもちゃ、絵本もたくさん用意。七夕会やクリスマス会などのイベントを不定期で開催し、ママ同士が交流できる機会も。子どもとママにとって居心地の良いカフェとして、子育て世代のお客さんから愛されています。
※新型コロナの影響で、現在はイベントを見合わせ
座敷 | ○ | 子供用いす | ○ | おむつ替え | ○ |
個室 | △ | 離乳食持ち込み | ○ | 禁煙 | ○ |
ベビーカー入店 | ○ | キッズメニュー | – | 喫煙 | – |
子供用食器 | ○ | 授乳スペース | ○ |
『旧中川邸ランチ』と『ワンコインランチ』あなたはどっち?
『旧中川邸ランチ(ドリンク+ケーキセット)』 1,550円
旬の野菜や地元で採れた新鮮な野菜をたっぷり使ったランチが自慢!メインのおかずに副菜やサラダ、それに紫黒米と自家製みそのみそ汁がついたボリューミーな『旧中川邸ランチ』(880円)が看板メニューです。
取材日のメインはじゃがいものほくほく感がたまらない自家製ポテトコロッケ。メインはこのほか、煮込みハンバーグやグラタン、生姜焼きなど、親しみのある家庭料理を中心に、スタッフが子どもも大人も食べやすい味付けで手作りしています。
『ワンプレートランチ』550円
子連れのママがお子さまメニューの代わりに頼むことが多い『ワンプレートランチ』は、味はもちろん550円というリーズナブルなさも人気の秘密。この日のメイン「和風ハンバーグ」は小ぶりながらも、肉感があってジューシー!
どちらのランチも+320円でコーヒーか紅茶を、+670円でケーキとコーヒーか紅茶をセットにすることができます。選べるケーキは『チーズケーキ』『シフォンケーキ』『ピエルニク』の3種類。コーヒーと紅茶以外のドリンクは、セットにすればドリンク代金から30円引きとちょっぴりお得に。
一番人気のケーキは『チーズケーキ』。厚いクッキー層のサクサク感と、チーズ層の滑らかさ、2つの食感の違いを楽しめる「旧中川邸」を代表する一品です。甘さ控えめなので、自家製ブルーベリージャムや生クリームをお好みで付けて召し上がれ。
自家製スイーツでのんびりティータイムを
『龍野の醤油シフォンケーキ』462円、『ブルーベリー甘酒』396円
食後のティータイムやカフェブレイクには、自家製のケーキはいかが?中でも、老舗の醤油蔵「末廣醤油」の薄口しょうゆを使ったご当地ケーキ『龍野の醤油シフォンケーキ』が話題です。軽さが特徴のシフォンケーキの味わいに、アクセントとしてしょうゆを加えることで深みをプラス。ほんのり香る醤油の香りと添えられた粒あんは相性ばっちり!数に限りがあり、早くに売切れることもあるので気を付けて。
『ブルーベリー甘酒』は、たつのの老舗「井戸糀店」の甘酒に自家製ブルーベリーシロップを混ぜたオリジナルドリンク。甘酒の優しい甘さにブルーベリーの甘酸っぱさが調和し、すっきりとした甘みを楽しむことができる一杯です。
『珈琲』407円『ピエルニク』462円
『珈琲』とぜひ一緒に食べて欲しいのが『ピエルニク』。ポーランド出身のスタッフがレシピを考えた本格的なポーランドの郷土菓子です。ジンジャーやナツメグ、シナモンなど7種類のスパイスとクルミ、蜂蜜で作る香り豊かなパウンドケーキです。焼いてから1~2日寝かせることでしっとりとした口当たりにしているそう。
コーヒーは、たつののこだわりコーヒー店「わのわ自家焙煎珈琲」のブレンドコーヒーで、深みと酸味のバランスの良さが自慢です。
寒い日に心も身体も温めてくれる多彩なホットドリンク
ドリンクメニューが豊富な「旧中川邸」。ドリンクに使う茶葉などの材料は、地域の老舗店から厳選したものが中心で、メニューには“たつの色”が感じられます。
『季節のハーブティー』462円
ハーバルセラピストであるスタッフが四季に合わせてブレンドしているハーブティー。秋は、カモミールやミントの爽やかな香りが口いっぱいに広がるブレンドに仕上げたそう。庭園の景色とハーブティー。五感で四季の移ろいを感じ、楽しむことができるなんて贅沢ですね。
『蜂蜜ミルク』396円
身体の芯まで冷えた寒い日には『蜂蜜ミルク』がおすすめ。ミルクの優しい甘さに蜂蜜の濃厚でコクのある甘さが調和した冬にピッタリのドリンクです。
はちみつは、たつの市ではちみつを採取する「森のあかり」から取り寄せたもの。採取する季節によって蜂蜜の味がまったく違うのが「森のあかり」のはちみつの奥深さ。数種類購入して、食べ比べも楽しそうですね。購入できるお店が限られている希少な「森のあかり」のはちみつですが、「旧中川邸」のレジ前で販売しています。
『ゆず』462円
安富町で丹精込めて育てられた柚子を使った『ゆず』。冬はホットのゆず茶で、夏はアイスのゆずジュースとして味わえます。柚子の爽やかな香りと酸味が、疲れた身体を癒やしてくれそう。
『甘酒』363円
冷え切った身体を芯からあたためてくれる、とろりとした口当たりの『甘酒』。「井戸糀店」の『甘酒』を仕入れていて、優しい甘みが飲みやすくて人気があります。夏場は冷たくして飲むのもおすすめなのだとか。
ドリンクは全てテイクアウト可能。たつのの城下町をぶらりと散策する時のお供にいかが?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2021年2月18日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。