JR播州赤穂駅から徒歩約1分。駅近に佇む「MAISON GARDEN(メゾンガーデン)」は、2025年5月にかき氷専門店としてオープンし、秋からはアメリカンワッフルとバスク風チーズケーキを楽しめるカフェとして新たなスタートを切りました。老舗酒造の酒粕を使ったオリジナルクリームをたっぷりのせたワッフルや、クリームチーズとマスカルポーネを贅沢に使ったバスク風チーズケーキが看板メニュー。さらに、仕込み水で淹(い)れるこだわりのコーヒーや、体の芯から温まる酒粕甘酒もスタンバイしています。観光の合間に、学校や仕事帰りに、ふらりと立ち寄りたくなる一軒です。
・「MAISON GARDEN(メゾンガーデン)」
JR播州赤穂駅から徒歩約1分の好立地に、2025年5月にオープンしたかき氷専門店「MAISON GARDEN(メゾンガーデン) かき氷 滴(しずく)」。かき氷シーズを終え、10月からは「CAFE MAISON GARDEN」として、アメリカンワッフルとチーズケーキの提供が始まりました。
春夏と秋冬でメニューは入れ替わっても、一年を通して変わらないのは「良質な素材を生かす」というこだわり。岡山の老舗酒造が酒造りに使う「仕込み水」を、かき氷の氷はもちろん、コーヒーにも贅沢に使われています。また、酒蔵から取り寄せる「酒粕」は、生クリームや甘酒、スイーツにも使用。口に広がる豊かな風味と、ほんのり香る大人の味わいが楽しめるのは、ここだけの特別体験です。
そんな自慢のメニューたちは、築50年以上という古民家を、店主自ら漆喰を塗るなどリノベーションしたという和の趣が感じられる空間でゆっくりと味わうことができます。1階は白と黒を基調としたモダンな雰囲気、2階は純和風な空間が広がっています。
2階のベランダには、美しい箱庭があり、植物好きな店主が一つひとつ大切に育てている植物たちがずらり。スイーツやドリンクを片手に、ベランダのガラス越しから日常を忘れてゆったりと癒やしの時間を過ごして。
・【秋冬限定】生地からこだわるアメリカンワッフル
『BERRY BERRY』(単品)800円、(ドリンクセット)1,200円 ※秋冬限定
秋冬の主力商品は、生地の配合から温度管理、製法に至るまで、何度も試作を重ねて完成させたという、店主こだわりのワッフル。甘いベルギーワッフルとは異なり、砂糖を一切使わない「アメリカンワッフル」を採用しているのが最大の特徴です。
小麦粉とバターは北海道産を使用。焼き上げると、香ばしい香りが鼻腔をくすぐる、上品で軽やかな味わいに仕上がります。
ラインアップは、甘い系から食事系まで4種類。中でも、女性から圧倒的な人気を誇るのが『BERRY BERRY』です。酒粕をブレンドしたまろやかな生クリームと、ピンクのストロベリーアイスでかわいらしくおめかし。ブルーベリーとラズベリーがトッピングされ、見た目の華やかさも文句なしです。
熱々のワッフルに冷たいクリームとアイスが溶け出す“熱×冷”のコントラストで、至福のひとときを楽しめます。
『AKO SALTED CARAMEL』(単品)800円、(ドリンクセット)1,200円 ※秋冬限定
赤穂の塩を使ったスイーツも登場。『AKO SALTED CARAMEL』キャラメルソースに赤穂の塩をブレンドし、甘さの中にほんのり塩を利かせ、甘さを引きたてています。バニラアイスと酒粕クリーム、バナナをたっぷり絡めて召し上がれ♪
このほか、食事系の『コーンバター』(単品900円、ドリンクセット1,300円)もスタンバイ。朝食やランチにぴったりです。
・【秋冬限定】バスク風チーズケーキや甘酒も♪
『バスク風チーズケーキ』(単品)800円、(ドリンクセット)1,200円 ※秋冬限定
クリームチーズ、マスカルポーネ、サワークリームのみで作るグルテンフリーのバスクチーズケーキは、店主の大好きな味を形にした自信作。表面はキャラメリゼされて香ばしく、中はとろけるほど滑らかな食感。サッパリとした後口で、ワッフルの後にもぺろりと食べられてしまうほどです。
酒粕ホイップ、キャラメル、赤穂の塩を添えて、自分好みに“味変”しながら楽しめます。備前焼の器も、味わいをより引き立ててくれます。
『酒蔵甘酒(おからクッキー・生姜漬け付き)』650円 ※秋冬限定
地元・倉敷で人気の『おからクッキー』と一緒にいただける、体に優しい甘酒セット。酒粕から作る同店の甘酒は、麹(こうじ)から作る一般的なものよりも酸味が少なく、口当たりまろやかで飲みやすいのが特徴です。
生姜の砂糖漬けを添えて、ほっと心ほどけるティータイムをどうぞ。『おからクッキー』は店頭でも販売しているので、帰り際にぜひチェックしてみて。
・【春夏限定】岡山の名水を使ったこだわりの氷
夏は、かき氷専門店として営業する同店。氷に使用するのは、店主の地元・岡山県倉敷市児島で創業120年を超える老舗酒造「三冠酒造」の仕込み水。山裾に水源を持ち、花崗岩の地層によってろ過された、純度の高い天然水です。
この純水を一度フィルターにかけて丁寧に濾過してから、3日ほどかけてゆっくりと凍らせることで、不純物のないスッキリとした味わいと、繊細でやわらかな口溶けの氷が生まれます。
店主は現在も週に1回、老舗の「三冠酒造」の直売所で働いていることから「かき氷屋をするならこの水で！」と心に決めていたのだそう。現在も定期的に岡山まで自らタンクを積んで出向き、このこだわりの水を店舗まで運んでいます。妥協のない姿勢と、素材へのまっすぐな思いが、一杯のかき氷にしっかりと込められています。
店頭でひと際存在感を放っているのが、昔ながらのかき氷機「初雪」。昭和レトロな佇まいがなんとも味わい深く、その名の通り、粉雪のように薄く、きめ細やかな氷を削り出すのが特徴です。「ガシャン、ガシャン」と響く削り音も、どこか懐かしく耳心地よいBGMに。
「毎日、ご機嫌をとりながら向き合っています」と店主。長年使い込まれてきた年代物の機械だからこそ、日々のメンテナンスは欠かせません。
・【春夏限定】酒粕の甘みが広がる！こだわりのかき氷3種
かき氷のラインアップは、『プレーン』『いちご』『柑橘』の全3種。どのメニューにも、「三冠酒造」から取り寄せた酒粕を丁寧に煮出してリキッド状にしたものを使用しています。アルコールを充分に飛ばしているので、小さな子どもから安心して食べることができます。
シロップや練乳、生クリームにもこの酒粕を加えることで、まろやかでコクのある味わいに仕上げられています。素材一つひとつへのこだわりが、シンプルながらも深みのある味わいを生み出しています。
オリジナルの五合升に入って、和のお盆で提供されるのにも心踊らされます。まずは写真撮影をお忘れなく。
『酒蔵仕込みのかき氷(いちご)』1,000円 ※夏季限定
中でも人気No.1は『いちご』。酒粕を、シロップ、練乳、生クリームに贅沢にブレンド。後口に酒粕の優しい風味がふんわりと広がり、ふわふわの氷とともにスッと溶けていきます。
トップにちょこんとのったイチゴのほどよい酸味がアクセントになり、生クリームや練乳のまろやかな甘さと絶妙なバランスに。シロップが染み込んだ氷は、最後の一口まで飽きさせず、思わず飲み干したくなるほどです。
『酒蔵仕込みのかき氷(柑橘)』1,000円 ※夏季限定
見た目も爽やかな『柑橘』もおすすめ。日向夏のシロップを使った、夏にぴったりのひんやりスイーツです。果実の風味がしっかり感じられるよう、氷を削る途中でシロップを二度がけしているため、最後まで味が薄まることなく楽しめます。
トッピングのレモンは、国産ノンワックスレモンをシロップ漬けにしたもの。皮まで食べられるので、ほろ苦さと甘酸っぱさのハーモニーがたまりません！
・仕込み水で作るこだわりのドリンク
『酒蔵コーヒー(HOT)』500円
オープン当初から多くのファンを惹きつけてきたこだわりのコーヒーは、春夏と秋冬でブレンドを変えて提供しています。
秋冬のブレンドは、やや深めの焙煎。しっかりとしたコクがありながら、後味はスッキリとしていて、優しい甘さのスイーツとの相性も抜群です。ぜひブラックで、その奥行きのある味わいを楽しんでほしい一杯。
『酒蔵コーヒー(ICE)』500円
春夏のブレンドは浅めに仕上げ、アイスコーヒーでいただくのがおすすめ。使用するのは、酒蔵の仕込み水。雑味のないクリアな味わいに、炭火焙煎ならではの香ばしさがふわりと広がります。こちらもブラックで、じっくり味わってみてください。
『柑橘ソーダ』500円
自家製のシロップ漬けレモンを使ったドリンクは暑い夏にピッタリ。甘酸っぱいレモンの酸味と苦みがのどをサッパリと潤してくれます。
ドリンクはテイクアウトも可能なので、赤穂のまち歩きのお供にもおすすめです。
夏は涼を感じられるスポットとして、秋冬は、スイーツた楽しめるカフェとして、今後ますます注目を集めそうな「MAISON GARDEN 」。気さくな店主との気取らない会話も、訪れる楽しみの一つです。
今後も新メニューを開発していくそう。次々と進化を続ける話題の一軒から、目が離せません！
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年12月19日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
