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2024.9.7
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【赤穂】週1営業「青とそよ風ノここち」オープン!三つ葉農家が営むカフェで三つ葉の魅力を発掘

2024年7月20日、赤穂市の中でも南エリアに位置する中広にカフェ「青とそよ風ノここち」がオープン。「西播磨フードセレクション2023」のグランプリを受賞した『みつ葉のジェノベーゼソース』を手がけた三つ葉農家の店主が、毎週土曜日にお店を開いています。ジェラートからスムージー、ケーキまで、ほぼ全てのメニューに自家栽培の三つ葉を使ったオリジナルメニューに注目を♪知らなかった三つ葉の魅力を発掘してみませんか?

・「青とそよ風ノここち」

2024年7月20日、のどかな田園風景に囲まれる赤穗最南端エリア・中広に、カフェ「青とそよ風ノここち」がオープン。2024年8月現在、赤穗にたった2軒しか残っていない三つ葉農家の一つ「なべしまファーム」が、三つ葉の栽培の傍ら、毎週土曜日だけカフェを開いています。

千鳥が浜ロードを南下し、右手に進んだところに手作りの看板が立っていたらその日は営業日。土曜日のほか、不定期でたまに火曜日も営業しているので、この看板を目印に訪れて。

元は作業場として利用していた民家を改装したというお店。扉を入ってすぐ目の前には時々朝採れの野菜が並ぶこともあります。新鮮な野菜を目当てに訪れる地元のお客さんも少なくありません。

カフェへは、靴を脱いで右手の小上がりへ。床にもカウンターの天板にも木材をふんだんに取り入れた、ぬくもりあふれる空間が待ち構えています。南と東の二方向にある大きな窓からはやわらかな陽が射し込み、自然に心も体も解きほぐれていくような心地よさがあります。

カウンター席が5席というこぢんまりとした広さもまた、「自分の部屋のようでなんだか落ち着く」とお客さんの心を和ませます。

「なべしまファーム」は4代続く三つ葉農家で、カフェは4代目の奥さんが切り盛りしています。2019年から本格的に家業を手伝うようになり今年で農家歴5年目を迎えた店主は、以前から「廃棄される三つ葉をどうにか有効活用できないか?」と考えていたそう。

そこで生まれたのが『みつ葉のジェノベーゼソース』。2023年にはこの斬新な商品が兵庫県西播磨の農林水産物を使った加工食品のコンテスト「西播磨フードセレクション」で見事グランプリ獲得!これだけに留まらず、さまざまな形で“三つ葉を捨てない方法”を考えたいと、得意なお菓子作りで三つ葉スイーツにチャレンジ。カフェでは唯一無二の三つ葉スイーツが味わえます。


・自家栽培の三つ葉を使ったスイーツ

『ガトー・ショコラ・ミツバ(ジェラート付き)』650円

スイーツメニューは『ガトー・ショコラ・ミツバ』『みつばシフォン』『りんごケーキ』『チーズケーキ』の4種類がスタンバイ。すべて『三つ葉ジェラート』付きで650円です。

取材日は、『ガトー・ショコラ・ミツバ』をチョイス。抹茶のガトーショコラかと思いきや、このケーキにも三つ葉がたっぷり使われています。パウダー状にした三つ葉をホワイトチョコと混ぜ合わせるのが、ねっとり濃厚な口当たりに仕上げるポイント。じっくり味わうと、チョコのミルキーな甘さの奥からどことなく三つ葉の香りが漂ってきます。

ケーキに付く『三つ葉ジェラート』は、4種類から日替わりで登場します。定番の『みつ葉』のほか、日によって『レモン』『発酵あんこ』『みそソース』といった個性的な素材を三つ葉と合わせた変わり種フレーバーもあります。

このジェラートは、「丸尾牧場」直営のジェラートショップ「TETE」に開発から製造まで関わってもらい、何度も失敗を乗り越えてようやく形にできたという渾身の逸品です。特に『みつ葉』が人気。ミントでもバジルでもない、三つ葉の爽やかさな風味が「TETE」の濃厚なジェラートに溶け込んだ、今までに味わったことのないハーモニーに、一瞬で心が奪われてしまうかも!?

『みつば白玉ぜんざい』800円

暑い日はひんやり冷たい白玉ぜんざいで涼を取りませんか?『三つ葉ジェラート』を中心に、その周りに自家製粒あんや三つ葉のゼリー、三つ葉白玉、ミルク寒などを飾った和スイーツです。どの具材も甘さが控えめなので、パクパク食べ進めても胃がもたれず後味がサッパリ。最後の一口はぜひ、器の底からしっかり混ぜて具材のコンビネーションを満喫してみて♪

・ドリンクメニューもこだわりぞろい♪

『みつばななスムージー』600円

ドリンクはおそらくここでしか飲めないであろうオリジナルメニュー『みつばななスムージー』がイチオシ!三つ葉をバナナよりも多く入れる豪快さは、三つ葉のおいしさを知り尽くした農家ならではです。

味わいは想像していた以上にクリーミー。三つ葉の苦みはほとんど感じられず、見た目と味とのギャップにもまた驚きの連続です。舌の上に葉のつぶつぶ感がほんの少し残り、食感まで楽しめます。

『紅茶』650円

本格的な紅茶を赤穗で楽しみたいときは同店に決まり♪店主がおいしさに惚れ込んだという大阪の堂島にある紅茶専門店「MUSICA TEA(ムジカティー)」の紅茶が楽しめます。1ポットにティーカップ2杯分の紅茶が入っているので、1杯目と2杯目で味わいの違いを飲み比べられるのが魅力です。

繊細かつ上品な香りを持つ「ヌワラエリヤ」は、見とれるような琥珀色の茶葉。1杯目は美しい色合いと甘い香りをゆっくりと楽しんで。

ストレートでしっかり風味や香りを堪能したら、2杯目ではアレンジを加えてみるのがおすすめの飲み方。ザラメやミルクを入れて、ミルクティーで違った角度から茶葉の香りを味わいます。ほんのり甘く優しい味わいがスッと体の中に染み渡り、体を内側から癒やしてくれそう。

『コーヒー』600円

自家焙煎コーヒー専門店「ハマ珈琲」から仕入れる「青とそよ風ノここち」だけのオリジナルブレンドは、深煎(い)りのケニアと中煎りのエチオピアを配合したコクの深い大人な味わいが自慢。一口一口に飲み応えがあり、コーヒー好きにはたまらないどっしりとした濃厚なフレーバーに仕上がっています。コーヒー独特の酸味が苦手という人は、同店のコーヒーをぜひ一度試してみて♪

三つ葉農家が「三つ葉を無駄にしたくない」という思いと、「もっと身近に三つ葉のおいしさを知ってほしい」という思いで一念発起し誕生した「青とそよ風ノここち」。「なべしまファーム」が大切に育てた三つ葉を使ったメニューを食べれば、「こんな食べ方があったんだ!」「三つ葉って意外とクセがないんだ!」といった新しい発見が見つかるかもしれませんよ。

■詳細情報

■DATA

青とそよ風ノここち

所在地
兵庫県赤穂市中広2004
電話番号
090-3996-9712
営業時間
火(不定期)・土曜日/10:00~16:00
※火曜日は不定期営業なので、営業カレンダーを公式Instagramで確認してから来店を。

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年8月27日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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