「毎日のパン屋」がコンセプトの、たつの市にあるパン屋「フランス堂」。小麦粉やバターをはじめ、なるべく国産材料にこだわり焼き上げたパンが自慢です。3種類の国産小麦を使い分けた同店のパンは、風味はもちろん、食感の違いも全く異なり、その違いは一度や二度では味わい尽くせません。通い続ければきっとお気に入りが見つかりますよ♪
・「フランス堂」
山陽自動車道龍野西ICを下りて8分ほど車で走った場所にある「フランス堂」。静かな山道にぽつんと佇む同店は「毎日のパン屋」をコンセプトに、この近くに住む地元の客さんを中心に日々、焼きたてのパンをお客さんに届けています。
扉を開けると「いらっしゃいませ!」という元気な声が。その場に居るだけで元気をもらえるような明るい雰囲気とアットホームさが人気の秘密。オープンスタイルのキッチンと売り場がひとつながりになっているので、生地をこねている姿や窯からパンが取り出された瞬間をすぐ近くで見ることができるのも、お客さんにとっては安心できるポイントですね。
お昼前後から続々とパンが焼きあがり、一日におよそ30種類のパンが焼きあがります。焼きたてパンは、13:00以降が狙いどき。このタイミングに訪れると、窯から出されたばかりのパンと出合えるかも!?
・約10種!バリエーション豊富な食パンたち
「毎日安心して食べてほしい」との思いから、なるべく材料は国産のものを厳選。「毎日安心して食べてほしい」との思いから、なるべく材料は国産のものを厳選。小麦粉こそ、パンによってはその特性を生かしたいがために外国産のものを使うこともありますが、その小麦粉も主に「春よ恋」「きたほまれ」「ゆめちから」の国産3種を使い分けています。
特に、約10種類のラインアップがそろう食パンは、小麦粉の特長の違いをダイレクトに楽しめるとあって、ぜひとも手にとってほしい一品。オリジナリティーあふれる食パンを目の前に、ワクワクすること間違いなしです。
『どさん娘』(1斤)370円、(1本)740円
北海道生まれの人を指す“どさんこ”という言葉からネーミングをした『どさん娘』は、北海道産小麦「春よ恋」を100%使用した食パンです。低温長時間発酵と湯だね製法を組み合わせて生み出したもっちりとした食感がたまらないと好評。当日は焼かずにそのままで、翌日以降はトーストして、香ばしい小麦の香りも一緒に味わって♪
『アーモンドバター食パン』(1斤)470円、(1本)940円
たつのの軟水と姫路名物・アーモンドバターで作る『アーモンドバター食パン』は、数ある同店の名物商品の一つ。丁寧にアーモンドバターを織り込んだ生地は、断面が美しいマーブル模様。どこをかじってもアーモンドバターの甘い香りが口いっぱいに広がります。
・店主おすすめBEST5
第5位『黒豆パン』(1個)180円
丹波の黒豆をふんだんに使った『黒豆パン』は、幅広い世代に愛される定番人気のパン。ほんのり甘く炊かれた黒豆と素朴なパン生地が絶妙にマッチしています。国産小麦「ゆめちから」と「きたほまれ」をブレンドし、もっちりとした生地で包み込むのが豆の存在感を出すための秘訣なんだとか。弾力ある生地とゴロゴロとした豆の食感とのコントラストを楽しんで。
第4位『クリームパン』180円
外から見てもむっちりとしたフォルムにそそられる『クリームパン』は、見た目からして自家製カスタードクリームの多さが伝わってきます。手でぱっくりと2つに割ると、中には想像していた以上にたっぷりのカスタードクリームが。クリームは優しい甘さで食べやすく、おいしさが口の中にスッと広がります。
第3位『プリン』(1個)180円
地元「上郡高校農業科」の学生が育てた地元産の新鮮卵を使った『プリン』は、パンと並ぶ人気商品。保存料や香料を一切使わず、卵、牛乳、砂糖、生クリームのみのシンプルな材料で作られた一品です。どこか懐かしさがあり、食べるとほっとするような優しい味わいです。
第2位『アップルパイ』200円
『クリームパン』や『プリン』と同じく、「上郡高校」の卵を使った自家製カスタードが自慢の『アップルパイ』。サクサクパリパリとした薄手のパイの中に、大粒のりんごとカスタードが隙間なく詰まっています。売り切れ御免の人気商品なので、焼き上がる昼一番を狙って来店を。
第1位『あん塩バターパン』180円
大正時代から続く太子町の老舗製餡会社「北條製餡」の粒あんに、国産バターと赤穂産の塩を組み合わせた和を感じる優しいパン。中のあんこのしっとり感を引き立てるよう、生地は「春よ恋」と「ゆめちから」をブレンドすることで、引きのある弾力と歯切れの良さが絶妙に保たれています。甘さの奥にわずかに塩味を感じ、後を引くうまさ。お茶請けにもぴったりです♪
・「オーバーナイト製法」にこだわるハード系
『バケット』280円
生地を12時間以上寝かせる「オーバーナイト製法」を採用することで、バケット特有のパリパリとした食感に。噛めば噛むほど広がる小麦の風味と小気味よい食感とが合わさり、毎日食べても飽きなさそう。しっかりめにトーストして食べても、好みの厚さにスライスしてから具材をのせてオープンサンドにアレンジしても◎。フランスパンの王道・バケットを、いろんな食べ方でお試しあれ。
『クリームチーズベーコンフランス』200円
『クリームチーズベーコンフランス』は、店主の自信とこだわりが詰まった新作!クリームチーズとベーコンの黄金コンビは、食べなくてもその味わいの想像がつくはず。なににしようか迷ったときはぜひ一個、トレイに取ってみて。
『チーズバケット』380円
自慢のフランスパン生地の中に大きめのダイスチーズをこれでもかと言うほど混ぜ込んだ『チーズバケット』は、チーズ好きにはたまりません。温めてもなお溶けきらず、チーズの食感が残るほどのビッグサイズ!厚めにカットすると、風味も食感も十二分に楽しむことができますよ♪
『クルミバケット』380円
ローストしたクルミが「入れすぎなのでは!?」と言いたくなるほどたっぷり!一口ごとにカリッとした音とリズミカルな食感が楽しめる飽きのこない一品です。食べるときはバターやオリーブオイルをプラスすると、よりクルミの風味が引き立ちうま味がアップ。パンの表面に軽く塗ってから焼くと、香ばしさもより一層増します。
・バター100%の『深煎りアーモンドバター』
『深煎りアーモンドバター(160g)』700円
自家製の『深煎りアーモンドバター』は、マーガリンやショートニングを使わない“バター100%”がこだわり。お店で香ばしく煎(い)ったアーモンドプードルやアーモンドダイスと、隠し味にアーモンドオーレを加えているのがポイントです。ほんのりコーヒーが香る味わいには、甘いだけじゃなくビターさも。モーニングコーヒーと共に、朝の食卓を飾ってみては?
食パンのラインアップが豊富なことで知られますが、実はオーバーナイト製法で作ったハード系や、地元産の卵から作った自家製カスタードを使ったスイーツ系もあり、どのジャンルも甲乙つけがたい同店。何度も通って自分好みのパンを見つけてみませんか?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年12月23日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。